ルーキーたちの下克上! WSLチャンピオンのスレーター、ファニング、ジョン・ジョン、スーザ敗退

ケリーを僅差で下したコナー・オリアリー PHOTO: © WSL / Cestari

タヴァルア/ナモツ、フィジー(2017年6月13日火曜日)約一週間のレイデーを経て、ようやく再開されたワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)の第5戦「Outerknownフィジー・プロ」。

 

本日はウエイティングののち、午後からコンテストがスタート。ラウンド3の残りの8ヒートで、2017CTルーキーたちが大暴れ! WSLチャンピオンのスレーター、ファニング、ジョン・ジョン、スーザが次々と破れる、センセーショナルな番狂わせが続出した。

 

 

そんな大暴れの2017CTルーキーの一人、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)は、現在のワールドNo.1であるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を破った。フィオラバンティは、アグレッシブ・スナップで16.83の2ウェイブ・トータルをスコア。彼にとって新しいレベルのサーフィンを見せた。

 

ジョンジョンを下したレオナルド。PHOTO: © WSL / Cestari
ジョンジョンを下したレオナルド。PHOTO: © WSL / Cestari

 

「本当に楽しい波で、僕は良いリズムを掴めたんです。」と、フィオラバンティは言った。「自分はバックハンドのサーフィンのほうが良いって、母が言っているのを思い出して、出来る限りハードにリップを攻めようとしたんです。それが良い結果をもたらしたんです。自信がつきましたね。誰もいない、こんなコンディションのクラウドブレイクでサーフィンするのが夢でした。」

 

まさかの敗退。ジョンジョン。PHOTO: © WSL / Cestari
まさかの敗退。ジョンジョン。PHOTO: © WSL / Cestari

 

「波はハードでしたけど、レオ[フィオラバンティ]はリッピングしていましたね。」と、フローレンスは言った。「僕は、良い波を手に入れることができなかった。ウェイブ・セレクションは、明らかに重要ですね。自分にとって取り組む必要があることだと思います。前回のブラジルでもそうですけど、良い波をつかむ重要性について考えています。多くのことを学びました。気持ちを切り替えて、次のJベイを楽しみたいですね。」

 

 

 

11度のWSLチャンピオン・ケリー・スレーター(USA)もまた、0.40ポイント差という僅差の戦いで、ルーキーであるコナー・オリアリー(AUS)に敗れた。オリアリー10.74に対し、スレーターは10.34。

 

「あのような低いスコアでの勝負に勝つことは常にタフですが、もう最高に嬉しいです」と、オリアリーは言った。「僕はヒートがスタートした時は波にパワーがあると思ったんです。でもトレード・ウインドが入ってきて、波はダメになったんです。僕は2つのアベレージスコアを手に入れることが出来てよかった。スコアを上げられる良い波で、ミスをしてしまったんですが、勝てて最高に嬉しいです。」

 

敗れたケリー PHOTO: © WSL / Cestari
敗れたケリー PHOTO: © WSL / Cestari

 

敗れたスレーターは「自分の出来ることはあまり多くなかった。優先権も持っていた。自分の狙ったスポットにもいた。ヒートの最高点も持っていた。」と、スレーターは言った。「僅かなロースコアを探し続け、ヒートのほとんどを波待ちしていた。トリッキーだったよ。」

 

3度のWSLチャンピオンであるミック・ファニング(AUS)も、ミシェル・ボレーズ(PYF)によって、今日のオープニング・ヒートで敗退。

 

ジョディ・スミス(ZAF)もジョアン・ドゥルー(FRA)に敗れ、2015WSLチャンピオンで現在のワールドNo.2であるエイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)も、スチュアート・ケネディ(AUS)に敗れるという大波乱の一日となってしまった。

 

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1867/outerknown-fiji-pro

 

 

 

Outerknownフィジー・メンズ・プロ:ラウンド3
ヒート5:ミシェル・ボレーズ(PYF)13.53 def.ミック・ファニング(AUS)11.20
ヒート6:レオナルド・フィオラバンティ(ITA)16.83 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)13.33
ヒート7:ジョアン・ドゥルー(FRA)17.60 def.ジョディ・スミス(ZAF)11.73
ヒート8:コナー・オリアリー(AUS)10.74 def.ケリー・スレーター(USA)10.34
ヒート9:ジョエル・パーキンソン(AUS)15.30 def.ジェレミー・フローレス(FRA)13.84
ヒート10:ビード・ダービッジ(AUS)16.10 def.コロへアンディーノ(USA)11.90
ヒート11:セバスチャン・ジーツ(HAW)12.93 def.ウィゴリー・ダンタス(BRA)12.80
ヒート12:スチュアート・ケネディ(AUS)14.83 def.エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)14.33
 

Outerknownフィジー・メンズ・プロ:ラウンド4マッチアップ
ヒート1:イアン・ゴウベイア(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート2:イタロ・フェレイラ(BRA)、ミシェル・ボレーズ(PYF)、レオナルド・フィオラバンティ(ITA)
ヒート3:ジョアン・ドゥルー(FRA)、コナー・オリアリー(AUS)、ジョエル・パーキンソン(AUS)
ヒート4:ビード・ダービッジ(AUS)、セバスチャン・ジーツ(HAW)、スチュアート・ケネディ(AUS)