第35回となるVANSトリプルクラウン・オブ・サーフィンが、いよいよ現地時間11月12日からスタート。

昨年のハワイアン・プロの勝者であるジョン・ジョン WSL / Freesurf / Heff

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ハレイワ、オアフ/ハワイ(2017年11月6日月曜日)今年、第35回となるVANSトリプルクラウン・オブ・サーフィンがいよいよスタートとなる。ハワイ・オアフ島 のノースショア・ウインターシーズンのジャイアント・ウェイブで開催される3つの大会での総合勝者に与えられる、トリプルクラウンの称号は、今更 説明するまでもなく、世界中のサーファーの誇り。

 

今年のコンペティション・ウインドウは、11月12日から12月20日までで、ハレイワの「ハワイアン・プロ」を皮切りに、サンセットの「VANSワールド・カップ」、パイプラインでの最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ」と続く。

 

 

今回のトリプルクラウンは、サーフィン史上最もタイトなワールド・タイトル・レースが繰り広げられる。トップを走るジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が、前回のポルトガルでクォーターファイナル敗退したことによって、タイトル・レースが最終戦の「ビラボン・パイプ・マスターズ」に持ち越されたのだ。

 

そのレースの渦中にいるのは、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ガブリエル・メディーナ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)の4名。

 

フランスとポルトガルで2連勝を飾り、ランキング2位までジャンプアップしたのはガブリエル・メディーナ(BRA)は、2年連続のWSLタイトル獲得を目指す、カレントリーダーのジョン・ジョン・フローレンスにとっての脅威となっている。

 

もしもフローレンスが、最終戦のパイプラインでファイナル進出ができないならば、メディーナは優勝することで彼の2度目のWSLタイトルをつかみとることができる。

 

「ホームであるパイプでサーフィンするのが楽しみです。良い波でやりたいですね。僕がホームで勝つ事ができれば、さらに意味があると思うんです。」と、MEOリップ・カール・プロ・ポルトガルのクォーターファイナルで敗退したときフローレンスはコメントした。

 

「奇跡の7マイル」と呼ばれるサーファーたちの聖地、ハワイ・オアフ島ノースショア。この海で生まれ育ったジョン・ジョン・フローレンスにとって、自分の庭のような場所。もちろん数字的に考えても下記のシナリオにあるようにフローレンスにアドバンテージがある。

 

しかし、以外にもこんな事実もある。

 

ガブリエル・メディーナは、2014年にファイナル進出しパイプラインで世界タイトルを獲得している。そして2015年も2位でフィニッシュ。メディーナはパイプで優勝はないとはいえ、ソリッドな成績を残している選手。一方で、驚くべきことにフローレンスはまだパイプ・マスターズでは優勝がなく、過去5年間でファイナル進出を果たしたのも1度だけだ。

 

何が起こるかわからないのがハワイ。果たしてどんなドラマが待ち受けているのか。今から楽しみだ。

 

  • フローレンスがパイプで優勝または2位ならば、ワールド・タイトル確定。
  • フローレンスが3位ならば、メディーナはワールド・タイトルを獲得するためにパイプで優勝する必要がある
  • フローレンスが5位でも、メディーナはワールド・タイトルを獲得するためにパイプで優勝する必要がある
  • フローレンスが9位ならば、メディーナは2位、スミスは優勝する必要がある
  • フローレンスが13位または25位ならば、メディーナは5位、スミスは2位、ウィルソンは優勝が必要となる。 
大原洋人 : WSL / Poullenot
大原洋人 : WSL / Poullenot

 

大原洋人と新井洋人が参戦。

 

一方で、このトリプルクラウンの3戦のうち、最初の2戦は2次リーグのQSイベントで、しかも両方とも10,000イベントで賞金、獲得ポイントともに最高グレード。

 

優勝者には文字通り10,000ポイントが与えるもので、現時点でクオリファイ圏外のサーファーが、このハワイの2つのQS10,000で良い成績を残せば、大どんでん返しが起こることも十分に考えられる。逆に現在クオリファイ圏内にいても、大どんでん返しが起こるのもハワイだ。

 

トリプルクラウン初戦の「ハワイアン・プロ」には、日本から大原洋人と新井洋人が参戦。ハワイから喜納海人、CTサーファーも多数出場してカノア五十嵐もクレジットされている。

 

現在QSランク18位の大原洋人。彼は目前に迫ったCTクオリファイを目指して、今年最後のチャージを見せてくれるはず。今年も彼らがノースショアで更なるサムライ・スピリットを見せてくれることに期待しエールを送りたい! 頑張れ日本!

 

現地時間の 2017年11月12日7時30分 は、
日本時間の 2017年11月13日2時30分です。

 

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1972/hawaiian-pro

http://www.vanstriplecrownofsurfing.com/2017