2019年の世界チャンピオンはインドネシアで決定!? WSLチャンピオンシップ・ツアーに大改革が起こるのか?

9月のタヒチが最終戦となるのか? WSL / Kelly Cestari

サーフィンジャーナリスト:李リョウ

 

ウェブマガジンのStabマガジンによると2019年からCTツアーが大きく変化する、という噂が流れている。結論から先に述べるとCTツアーのキックオフが2月のハワイからで、最終戦は9月のチョプーで締めくくられるという。情報源はWSLの副コミッショナー、レナート・ヒッケルだから冗談だろうと無視するわけにもいかない。

 

しかも、CTのレギュラーツアーが終了したあとに「スペシャルイベント」が用意されてメンズのランキングトップ5か6、そしてウイメンズはトップ3か4によって世界タイトルが争われることになるという。「このスペシャルイベントは原則としてインドネシアで行われる」とヒッケル。

 

CTのレギュラーツアーのクオリファイについては、変更はないとヒッケルはつけ加えている。つまりクオリファイの定員数は変わらず22名。それ以下の選手はQSで戦ってランキングを上げるチャンスが与えられる。

 

これは再来年の計画だから、来年2018年は現状のままで11イベントが行われ、スケジュールの調整があるだけだろうということだ。ポルトガルのリップカールプロは同じくらいの日程か一週間ほど早くなるかもしれないとヒッケルは言う。しかし今のところWSLからのこの計画についての公式発表は行われていない。

 

もし2019年にCTツアーが変更になったとした場合、いろいろな疑問が浮かぶ。たとえばツアーのイベント数は増えるのか。それとも減るのか。もしくは現状のままか。ハワイでツアーがスタートするとなるとパイプラインマスターズが最初のイベントとなるのだろうか? そう考えると2月にそのコンテストが? ちょっと奇妙な感じだ。

 

スナッパーロックスはどうなるんだろう? インドネシアのスペシャルイベントについても疑問が生じる。つまりレギュラーシーズンをクオリファイして、スペシャルイベントで勝てば世界タイトルというのもどうなんだろう?  これまで30年以上も積み上げてきた世界タイトルの価値が薄らぐような気がしないでもない。さらに10月の終盤といえばインドネシアではシーズンが終わり風向きがどうも怪しい、9月のチョプーも同様だ。

 

CTツアーといえばマーガレットリバーやリオなどの一級とは言いがたい波での試合は廃止しようという声もある。まだまだ実現するには解決しなければならない問題は多く残っているようだが、WSLをビジネスとした観点で考えた場合、ツアーをリフレッシュし次のステップに登るためにも新たな方策が求められているのは事実だ。この計画がどのように発展していくかは未知数だが、とにかくサーファーの間で話題になるだけで価値はあるといえるかな。

 

 

情報ソース:http://stabmag.com/news/next-seasons-world-champ-will-be-decided-in-indo/