日本のサーフィンのパイオニアであるミッキーさんこと川井幹雄氏の古希をお祝いするパーティが開催された

パーティの冒頭で笑顔で挨拶をする川井幹雄氏

 

日本のサーフィンの発展に寄与されてきた、ミッキーさんの愛称で知られる、川井幹雄氏の古希をお祝いするパーティが、東京港区のホテルオークラで開催され、ミッキーさんを慕う仲間と後輩たちが全国から集い盛大に行われた。

 

会場には300名近くの人がミッキーさんのお祝いに駆けつけた。
会場には300名近くの人がミッキーさんのお祝いに駆けつけた。

 

会場には、川井氏とともに日本サーフィン創成期を支えたレジェンドである友人達がお祝いに駆けつけ、それは日本のサーフィンの歴史を垣間見る宴となった。

 

横山泰介氏、片桐茂氏、阿出川輝雄氏、川井幹雄氏、阿部博氏、長沼一仁氏
横山泰介氏、片桐茂氏、阿出川輝雄氏、川井幹雄氏、阿部博氏、長沼一仁氏、江本陸氏

 

日本のサーフィンのパイオニアである川井幹雄氏は、16歳でサーフィンと出会って以来、「いつも波のことを考えていた」と語る。

 

乾杯の音頭は岡野孝親(たかちか)さん
乾杯の音頭は岡野孝親(たかちか)さん

 

今年70歳を迎えた氏が、中学生の頃にエアマットに立って波乗りを始めたのは有名な話だ。そして、1966年地元鴨川で開催された記念すべき第一回の全日本サーフィン選手権で優勝。そこから3回連続優勝という偉業を成し遂げ、70年代までに6度の王座を獲得し、日本人で初のプロサーファーとなった。

 

ドジさんこと井坂 啓己氏も今月70才を迎え、喜びを共有した。
ドジさんこと井坂 啓己氏も今月70才を迎え、喜びを共有した。
笑顔でパドルするミッキーさんがお出迎え。
笑顔でパドルするミッキーさんがお出迎え。
用意されたパネルには来場者の方々からミッキーさんに宛てたメッセージが書き込まれた。
用意されたパネルには来場者の方々からミッキーさんに宛てたたくさんのメッセージが書き込まれた。
映画を監督したPARUO氏とディレクターの井澤 聡朗さん
映画を監督したPARUO氏とディレクターの井澤さん

 

今回のパーティでは、70年代後半に川井幹雄氏が制作した幻のサーフムービーをリメイクした新作映画「STONE BREAK DREAMS」の完成試写も行われた。そのオリジナル・サーフムービーは、世界を股にかけた3年にわたる撮影期間、1年におよぶ編集期間を経て1978年に公開されたこの渾身の力作。

 

今回のハワイ撮影に同行した蛸操氏。
今回のハワイ撮影に同行した蛸操氏。

 

今回ハワイで新たに撮影された映像などを加え、日本のサーフムービー界に異彩を放つ鬼才PARUOが、まったく新しいかたちで甦らせたサーフムービー。70年代の懐かしい貴重なサーフィン映像とともに川井氏が当時を振り返る。また70才とは思えないパフォーマンスを披露する川井氏のサーフシーンも必見だ。

 

 

得意のウクレレと歌を披露するミッキーさん
得意のウクレレと歌を披露するミッキーさん
チームJPSA
チームJPSA
東京フラミンゴがライブパフォーマンスを披露。
東京フラミンゴがライブパフォーマンスを披露。
サーフメディアでもお馴染みのサーフィンジャーナリストの李さんとパルオくん
取材で来場したサーフメディアでもお馴染みのサーフィンジャーナリストの李さんとパルオくん
最後はヨッチャンこと桜井喜夫さんの3本締め。
最後はヨッチャンこと桜井喜夫さんの3本締め。
お色直しをして登場したミッキーさん
プロサーファーとして名を馳せ、板を削ることを仕事とし、JPSAでは名誉顧問として、またロングボードのコンテストデレクターとしても活躍する。

 

高齢化が進んでいると言われている日本のサーフィン界でも、ミッキーさんのようなスター・サーファーが、現役バリバリで格好良いサーフィンを披露し続けてくれることが、ミドルエイジのサーファーや若いサーファーにとっても非常に重要なのだと思った。

 

また、本当の意味での日本のサーフィンの歴史を継承していくことの重要性を改めて感じる瞬間だった。僕たちは次の世代へタスキを渡すこと。伝えていく大切なことを忘れてはいないだろうか。

 

ミッキーさん、本当におめでとうございます。いつまでも元気で格好良いサーフィンを見せてください。

 

mikiokawai