サイエンス・マガジンがケリー・スレーターのウェイブ・プール「サーフ・ランチ」の波を徹底分析

 

最先端の研究、科学ニュースを発信するサイエンス・マガジンのオンライン版で、サーフィン界でも話題のケリー・スレーターのウェイブ・プール「サーフ・ランチ」の波を分析し、解説する動画が配信されたので紹介しよう。

 

南カリフォルニア大学の流体力学スペシャリストであるアダム・フィンチャムとケリー・スレーターによって、その前代未聞の人工波が完成した。

 

それがカリフォルニアのサンワーキン・バレーの小さな町レモーにあるウェイブプール「サーフ・ランチ」。

 

それは長さ700メートルの人工の湖に、「ハイドロフォイル」と呼ばれる金属羽根を水中に走らせて波を起こす。それが波と一緒にレールの上を動く電車のようなシステム。そして、彼らはその波をリファインするためにスーパーコンピューター・シミュレーションを使った。

 

リゾートとしてのサーフパーク
リゾートとしてのサーフパーク

 

また、弾力のあるヨガ・マットのようなプールのボトムは、それぞれのセクションで異なるスロープがあり、何時どのようにブレイクするかが計算されている。また「ハイドロフォイル」によって、異なるスキル・レベルに合うように波のサイズと形が調整可能となっている。

 

今回の記事では、故障について懸念する声も掲載されており、また波1本あたりのコストに関しても疑問の声も上がっているとコメント。

 

実際にウェイブ・プールだけで利益を上げるのは難しく、ホテル、コンサート会場やショップなどを伴ったサーフ・パークとしての経営が望まれる。一方で、会員制のプライベート・リゾートのような裕福なサーファーにターゲットを絞った形などが考えられ、実際にこれを形にしていくには、まだまだ時間がかかりそうな気配だ。

 

http://www.sciencemag.org/news/2017/11/surfer-and-scientist-teamed-create-perfect-wave