カノア五十嵐と稲葉玲王がラウンド5進出でベスト16入り。QS6000バートン・オートモーティブ・プロ

ベスト16進出を決めたカノア五十嵐  © WSL / Tom Bennett

メレウェザー、NSW/AUS(2018年2月23日金曜日)WSLメンズQS6000「バートン・オートモーティブ・プロ」とウイメンズQS6000「グランドスタンド・スポーツ・クリニック・ウイメンズ・プロ」は大会5日目。

 

 

本日はオンショアの3-4フィートのコンディションでウイメンズの残りのラウンド3とメンズのラウンド、ラウンドまでが行われ、メンズのベスト16が決定した。一方でトリッキーなコンディションに番狂わせも多発し、優勝候補の選手が姿を消していった。

 

アレホ・ムニーツ  © WSL / Tom Bennett
アレホ・ムニーツ  © WSL / Tom Bennett

 

前チャンピオンシップ・ツアー(CT)コンペティターで、2015バートン・オートモーティブ・プロ・チャンピオンのアレホ・ムニーツ(BRA)は、2018年のQSキャンペーンを最高のスタートとするために7.17と6.76のコンバイン・ソリッド・スコアを叩き出す。

 

 

2018年のチャンピオンシップ・ツアー・ルーキーであるマイケル・ロドリゲス(BRA)がイベント最高得点の18.07をスコア。(C) WSL / Tom Bennett
2018年のチャンピオンシップ・ツアー・ルーキーであるマイケル・ロドリゲス(BRA)がイベント最高得点の18.07をスコア。(C) WSL / Tom Bennett

 

本日は多くの番狂わせが発生し、世界ランク5位のマット・ウィルキンソン(AUS)や 元CTサーファーのレオナルド・フィオラバンティ(ITA)がタイトなヒートに敗れた。またCTサーファーのコナー・オリアリー(AUS)とポルトガルのフレデリコ・モライスもまさかの敗退。 

 

2018CTルーキーのグリフィン・コラピント(USA)は、素晴らしいエアマニューバーで8.77をスコアするも、それをバックアップするスコアを出せずに敗退。ライアン・カリナン 、マット・バンティングもここで姿を消した。

 

マット・ウィルキンソン WSL / Tom Bennett
マット・ウィルキンソン WSL / Tom Bennett

 

本日は、日本期待の大原洋人、カノア五十嵐、稲葉玲王がラウンド3から登場。

 

男子ラウンド3のH1で大原洋人は、CTサーファーのマット・ウィルキンソン、デイヴィ・キャスルズ、マイケル・ロドリゲスと対戦。ヒートはキャスルズがオープニングライドで8.17のエクセレントをバックハンドで叩きだしてヒートをリード。大原は優先権を持って掴んだレフトブレイクにチャージするもバンプでスタックしワイプアウト。

 

大原洋人 photo:surfest
大原洋人 photo:surfest

 

その後、ウィルコ、ロドリゲスと僅差の2位争いを演じた大原はバックハンドでパワフルなターンを繰り返してスコアを重ねる。ヒート終盤には5.30、 5.40をスコアして2位に浮上するも、終了間際に4位のロドリゲスが逆転。大原は3位に押し出されて惜しくも敗退となった。

 

 

カノア五十嵐 (C) WSL / Tom Bennett
カノア五十嵐 (C) WSL / Tom Bennett

 

更にオンショアが強まりトリッキーなコンディションで行われたH9でカノア五十嵐は、マイキー・ライト、グリフィン・コラピント、ディーン・ボーエンと対戦。カノア五十嵐は得意のフォアハンド・リバースでスコアを重ねてヒートをリード。

 

今シーズンは活躍が期待されるマイキー・ライト (C) WSL / Tom Bennett
今シーズンは活躍が期待されるマイキー・ライト (C) WSL / Tom Bennett

 

後半にライトに逆転されるも2位をキープ。終盤にコラピントがビッグ・エアリバースで8.77をスコアして猛反撃を開始するも、カノアは僅差のその戦いを逃げ切り2位でラウンドアップを決めた。

 

 

H11には稲葉玲王がクレジット。マニュエル・セルマン、ルッカ・メシナス、エヴァン・ガイゼルマンと対戦した。スローなヒート展開の中、スタートからチャージを見せた稲葉だが、優先権を使い波を掴むもスコアを伸ばせない。後半に入りガイゼルマンがじりじりとリードを広げ、稲葉は4位を強いられる。

 

残り5分を切り、バックハンドでビッグリエントリーを決めた稲葉は4.83をスコアして3位に浮上する。さらに終盤インサイド・ブレイクでバックハンドのチャージを見せた稲葉はラストウェイブで大逆転。見事2位でラウンドアップを果たした。

 

 

 

ベスト16進出を決めたカノア五十嵐  © WSL / Tom Bennett
ベスト16進出を決めたカノア五十嵐  © WSL / Tom Bennett

 

コンテストはそのまま男子のラウンド4がスタート。

H5でカノア五十嵐は、マット・バンティング、トーマス・ヘルメスと。H8で稲葉玲王は、マシュー・マギリヴレイ、ウィリアン・カルドゾとの3人ヒートを戦った。

 

カノア五十嵐は、ブローテールとエアリバースのコンビネーションで7.00をスコアしてヒートを開始。バックアップを4.67としてヒート前半をリード。ヒート後半に7.83を持っていたバンティングがバックアップを塗り替えてトップに。

 

さらに3位のトーマスが7・97の高得点をマークしトップに躍り出る。残り5分を切って3位と追い込まれたカノアだったが、慌てることなく、しっかりとしたウェイブ・セレクションでWエアリバースのコンビネーションで7.27をスコア。大逆転し2位でラウンドアップを決めた。

 

 

稲葉玲王は、オープニングライドからスパーク。セットのレフトを掴んで4.17をスコア。更にフォアハンドのカーヴィングとリエントリーをコネクトして5.33をスコア。ヒートをリードする。

 

しかしヒート後半に入りカルドゾがヒートのベストスコアとなる6.50をスコア。更にエアドロップ・フローターでバックアップを塗り替え、トップへ躍り出る。2位となった稲葉だったが最後は優先権を持ち、3位のマシューをマークして2位でラウンドアップを決めた。

 

明日のラウンド5でカノア五十嵐は、ヒート6でマイキー・ライトと。稲葉玲王はヒート7でエヴァン・ガイゼルマンと対戦する。

 

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2018/mqs/2617/burton-automotive-pro