安室丈がプロジュニア準優勝、森友二3位。カノア五十嵐4位、大橋海人7位。VANSプロ最終日

9ポイントを出しながら惜しくも2位となった安室丈 WSL / John Ferguson

 

現地時間2017年8月27日日曜日、アメリカ東海岸のバージニア・ビーチで開催中のWSL-QS3000「VANSプロ」は大会最終日。サイズアップしたコンディションでQS3000のクオーターファイナルからスタート。QS、プロジュニアともチャンピオンが決定した。

 

QS3000のファイナリスト WSL / John Ferguson
QS3000のファイナリスト WSL / John Ferguson

 

クオーターファイナルの第1ヒートに登場した稲葉玲王は、グリフィン・コラピント(USA)、ジェイク・マーシャル(USA)、リューイル・フェリペ(BRA)と対戦。ヒートはコラピントの8.33のエクセレントスコアで戦いの火蓋を切る。しかし、フェリペが6.33を4.83でバックアップしヒートをリード。バックアップを探すグリフィンは2位。

 

稲葉玲王はスコアを伸ばせず4位を強いられるも、4.43をスコアして3位に浮上。後半に入りコラピントが6.60をスコアして逆転。稲葉は終了間際にトップスコアを4.70とし、バックアップも4.57とするチャージを見せるも3位で惜しくも敗退となった。

 

QS3000で優勝したキアヌ・アシン WSL / John Ferguson
QS3000で優勝したキアヌ・アシン WSL / John Ferguson

 

第2ヒートのカノア五十嵐は、エヴァン・ガイゼルマン(USA)、タナー・グダスカス(USA)、コーリー・アランバイド(USA)と対戦。ヒートはカノアが6.33の好スコアで開始。グダスカスは6.03を4.00でバックアップしてトップへ。バックアップが3,6のカノアは3位をしいられる。

ファイナルでは4位となったカノア五十嵐 WSL / John Ferguson
ファイナルでは4位となったカノア五十嵐 WSL / John Ferguson

 ヒート前半は4名による僅差の戦いとなったが、後半に入り、カノアが8.50のエクセレントをスコアしてトップに躍り出る。じっくりと波を待ったガイゼルマンも7.83、6.77をスコアして2位につけ、下位の追い上げを振り切り、カノアがトップでセミファイナルへ勝ち上がった。

 

 

クオーターファイナルのヒート4で大橋海人は、デイヴッド・シルヴァ(BRA)、パトリック・グダスカス(USA)、マテウス・ハーディ(BRA)と対戦。大橋はオープニング・ウェイブで4.83をスコアし好調な滑り出し。バックアップも4.23をスコアして、ハーディに次いで僅差ながら2位をキープ。

 

後半に入ると大橋海人は5.53をスコアして逆転して1位のポジションへ。さらにトップスコアを6.73に塗り替えてリードを広げていく。ヒート終盤にグダスカスが6.50をスコアして2位に浮上し追い上げる。終盤にさらに5.80 をスコアして、大橋を逆転してトップへ。それに反撃する大橋は6.67 で再びトップ隣、セミファイナル進出を決めた。

 

QSセミファイナルの第1ヒートでカノア五十嵐は、7.77という高得点でヒートを開始。バックアップも7.60でヒートを完全にリードする。7.00を5.67でバックアップするリューイル・フェリペ(BRA)が2位に付けていたが、ヒート後半にエヴァン・ガイゼルマンが6.47をスコアして2位に浮上。カノアはバックアップを7.63に塗り替えて、トップでファイナル進出。

 

プロジュニア優勝はブラジルのマテウス・ハーディ WSL / John Ferguson
プロジュニア優勝はブラジルのマテウス・ハーディ WSL / John Ferguson

 

 

大橋海人のセミファイナル2では、パトリック・グダスカス(USA)がパーフェクト10をスコアしてヒートをリード。5.03を持ちながら4位を強いられる大橋。グダスカスはヒート終盤に2本目のエクセレントで2位以下の選手をコンビネーションに追い込む圧勝。2位のキアヌ・アシンもファイナル進出。大橋海人は4位で敗退となった。

 

安室丈がプロジュニア準優勝、森友二3位。
 

9ポイントを出しながら惜しくも2位となった安室丈 WSL / John Ferguson
9ポイントを出しながら惜しくも2位となった安室丈 WSL / John Ferguson

 

ファイナルに勝ち上がったカノア五十嵐は、エヴァン・ガイゼルマン(USA)、パトリック・グダスカス(USA)、キアヌ・アシン(HAW)と対戦。ヒートはアシンが9ポイントのエクセレントで素晴らしいスタートを見せる。さらにアシンは7.33のバックアップ・スコアを手に入れて、16.33のヒートスコアで他の選手をコンビネーションに追い込み圧勝。カノア五十嵐は4で位フィニッシュとなった。

 

プロジュニアでは、セミファイナルの第1ヒートで森友二は、6.17を5.33でバックアップして、1位のポジション。さらに6.50でトップスコアを塗り替えてリードを広げる。森はヒートトータル12.67として、リードを保持してトップでァイナル進出。第2ヒートの安室丈はオープニング・ウェイブで7.50をスコアして、幸先の良いスタートを切る。そして終盤に7.20をスコア。ヒートスコア14.70で2位でファイナル進出。

 

3位となった森友二 WSL / John Ferguson
3位となった森友二 WSL / John Ferguson

 

安室丈、森友二の2名の日本人選手がファイナル進出を果たしたプロジュニア。マテウス・ハーディ(BRA)とタイラー・ガンター(USA)と対戦。安室丈は9.40というエクセレントを持ってヒートをリードしたが、8.5のエクセレントを持っていた マテウス・ハーディ(BRA)が7.93のバックアップスコアを塗り替えて逆転。安室丈は惜しくも2位、森は3位でフィニッシュとなった。

 

「素晴らしい選手と戦ってファイナルをメイクできて最高です。優勝したかったのでちょっと残念ですが、あの9ポイントを出した時はチャンスだと思いました。でも、マテウス[ハーディ]とのパドルバトルで自分の腕は取れそうな感じでした。でもファイナルで良いパフォーマンスできて最高でした。」と、安室丈が言った。

 

 

次なる彼らの舞台は、スペイン、ガリシアで8月29日-9月3日まで開催される、WSL男女QS6000「プル・アンド・ベア Pantin Classic Galicia Pro」。

 

このイベントには、大原洋人、新井洋人、村上舜、アメリカの試合出場中の稲葉玲王と大橋海人、西優司、田中大貴、西慶司郎、そして昨年のイベント優勝者であるカノア五十嵐も2連覇を目指して参戦予定。

 

ウイメンズには、川合美乃里、黒川日菜子、橋本恋、大村奈央、野呂玲花、田代凪沙、北沢麗奈、都筑有夢路が参戦予定。

 

 

世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!