ジョン・ジョンまさかの最下位。ワイルドカード大暴れの大会3日目。カノア五十嵐もラウンドアップ。

マイキー・ライト(AUS)WSL / Ed Sloane

クーランガッタ、クイーンズランド/AUS(2018年3月13日火曜日)ワールド・サーフ・リーグ(WSL)男女チャンピオンシップ・ツアー(CT)の開幕戦となる「クイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールド・コースト」は大会3日目。

 

地物大声援に応え高得点で勝ち上がったベテランのジョエル・パーキンソン。
地元の大声援に応え高得点で勝ち上がったベテランのジョエル・パーキンソン。今日最大のバレルをエスケープ

 

昨日の女子の大波乱の余波が男子にまで影響を及ぼしたのかと思うほど、本日の男子ラウンド2では大番狂わせが続出。現在のワールドNo.1サーファーであるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がイベント・ワイルドカードのマイキー・ライト(AUS)に敗れるとは誰も予想できなかった。

 

しかし、今シーズンはQSイベント開幕から大活躍を見せ、一味違ったサーフィンを見せていたマイキー・ライト(AUS)。この大金星もうなずける結果とも言える。そして、兄と姉のタイラーとオーウェン・ライトが待つCTにクオリファイ目指すマイキーなのである。

 

マイキー・ライト(AUS)WSL / Ed Sloane
マイキー・ライト(AUS)WSL / Ed Sloane

 

「僕は、クイックシルバーからワイルドカードを与えられ、ワールド・ベストのサーファーと戦うチャンスをもらえて本当に感謝しています。」と、ライトは言った。「明らかに、世界チャンピオンとの戦いはタフですけど、CTの誰と戦ってもタフなので、僕はベスト・ウェイブを手に入れ、自分自身のサーフィンをやるだけだって思っていたんです。波は本当にファンなので、スナッパーで自分がやりたいサーフィンをやるのが楽しみです」

 

フローレンスのあまりにも衝撃的な敗退。世界チャンピオンがシーズンの開幕イベントのラウンド2で敗れるというのは1991年以来であり、フローレンスの最下位は25試合ぶりとなる。

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)WSL / Sloane
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)WSL / Sloane

 

「マイキー[ライト]は本当に素晴らしいサーファーで、彼はあのヒートで本当に良いサーフィンをしていました」と、フローレンスは言った。「彼が選んだ波は良い波でした。今年は本当に良い感じなんです。試合モードに戻り、自分のウェイブ・セレクションに集中し、次のベルズ・ビーチでは再び最下位にならないようにしたいですね。」

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)(C) WSL / Sloane
ガブリエル・メディーナ(BRA)(C) WSL / Sloane

 

昨日、まさかのインタフェアでラウンド2に回ったガブリエル・メディーナ(BRA)は、因縁の対決となったレオナルド・フィオラバンティ(ITA)に対し、彼のシグネチャー・バックハンド・サーフィンを爆発させ、13.00のコンバイン・スコアをマークして勝利を手に入れた。

 

マイケル・フェブラリー(ZAF)(C) WSL / Sloane
マイケル・フェブラリー(ZAF)(C) WSL / Sloane

 

11回のWSLチャンピオンであるケリー・スレーター(USA)の欠場で、リプレイスメントで出場が決定したマイケル・フェブラリー(ZAF)。彼はそのチャンスを生かしマット・ウィルキンソン(AUS)を打破し、ラウンド3へ勝ち上がった。

 

カノア五十嵐 WSL / Ed Sloane
カノア五十嵐 WSL / Ed Sloane

 

日本代表として戦う初のチャンピオンシップ・ツアー・イベントでカノア五十嵐(JPN)は、ラウンド2で今年CTに返り咲いたハワイのキアヌ・アシンと対戦。ラウンド1では自分のサーフィンができなかったカノアだが、それを払拭する見事なカーヴィングターンをスタートから連発。6.00をスコアして先攻し、得意のエアリバースでバックアップの4.60をスコアしてラウンドへと勝ち上がった。

 

「今年はサーフボードを新しく変え、自分の体重も増えて少しづつサーフィンの調子も上がっているので今年がすごく楽しみです。」とコメント。更なるラウンドアップを目指してがんばれ!カノア五十嵐!

 

For more information, check out WorldSurfLeague.com.

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mct/2647/quiksilver-pro-gold-coast

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド2結果:
ヒート1:マイキー・ライト(AUS)15.10 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.76
ヒート2:ガブリエル・メディーナ(BRA)13.00 def.レオナルド・フィオラバンティ(ITA)7.90
ヒート3:マイケル・フェブラリー(ZAF)11.03 def.マット・ウィルキンソン(AUS)8.97
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)11.40 def.イアン・ゴウベイア(BRA)10.07
ヒート5:ジョエル・パーキンソン(AUS)17.03 def.パトリック・グダスカス(USA)9.67
ヒート6:マイケル・ロドリゲス(BRA)14.67 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)10.80
ヒート7:フレデリコ・モライス(PRT)12.16 def.イズキール・ラウ(HAW)9.90
ヒート8:カノア五十嵐(JPN)10.60 def.キアヌ・アシン(HAW)8.86
ヒート9:ウィリアン・カルドゾ(BRA)12.90 def.カイオ・イベリ(BRA)10.83
ヒート10:コナー・コフィン(USA)12.20 def.。ヤゴ・ドラ(BRA)10.60
ヒート11:トーマス・ヘルメス(BRA)14.93 def.ジョアン・ドゥルー(FRA)12.17
ヒート12:ウェイド・カーマイケル(AUS)11.74 def.ジェシー・メンデス(BRA)11.13

 

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・ラウンド3組合せ:
ヒート1:オーウェン・ライト(AUS)対ウィリアン・カルドゾ(BRA)
ヒート2:ミック・ファニング(AUS)対コナー・コフィン(USA)
ヒート3:コロへ・アンディーノ(USA)対トーマス・ヘルメス(BRA)
ヒート4:フィリーペ・トリード(BRA)対イタロ・フェレイラ(BRA)
ヒート5:ジェレミー・フローレス(FRA)対エイドリアン・バカン(AUS)
ヒート6:ガブリエル・メディーナ(BRA)対マイキー・ライト(AUS)
ヒート7:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対マイケル・フェブラリー(ZAF)
ヒート8:フレデリコ・モライス(PRT)対カノア五十嵐(JPN)
ヒート9:ジョエル・パーキンソン(AUS)対グリフィン・コラピント(USA)
ヒート10:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対ウェイド・カーマイケル(AUS)
ヒート11:コナー・オリアリー(AUS)対ミシェル・ボレーズ(PYF)
ヒート12:ジョーディ・スミス(ZAF)対マイケル・ロドリゲス(BRA)

 

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・セミファイナル組合せ:
ヒート1:レイキー・ピーターソン(USA)対マリア・マニュエル(HAW)
ヒート2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)対キーリー・アンドリュー(AUS)