2019年のハワイアンCTイベントが消える? ホノルル市長がワールド・サーフ・リーグの要請を拒否

ハワイの地元メディアでも話題となっている「WSLとハワイの問題」。カーク・コールドウェル・ホノルル市長は、「ノースショアで行われている2つのコンテストの許可を切り替えたい」というワールド・サーフ・リーグからの要請を拒否した。これが決定すれば、チャンピオンシップ・ツアー・コンペティションがハワイから消えることとなる。

 

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来年に大きくスケジュールを変更することが噂されているワールド・サーフ・リーグ(WSL)が、昨年10月にアナウンスしたWSLの今年のスケジュールは、例年通りパイプ・マスターズで2018CTシーズンを終えるものだった。

 

しかし、2つのコンテストの許可を切り替えたいというのは、その翌年の1月後半か2月上旬にパイプ・マスターズを開催して2019CTシーズンをキックオフ。そして、その時期に行われていた「ボルコム・パイプ・プロ」を2019年12月へ動かすというもの。

 

またワールド・サーフ・リーグは、女子のCT最終戦「マウイ・ウイメンズ・プロ」をノースショアへ移し、メンズQSイベントの「VANSワールド・カップ」とともにサンセット・ビーチで開催することを考えており、それの許可もすでに申請している。とはいえ、これを実現するためにWSLオフィシャルは、4~5日から1日コンペティション・ウインドウを広げる必要があるが、その結果も不明。

 

この許可申請が、WSL側から提出期限の昨年11月までに市に提出されなかったのだとコールドウェル市長は言った。

 

Hawaii News Now – KGMB and KHNL

 

「WSLが島にもたらす 経済効果に対して本当に感謝していますが、述べたように、これはお金の問題ではなく、公正性の問題なのです。」と、期限通りに申請書を提出した他の申請者への公正さが決定の大きな理由であると主張した。本当にそれだけだろうか。

 

ハワイは波の宝庫と言われているものの、コンテストを開催するための規則などが厳しいエリア。実際WSL側は一度その申請書を出したが内容不備ということで再提出を求められたがそれに応じなかったというものらしい。ゴルトシュミットは今月に入り、急遽ハワイ入りして市長との直談判を試みたが叶わなかった。

 

WSLのCEOであるゴルトシュミットは、「2週間以内に契約を結ぶことが出来ないならばWSLはハワイなしで2019年のワールド・ツアーを発表するしか仕方がない」と言った。

 

現段階で、WSLは声明を出していないが、WSLが市に対して働きかけを続けており、2019年にパイプ・マスターズが開催されないことは決定されていない。

 

しかし、このことは地元ハワイアン・サーファー達も声を上げており、彼らだけでなく、世界中のサーファーにとっても大きな問題で、WSLの大きなスケジュール変更が、ハワイに大きな波紋となって押し寄せているようだ。