トリードがWアリウープでパーフェクト10。ジョーディが3本目の10ポイント。ジョン・ジョン敗退。

ダブル・アリウープでパーフェクト10をスコアしたトリード。PHOTO: © WSL / Cestari

ジェフリーズ・ベイ、サウス・アフリカ(2017年7月19日水曜日)エクセレントなコンディションが続く、WSLチャンピオンシップ・ツアー第6戦「コロナ・オープンJ-ベイ」は大会5日目。ラウンド4とラウンド5、そしてクォーターファイナルの最初の2ヒートまでを完了した。

 

素晴らしいコンディションに、パーフォマンス・レベルを上げていく世界最高峰のトッププロサーファー達。そんな中で昨日に続き、イベント主催者とセーフティ・チームは、ガブリエル・メディーナ(BRA)とミック・ファニング(AUS)によるクォーターファイナル・ヒート中のラインナップに、3メートルのホオジロザメを発見。コンペティションは一時中断となった。

 

PHOTO: © WSL / Gumboot.camera
PHOTO: © WSL / Gumboot.camera

 

3X WSLチャンピオンのファニングが、2015年のジェフリーズ・ベイでのファイナル中にホオジロザメに遭遇したのは有名な話だが、そのシャークアタックの一部始終が世界中にライブ中継されて大きな話題となった。

 

再びサメの出現で一時中断となった。PHOTO: © WSL / Tostee.
再びサメの出現で一時中断となった。避難するメディーナとファニングPHOTO: © WSL / Tostee.

 

選手はボートに避難し、サメが海岸付近から去ったことで、コミッショナーオフィスとアスリートとの審議の後、試合は再開。メディーナがファニングを下しセミファイナル進出を決めた。

 

メディーナ  PHOTO: © WSL / Cestari
メディーナ  PHOTO: © WSL / Cestari

 

「すぐに海から引き上げてくれてよかった。ジェットスキーや、ドローンの映像とかで安全なことがわかって、話し合いの後にパドルアウトしたんだ。」」と、ファニングは言った。

 

「我々のヒートはスロースタートで、僕はいくつかのミスをしたんだけど、ゲイブ(メディーナ)は最高に調子良いサーフィンをしていて、タフなヒートだった。しかし、本当に素晴らしいコンテストだったね。」

 

ルーキーのフレデリコ・モライス PHOTO: © WSL / Tostee
ルーキーのフレデリコ・モライス PHOTO: © WSL / Tostee

 

フレデリコ・モライス(PRT)は、再び今日クォーターファイナルでWSLチャンピオンに君臨するジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を破る番狂わせを引き起こした。

 

フローレンスは、2つのビッグ9-ポイント・ライドで早くにプレッシャーをかけた。それに対しルーキーのモライスも、素晴らしい波をセレクトし9.77を記録。しかし、フローレンスも9.10で反撃し差を広げていった。

 

惜しくも敗退となったジョンジョン PHOTO: © WSL / Cestari
惜しくも敗退となったジョンジョン PHOTO: © WSL / Cestari

 

そして、残り時間3分でファースト・プライオリティーを持っていたモライスは、パーフェクトなセットを見つけて、自身初のパーフェクトな10ポイント・ライドをメイク。世界チャンピオンのフローレンスを下す大金星をあげた。

 

「波は最高にファンですね。」と、モライスは言った。「サメとのちょっとしたアドベンチャーもありましたが、すべてが素晴らしく、我々は安全にテイクケアしてもらっています。

 

僕とジョン(フローレンス)とのヒートは、毎回かなりクロスヒートになっていて、本当にタフなマッチアップなんです。最後の瞬間まで彼に追い詰められていましたが、僕はプライオリティーを持っていて、それを上手く使えましたね。僕は挑戦することが好きなんです。このヒートはビッグなチャレンジでした。準決勝に勝ち上がれて最高です。

 

正直に言って、僕はサメが嫌いなんですが、ポルトガルではサメは気になら無いんで慣れていないんです。でも我々は心配なく安全にサーフィンしています。ヒートに集中すると全てを忘れますからね。チャンピオンシップ・ツアーで初の10ポイント・ライドが、ジョンに対した今日のような日に出せて感動です。」

 

 

Jordy Responds to Another Heat Re-Surf With 10-Point Ride – Corona Open J-Bay 2017

絶好調のジョーディ・スミス(ZAF)は、コナー・コフィン(USA)とのラウンド5のヒートをリサーフ(再試合)。イベント3本目のパーフェクト10をエクセレントな9.37でバックアップし、ラウンドアップを続けた。

 

ダブル・アリウープでパーフェクト10をスコアしたトリード。PHOTO: © WSL / Cestari
ダブル・アリウープでパーフェクト10をスコアしたトリード。PHOTO: © WSL / Cestari

 

フィリーペ・トリード(BRA)も今回の優勝候補の一人。彼は、ラウンド4でセンセーショナルなエアリアルを披露し、ジョーディ・スミス(ZAF)とジュリアン・ウィルソン(AUS)を抑え、イベント2本目となるパーフェクト10をマークし、ダイレクトにクオーターファイナルへ勝ち進んだ。

 

トリードのダブル・アリウープ・パーフェクト10 – Corona Open J-Bay 2017

 

「風がエアーには好都合な感じですね。」と、トリードは言った。「このように風が強いとサーフィンするのが難しいのでエアーで攻めるしかないって決めたんです。それが上手くいきました。波はサイズアップしてて、本当にファンですね。クォーターファイナルの準備は万全です。」

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1900/corona-open-j-bay

 

 

 

コロナ・オープンJ-ベイ:ラウンド4の結果
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)18.74、ジョアン・ドゥルー(FRA)16.07、オーウェン・ライト(AUS)13.10
ヒート2:フレデリコ・モライス(PRT)19.07、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.17、ミック・ファニング(AUS)14.90
ヒート3:フィリーペ・トリード(BRA)19.00、ジョーディ・スミス(ZAF)17.40、ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.50
ヒート4:マット・ウィルキンソン(AUS)17.93、コナー・コフィン(USA)15.33、ミシェル・ボレーズ(PYF)15.20

 

コロナ・オープンJ-ベイ:ラウンド5の結果
ヒート1:ミック・ファニング(AUS)16.80 def.ジョアン・ドゥルー(FRA)15.27
ヒート2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.50 def.オーウェン・ライト(AUS)10.00
ヒート3:ジョーディ・スミス(ZAF)19.37 def.コナー・コフィン(USA)17.74
ヒート4:ジュリアン・ウィルソン(AUS)15.94 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)8.83

 

コロナ・オープンJ-ベイ・クォーターファイナル結果:
ヒート1:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.40 def.ミック・ファニング(AUS)11.33
ヒート2:フレデリコ・モライス(PRT)19.77 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.67
コロナ・オープンJ-ベイ・アップカミング・クォーターファイナル・マッチアップ:
ヒート3:フィリーペ・トリード(BRA)対ジョーディ・スミス(ZAF)
ヒート4:マット・ウィルキンソン(AUS)対ジュリアン・ウィルソン(AUS)