コナー・コフィン(USA)がサンセットを制す。メンズQS最終戦「VANSワールド・カップ」最終日

優勝したコナー・コフィン PHOTO @WSL / Heff

サンセット・ビーチ、ノースショア、オアフ(2017年12月2日土曜日)WSL-QS最終戦となるトリプルクラウン第2戦メンズQS10000「VANSワールド・カップ」は大会最終日。コナー・コフィン(USA)がパワーサーフィンを炸裂させて見事優勝した。

 

 コナー・コフィン PHOTO @WSL / Heff
コナー・コフィン PHOTO @WSL / Heff

 

北北西スウェルによる4-6フィートプラスのコンディションへと一晩でサイズダウンしたサンセット・ビーチ。大会主催者は今後のウエイティング・ピリオド内に思わしいコンディションが望めない事を考慮し、本日をファイナルデイにする事を決断。ファイナルデイに相応しい素晴しいバトルが繰り広げられた。

 

 

World Cup of Surfing 2017: Day 4 Highlights | Vans Triple Crown of Surfing | VANS

 

優勝したコナー・コフィン(USA)は、テイラー・ノックスやブラッド・ガーラックのトラディショナルでスタイリッシュなパワー・ラインにインスパイアされたサーファー。今回のサンセットでも太いトラックをクリティカル・ポジションで描き、圧倒的な強さを見せた。

 

今回のファイナルで、チャンピオンシップ・ツアーで戦うコフィンは、コロへ・アンディーノと2018年のCTクオリファイを決めた新鋭2名と対戦した。

 

優勝したコナー・コフィン PHOTO @WSL / Heff
優勝したコナー・コフィン PHOTO @WSL / Heff

 

「僕は12歳のとき、ハワイに来た時から、ここでサーフィンするのが好きでした。」と、優勝を決めたコフィンは言った。「ハワイで優勝する事は常に自分にとっての夢でした。過去に僕はコンテスト結果で苦戦していましたが、いつもここでサーフィンを楽しんでいたんです。」

 

現在チャンピオンシップ・ツアー21位にランクされるコフィンは、ノースショアにも関わりが深い。というのも、彼のホームはサンタバーバラであるが、コフィンの家族はノースショアに10年以上前からセカンド・ホームを持っているのだ。コナーの弟パーカーとともに、冬をヘビー・サーフでの経験がワールド・ステージでのサーフィンに活かされているのだ。

 

「弟が一緒である意味は大きいですね。」と、彼は言った。そして、勝利を弟とシェアすることの重要性を重ねて強調した。

 

コロへ・アンディーノは、サンセット・ビーチで2位。WSL / Keoki Saguibo
コロへ・アンディーノは、サンセット・ビーチで2位。WSL / Keoki Saguibo

 

コフィンは、カリフォルニアのコロへ・アンディーノとグリフィン・コラピント。そして、オーストラリアのウェイド・カーマイケルとのファイナルを戦った。コラピントは前回のハレイワで来季のCTクオリファイを確定。カーマイケルは今回の最終戦の成績が鍵を握った。

 

ウェイド・カーマイケル WSL/Keoki Saguibo
3位となったウェイド・カーマイケル WSL/Keoki Saguibo

 

カーマイケルはクオリフケーションの瀬戸際で、2015年のクオリフケーション失敗を繰り返さないためには、少なくとも2ラウンドを勝ち進む必要があった。そして今回3位になることによって、ツアー入りが決まったカーマイケル。彼のアグレッシブ・アプローチは、来年のCTに旋風を巻き起こすか。

 

「今日は良いサーフィンをして、幾つかヒートをメイクしたいと思っていただけでした。良い波を掴めて最高の気分でしたよ。」と、涙を浮かべながらカーマイケルは言った。「やっと夢が叶いました。一生懸命にやってきたんです。やっとチャンスをつかむことができました。最高です。」

 

2戦連続のファイナル進出。グリフィン・コラピント WSL/Keoki Saguibo
2戦連続のファイナル進出。グリフィン・コラピント WSL/Keoki Saguibo

 

ハレイワに続き、今回のサンセットでもファイナルに残り4位となった19歳のカリフォルニアのコラピントは、トリプルクラウン・レイティングのトップになり、最終QSランキングでもトップ・スポットにジャンプアップした。今シーズンQSイベント優勝するという目標には達成できなかったが、そのパフォーマンスは素晴らしかった。

 

「サンセットでいくつもヒートを勝ちあがれて嬉しかったですね。これまでサンセットでは結果を残せなくって。でも、いつもサンセットでのサーフィンが良い感じだと思っていました。いまヒートをメイクできるようになって、ハッピーです。」

 

 

QS最終ランキング:トップ10

  1. グリフィン・コラピント(USA)
  2. ジェシー・メンデス(BRA)
  3. カノア五十嵐(USA)
  4. ウェイド・カーマイケル(AUS)
  5. トーマス・ヘルメス(BRA)
  6. ヤゴ・ドラ(BRA)
  7. タロ・フェレイラ(BRA)
  8. ウィリアン・カルドゾ(BRA)
  9. キアヌ・アシン(HAW)
  10. イズキール・ラウ(HAW)

 

今シーズンのQS最終戦が終わり、最終ランキングが発表された。キアヌ・アシンとイズキール・ラウという二人のハワイアンは昨日のラウンドで敗退していたため、自力でのクオリファイはなかったが、他の選手の変動でトップ10入りを果たした。

 

面白いことに、コフィンは今年ほとんどクオリファイング・シリーズに出場しなかった。VANSワールド・カップは、彼にとって今年 3回目のQSイベントだった。CT最終戦のパイプラインを前に、彼はジープ・リーダーボードの21位にランクされている。そして、それは彼がまだCTトップ22からカットされる危険があることを意味するコフィンはQSランキング25位。

 

一方、QSからクオリファイが決まったカノア五十嵐とイタロ・フェレイラは、パイプラインの最終戦でCTからのクオリファイを決めれば、更に2つのスポットが、クオリファイング・シリーズ・サーファーに提供されることになる。

 

その第1候補はブラジルのマイケル・ロドリゲスで、次はカリフォルニアのパトリック・グダスカスである。グダスカスとロドリゲスは、パイプラインでイタロとカノアの応援をするだろう。

 

そのカノア五十嵐は今回、素晴らしいバレルをメイクしてラウンド4に勝ち上がったが、惜しくも敗退となっている。日本人のQS最高ランキング30位の大原洋人、78位に新井洋人が続き、来年の更なるチャージに期待したい。

 


トリプルクラウン第3戦CT最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」のイベント・ウインドウは、12月8日にオープンする

 

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1977/vans-world-cup

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/vansworldcupofsurfing2017/live