新井洋人がトップ通過。仲村拓久未、村上舜もR3進出。QS6000「アゾレス・エアライン・プロ」

1位で勝ち上がった新井洋人

ポルトガルのアゾレス諸島最大の島、サンミゲル島のサンタバーバラ・ビーチで開催中のメンズQS6,000イベント「アゾレス・エアライン・プロ pres. by SEAT」は大会2日目。クリーンな2-3フィートのコンディションでラウンド2が行われた。

 

 

ラウンド2からはトップシードが登場。ジェシー・メンデス、アレックス・リベイロ、ヤゴ・ドラをはじめとするブラジリアン・ストームが炸裂。48名のラウンド3へ勝ち上がった選手の中で18名がブラジリアン選手という勢い。

 

ジェシー・メンデス WSL/POULLENOT
ジェシー・メンデス WSL/POULLENOT

 

QSブラジリアン・ストームをリードし、今シーズンの世界QSランクでトップを独走するのがジェシー・メンデス(BRA)。まだ3つのQS10,000イベントが残っている段階で既に25,250ポイントを集める驚異的な強さを見せている。

 

「自分のヒートは少しスローでしたね。朝一のヒートには何故だかよくあるんです。でも、なんとか良い波をつかめて良かったです。今使ってるCIボードは、日本で初めて試したやつなんですが、ロッカーを抑えてあって、フラットなセクションで凄く良い動きをするんです。」とメンデスが言った。

 

本日のラウンド2には、昨日ラウンド1を勝ち上がった仲村拓久未がH1、村上舜がH6、西優司がH12に登場。ラウンド2から出場の新井洋人がH21 にクレジットされた。

 

仲村拓久未
仲村拓久未

 

仲村拓久未は、早朝のヒート2でQSカレントリーダーのジェシー・メンデスらと対戦。波をじっくりと待って、レフトブレイクに的を絞った仲村は、バックハンドで力強いバックハンドサーフィンを披露し5.27をスコア。

 

メンデスはエクセレントの8.00を6.83でバックアップして完全にトップを独走。2位争いは僅差の戦いとなった。残り時間10分を切って4位を強いられた仲村は、再びレフトブレイクにチャージ。5.60をスコアして2位のポジションへ上がる。仲村は3位のコレイラ、4位のデ・コルの追い上げを振り切り2位でラウンドアップ。

 

村上舜
村上舜

村上舜は、ラムジ・ボウキアム、テイラー・クラーク、ノエ・マー・マクゴナグルと対戦。ヒートはマクゴナグルがバックハンドのソリッド・ターン2発で7.50をスコアしてスタート。村上も鋭角なカットバックとリエントリーをコンビネーションさせて、6.50を4.33でバックアップ 。マクゴナグルに次いで2位に付ける。さらに村上は5.40をスコア。

 

マクゴナグルノインタフェアーの瞬間
マクゴナグルのインターフェアの瞬間。白の選手の優先権だった。

 

ここでトップのマクゴナグルが4位のクラークに対してインターフェアを侵すアクシデントが発生。最後まで、自分がインターフェアを侵したことに納得していない様子だったが、マクゴナグルはこれでベスト2からワンウェイブ・カウントになり、3位に転落。2位の村上がトップとなることとなった。最後はボウキアムに逆転された村上だったが2位で勝ち上がった。

 

西優司がヒートはキアヌ・アシン、セス・モニーツというハワイアン・ペアのが高得点でスタート。西優司もバックハンドのクリティカルなターン2発で5.10をスコア。バックアップも4.07としてヒートをリード。6.00を持っていたアシンがバックハンドで4.87をスコアして1位のポジションへ。

 

さらに5.13をスコアする西だったが、3位のモニーツがバックハンドで5.27をスコアしてトップへ躍り出る。3位となる西優司。優先権を持ち、波を待つ西だがスコアは伸ばせず。最終的にニード6.47と追い込まれた西は惜しくも4位敗退となった。

 

arai2

 

新井洋人は、元CTサーファーのリカルド・クリスティ、ジョーディ・コリンズ、ヤゲ・アラウージョと対戦。新井洋人はオープニングからシャープなバックハンドで5.67、さらにバックハンドのエアリバースを決め7.33をスコア。ヒートを開始直後から完全にリード。さらにバックアップを6.27とした新井は圧倒的な強さでトップ通過を果たした。

 

1位で勝ち上がった新井洋人
1位で勝ち上がった新井洋人

 

明日ラウンド3が再開されれば、 H2に仲村拓久未、H4 村上舜、H11 新井洋人がクレジット。メンツはさらに濃くなってくることは言うまでもない。

 

H2の仲村拓久未は、ライアン・カリナン、クーパー・チャップマン、アレックス・リベイロ
H4の村上舜は、ピーターソン・クリサント、アレホ・ムニーツ、ウィリアン・カルドゾ
H11の新井洋人は、ビリー・ステアメンド、シェーン・キャンベル、ジョナサン・ゴンザレス

 

かなり強力なメンツとの対戦で、ここが正念場となりそうだが、この壁を乗り越えなければ、次なるステップはない。ここを抜ければ3ヒート、そしてマンオンマンへ移る。世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

現在の日本とアゾレス諸島との時差は、9時間です。ネクストコールは、日本時間の 2017年9月7日16時20分

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1933/azores-airlines-pro