日本のサーフィンの発展に寄与されてきた、ミッキーさんの愛称で知られる、川井幹雄氏の古希をお祝いするパーティが、東京港区のホテルオークラで開催され、ミッキーさんを慕う仲間と後輩たちが全国から集い盛大に行われた。
会場には、川井氏とともに日本サーフィン創成期を支えたレジェンドである友人達がお祝いに駆けつけ、それは日本のサーフィンの歴史を垣間見る宴となった。
日本のサーフィンのパイオニアである川井幹雄氏は、16歳でサーフィンと出会って以来、「いつも波のことを考えていた」と語る。
今年70歳を迎えた氏が、中学生の頃にエアマットに立って波乗りを始めたのは有名な話だ。そして、1966年に地元鴨川で開催された記念すべき第一回の全日本サーフィン選手権で優勝。そこから3回連続優勝という偉業を成し遂げ、70年代までに6度の王座を獲得し、日本人で初のプロサーファーとなった。
今回のパーティでは、70年代後半に川井幹雄氏が制作した幻のサーフムービーをリメイクした新作映画「STONE BREAK DREAMS」の完成試写も行われた。そのオリジナル・サーフムービーは、世界を股にかけた3年にわたる撮影期間、1年におよぶ編集期間を経て1978年に公開されたこの渾身の力作。
今回ハワイで新たに撮影された映像などを加え、日本のサーフムービー界に異彩を放つ鬼才PARUOが、まったく新しいかたちで甦らせたサーフムービー。70年代の懐かしい貴重なサーフィン映像とともに川井氏が当時を振り返る。また70才とは思えないパフォーマンスを披露する川井氏のサーフシーンも必見だ。
高齢化が進んでいると言われている日本のサーフィン界でも、ミッキーさんのようなスター・サーファーが、現役バリバリで格好良いサーフィンを披露し続けてくれることが、ミドルエイジのサーファーや若いサーファーにとっても非常に重要なのだと思った。
また、本当の意味での日本のサーフィンの歴史を継承していくことの重要性を改めて感じる瞬間だった。僕たちは次の世代へタスキを渡すこと。
ミッキーさん、本当におめでとうございます。いつまでも元気で格好良いサーフィンを見せてください。