【現地リポート】安室丈がWJC日本人初の表彰台。プライム(QS10000)のシード権も獲得。日本勢が大健闘。

安室丈がWJC日本人初の表彰台。

カイアマ、NSW/AUS(2018年1月8日月曜日)アンダー18のWSLジュニア世界チャンピオン決定戦である「2017WSLジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」大会最終日。

wjc-1100039会場は曇りから晴れ。波はサイズアップして、3-4ft。風はサイドオフから、サイドオンに回ったことで、面はガタガタ。引きが10時、上げ込んで波数増えるも、タフなコンディション。

wjc-4385

男子のR-3の残り6ヒートをからスタート、男女共そのままファイナルまでノンストップ。

wjc-4401

今日の結果。上山キアヌ久里朱はR-3で敗退。今大会は13位という結果で終了。西優司はセミファイナルで敗退。今大会は3位。川合美乃里もセミファイナルで敗退。今大会は3位。安室丈は準優勝という成績。

wjc-1655709

優勝は男子 Finn McGill(HAW)、女子はVahine Fierro(PYF)。
おめでとう!

 

安室丈

joe-1100633安室丈joe-1100571joe-1655266joe-1644714

安室丈。
R-4では僅差の戦い。8.00ポイントの後にバックアップが伸ばせず苦労するも、ここは何とか2位でラウンドアップ。

和井田理央は
和井田理央はQFで安室丈に敗れた。

QFで和井田理央、SFで西優司と対戦。盤石な攻めとは言えなかったが、相手がミスするところをきっちり2本揃えて勝利。他の選手よりは波が見えていたと思う。

優勝したフィン・マギル(HAW)
優勝したフィン・マギル(HAW)

決勝ではフィン・マギル(HAW)とのマッチアップ。日本人初の優勝に期待がかかるも、調子を上げてきたフィンに先攻され後手後手に。体格差もあり、フィンの太いトラックから繰り出される派手なスプレー。比較されるとその線の細さが目立ってしまった。
joe-1655649joe-1655652joe-1655647それでも日本人初の表彰台。準優勝は大原洋人の3位を更新する成績。これでプライム(QS10000)のシード権も獲得。おめでとう!

joe-1100768

悔しいながらも、この大会で次の課題が見つかったと思う。また次のステップで経験を積むことができる。頑張れ!丈!

 

西優司

yuji-1644546yuji-1100682西優司。
エクセレントの8点を持ちながら2本目が揃えられず、何とか逃げ切ったR-4。続くQFではコーディー・ヤング(HAW)がインターフェア。これで楽勝かと思いきや、突き放すことができず。時間ギリギリまで接戦となった中でのラウンドアップ。

コーディ・ヤングのインターフェア
コーディ・ヤングのインターフェア

yuji-1655002SFは安室丈との日本人対決。ここも西らしくない攻め。波のチョイスが悪すぎた。ここで敗れて、今大会は3位という成績。

西優司と安室丈
西優司と安室丈

yuji-1100628ジュニアのスキルではトップを誇る西ですら、この舞台は緊張するのか。自分のサーフィンが全くできていなかった。課題はメンタル。これを強くすれば、常勝は間違いない。頑張れ!優司!

 

上山キアヌ久里朱

keanu-1100107keanu-1100166上山キアヌ久里朱。
右に左に動きまくった攻めは積極的で良かったと思う。ただ、相手が重量級のバロン・マミヤ(HAW)。ここではキアヌの軽さが目立ってしまった。
keanu-1644324keanu-1644360スピード勝負では負けなかったかもしれないが、レールの深さが違った。どうしても1ポイントの差が出てしまう。でも、キアヌならこの差も埋められるはず。まだまだ伸びしろは無限大。次に進もう!キアヌ!

 

川合美乃里

minori-1655068 minori-1100218

川合美乃里。
今年優勝できるチャンスはあった。それだけスキルの向上、準備をしてきたことは間違いない。
minori-4409minori-1100471SFではヒートの波数が減ったコンデイション。サマー・マセード(HAW)は苦労しながらも、2本揃える仕事をした。
minori-1644796minori-4420 minori-1100429片や、美乃里はウェイブセレクトが良くなかった。おかげで、ワイプアウトや単発の演技。僅差だっただけに残念。

ヴァヒネ・フィエロ(PYF)
ヴァヒネ・フィエロ(PYF)

しかし、優勝したヴァヒネ・フィエロ(PYF)。今大会でちゃんとレールサーフィンができていた選手の一人。自分でスピードをつけられるからこそのコミットメントでのメイク。これができるとできないでは大きな違いとなる。ここ大事です。

 

女子ジュニアの年齢層も下がった。みんながライバルだ。さらなる飛躍を目指せ!頑張れ!美乃里!
それぞれの課題が見つかった今大会。
みんな頑張りました。
Good Job!

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mjun/1755/jeep-world-junior-championship

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wjun/1756/jeep-world-junior-championship-womens

 

 

ジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ・ファイナル結果:
優勝:フィン・マギル(HAW)16.90
2位:安室丈(JPN)11.00

 

ジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ウイメンズのファイナル結果
優勝:ヴァヒネ・フィエロ(PYF)13.83
2位:サマー・マセード(HAW)6.36

 

ジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ・セミファイナル結果:
ヒート1:安室丈(JPN)11.50 def. 西優司(JPN)5.00(インタフェア)
ヒート2:フィン・マギル(HAW)11.17 def.ジョアン・チアンカ(BRA)11.00

 

ジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ウイメンズのセミファイナル結果:
ヒート1:ヴァヒネ・フィエロ(PYF)11.67def タイナ・ヒンケル(BRA)9.00
ヒート2:サマー・マセード(HAW)9.17def 川合美乃里(JPN)7.53

 

ジープ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・メンズ・クォーターファイナル結果:
ヒート1:安室丈(JPN)10.17 def.和井田理央(IDN)6.56
ヒート2:西優司(JPN)9.67 def.コーディ・ヤング(HAW)6.83(インタフェア)
ヒート3:フィン・マギル(HAW)16.03 def.バロン・マミヤ8.46
ヒート4:ジョアン・チアンカ(BRA)13.54 def.サミュエル・プポ(BRA)13.07