カノア五十嵐が本日の最高得点でラウンドアップ。QS10000「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」

巨大なクローズアウト・リエントリーをメイクし8.43をスコアしたカノア五十嵐 Credit: © WSL / Masurel
昨年のファイナリストであるジェレミー・フローレス(FRA)は、16.66のヒート・トータルでラウンド2のヒート1を支配。
昨年のファイナリストであるジェレミー・フローレス(FRA)は、16.66のヒート・トータルでラウンド2のヒート1を支配。

 

カスカイス、ポルトガル(2017年9月26日火曜日)メンズ・クオリファイング・シリーズ(QS)10000イベント「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」はバックアップ会場であるギンショのオンショアの4フィート・コンディションで開幕。ラウンド2の12ヒートまでが行われた。

 

2013年と2014年に連続タイトルを勝ち取るジャドソン・アンドレ(BRA)をはじめ、スチュアート・ケネディ(AUS)、イタロ・フェレイラ(BRA)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、キアヌ・アシン(HAW)、ジョーガン・クズネット(FRA)らもR3進出。一方で現在のQS No.2ヤゴ・ドラ(BRA)が敗退する番狂わせも発生した。

 

Day 1 Highlights – EDP Billabong Pro Cascais 2017

 

今回のヨーロピアン・レッグ7戦を締めくくる、クオリファイング・シリーズ(QS)最大の10000イベントには、日本を代表するQSサーファーの大原洋人、新井洋人、村上舜、稲葉玲王というトップ4名が出場。またカノア五十嵐をはじめ、CTサーファー達も多数参加するイベントとなる。

 

ヒートトータル14.50をスコアし1位で勝ち上がったハワイ・マウイ島のタナー・ヘンドリクソン WSL / WSL/POULLENOT
ヒートトータル14.50をスコアし1位で勝ち上がったハワイ・マウイ島のタナー・ヘンドリクソン WSL / WSL/POULLENOT

 

ラウンド2からトップシードで登場したカノア五十嵐は、ヒート・スタートから目の覚めるようなバックハンドのソリッド・マニューバーで7.00をスコアした。そして続けてフォアハンドで4.67をスコアしてヒートをリード。

 

更に勢い乗るカノア五十嵐は、クリティカル・セクションでの巨大なクローズアウト・リエントリーをメイク。エクセレントな8.43をスコアして完全にヒートをコントロール。圧倒的な強さを見せて勝ち上がった。

 

カノア五十嵐 WSL / Poullenot/Aquashot
カノア五十嵐 WSL / Poullenot/Aquashot

 

「凄く変化の激しいビーチブレイクで、バンクが変わりやすい。だから 僕はそれをしっかりチェックし続けているんです。」と、五十嵐は説明した。

 

「でも僕はこのスポットをよく知っているし、最高に調子の良いボードで、ファースト・ラウンドを勝ち上がれて最高です。前回のCTが行われたロウワーズのハーレープロで5位になれてCTランクも上げることができたので、QSではそれをバックアップできればと思っているんです。ポルトガルでのサーフィンが大好きで、今回のイベントでもポイントを稼げたら良いですね。でも、最終的にそのポイントを使う必要がなければ、さらに良いですけどね。」

 

稲葉玲王  WSL / Masurel
稲葉玲王  WSL / Masurel

 

日本のトップバッターとなってラウンド1に登場した稲葉玲王は、オープニングライドからフォアハンドのビッグリエントリーで4.5をスコア。続けてバックアップを2.83をスコアしてヒートをリード。

 

しかしヒート後半にタヒチのミヒマナ・ブレイとフランスのエイドリアン・トヨンに逆転され3位となる稲葉。ニード5.01と追い込まれたが残り5分を切ってバックハンドで5.90をスコアして大逆転。稲葉玲王は2位でラウンドアップを決めた。

 

稲葉玲王 WSL / Masurel/WSL
稲葉玲王 WSL / Masurel/WSL

 

そして、ラウンド2の本日最終ヒートではコナー・オリアリー、イアン・クレイン、ティアゴ・カマラオと対戦した稲葉。ハイタイドで緩慢なセクションが多い中、バックハンドで5.00フォアハンドで5.30と立て続けにスコアしてヒートをリード。

 

さらにエアリバースをメイクして5.87をスコアしてリードを広げる稲葉。後半に入りカマラオがトップへ。さらにコナーに逆転されて3位となる稲葉。ニード7.23と追い込まれ惜しくもここで敗退となった。

 

村上舜 : WSL / Poullenot
村上舜 : WSL / Poullenot

 

村上舜は思うような波を見つけられずにスコアが伸ばせない。それでもバックハンドで2つのソリッド・マニューバーで4.90をスコア。4位で後半戦へ。ラストウェイブで5.23をスコアするも4位で敗退。

 

ラウンド2H10の新井洋人はマイキー・ライト、ジャック・フリーストーン、ミヒマナ・ブレイと対戦。スタートからライトとフリーストーンが高得点を連打してリード。新井は優先権を持ってスコアリング・ウェイブを探し続けたが4位で敗退となった。

 

本日は出番のなかった大原洋人は明日男子のラウンド2が再開されればH19に登場。大原洋人はカレントリーダーのジェシー・メンデス、ダスティ・ペイン、ミッチ・クルーズと対戦。カノア五十嵐はラウンド3のヒート2にクレジット。

 

メンズ・クオリファイング・シリーズ(QS)10000イベント「EDPビラボン・プロ・カスカイス2017」は、WSLウイメンズCT第8戦「カスカイス・ウイメンズ・プロ」と同時開催。

 

ネクストコールは日本時間27日15時45分。世界を目指し挑戦を続ける彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。さらなる頂を目指せ。がんばれ!日本! 

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1941/edp-billabong-pro-cascais