西優司と小林桂がトップでR2進出。大原洋人R3進出ならず「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」

ヤゴ・ドラ WSL / Laurent Masurel

 

2017年8月30日水曜日、スペインのガリシアで開催中のWSL男女QS6,000イベント「Pull&Bear パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」は大会2日目。コンテスト会場は昨日のスモールコンディションから一転しサイズアップ。3−5フィートのコンディションで男子のラウンド1のヒート9から再開。ラウンド2のヒート12までが行われた。女子はオフ。

 

大会2日目ハイライト映像

 

本日のラウンド2からはトップシードが登場。パフォーマンスレベルは上がり、パワフルな波でビッグ・パフォーマンスが炸裂。多くの高得点がスコアされた。

 

なかでも、ラウンド2から登場した、現在QSランク7位と好調なブラジルの新鋭、ヤゴ・ドラは、ビッグ・セクションを見つけ出して得意のエア・マニューバーを披露。9.338.70という2本のエクセレントでヒートトータル18.03をスコアした。

 

ヤゴ・ドラ WSL / Laurent Masurel
ヤゴ・ドラ WSL / Laurent Masurel

 

「楽しいヒートでしたね。コンディションを見ていて、かなり早い波だったので、クローズアウトのセクションでは、エアかビッグターンをした方が良いと考えていました。自分の戦略が良い結果をもたらしましたね。1週間フラットが続いていたので、今日の波でみんな気合いが入っていたと思います。」

 

またブラジルのウィリアン・カルドゾとフランスのノメ・ミニョもハイパフォーマンス・サーフィンを披露。ミニョは2本のエクセレントで、17.20のヒートトータルをスコア。カルドゾは3つの巨大なバックハンド・フックで9.43という本日のハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアをマークした。

 

激しい2位争いを演じた稲葉玲王だったが最後の最後に逆転負けを食らった。WSL / Laurent Masurel
激しい2位争いを演じた稲葉玲王だったが最後の最後に逆転負けを食らった。WSL / Laurent Masurel

 

大会2日目の日本勢は厳しい戦いを強いられた。H12に大橋海人、H13に仲村拓久未、H16に稲葉玲王、H20に西優司、H23に小林桂。ラウンド2には大原洋人がH10に、昨日ラウンド1を勝ち上がった田中大貴がヒート1にクレジットされた。

 

大逆転でラウンドアップしたと誰もが思った稲葉玲王WSL / Laurent Masurel
大逆転でラウンドアップしたと誰もが思った稲葉玲王は3位で敗退。WSL / Laurent Masurel

 

大橋海人、仲村拓久未、稲葉玲王と日本人選手がラウンド1で次々と敗退する中、西優司はヒート20でミッチ・クルーズ、トリー・マイスターらと対戦。西はオープニングライドで、ライトブレイクでクリティカルなフォアハンドターンを決めて6.50をスコア。

 

 

ヒーローインタビューを受ける西優司
ヒーローインタビューを受ける西優司

 

勢いに乗る西優司は、再びライトブレイクで、エア気味のビッグターンを3発メイク。7.50を叩き出しヒートトータル14.00をスコアしてヒートを完全にコントロール。追い上げるミッチ・クルーズを抑えてトップでラウンドアップを決めた。

 

惜しくも3位で敗退となった大橋海人WSL / Laurent Masurel
惜しくも3位で敗退となった大橋海人WSL / Laurent Masurel

 

QSランキング10位で、世界に最も近い男として、日本期待の大原洋人がラウンド2のヒート10に登場。ヒートはフロリダのエヴァン・ガイゼルマンが、バックハンドのビッグリエントリーで7.50、フォアハンドのフルローテション・エアで5.13をスコアして、素晴らしいスタートを切る。

 

各選手が3〜4ライドをスコアする中、大原はファーストライドの4.50のワンライドのみ。4位のままスコアリング・ウェイブを探し続ける。しかし最後まで大原は波を見つけることはできず4位で敗退。

 

また昨日ラウンド1を勝ち上がった、ヨーロッパレッグで調子を上げている田中大貴がラウンド2のヒート1に登場。5.005.40でトータル10.40をマークするも3位で惜しくも敗退となった。ビッグターン後のクローズセクションでのフィニッシュがメイクできていたら逆転していたに違いない。

 

 

 

明日大会3日目は、日本時間31日の15時15分にファーストコール。メンズのラウンド2から再開予定で、朝一のヒートで新井洋人がH13に登場。CTサーファーのレオナルド・フィオラバンティ、ディーン・ボーエン、ピーターソン・クリサントと対戦。

 

西優司はヒート20でCTベテランのジョシュ・カー、オニー・アンワー、ディラン・ライトフットと対戦。小林桂は、ヒート23でアレホ・ムニーツ、フラビオ・ナカジマ、キロン・ジャボーと対戦する。

 

昨年の優勝者であるカノア五十嵐はH24にクレジット。男子終了後はトップシードが登場する女子のラウンド2が再開予定で、H2に橋本恋、H3に川合美乃里、H8に都筑有夢路、H1には前田マヒナがクレジットされている。

 

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1931/pullbear-pantin-classic-galicia-pro

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1930/pantin-classic-galicia-pro

http://www.pantinclassic.org/