カノア五十嵐が4回戦進出。ワイルドカードのヤゴ・ドラがジョン・ジョンを下す番狂わせ。「Oi リオ・プロ」

 

2017年5月13日土曜日(サクアレマ、リオデジャネイロ/ブラジル)ブラジルのリオデジャネイロで開催中のWSL-CT第4戦「Oi リオ・プロ presented by Corona」は大会4日目。本日は早朝からメンズのラウンド3が行われ、その後、ウイメンズはクオーターファイナルまで進み、ベスト4が決定した。

 

 

本日はメンズのラウンド3において、早朝から番狂わせが続出。カノア五十嵐(USA)は、2017ワールド・タイトル・コンテンダーであるフィリーペ・トリード(BRA)を下し、ラウンド4進出を決めた。

 

Kanoa Igarashi of the USA advances to Round Four after defeating Filipe Toledo of Brazil in Heat 10 of Round Three at the Oi Rio Pro at Saquarema, Rio de Janeiro, Brazil.
Kanoa Igarashi of the USA advances to Round Four after defeating Filipe Toledo of Brazil in Heat 10 of Round Three at the Oi Rio Pro at Saquarema, Rio de Janeiro, Brazil.

 

そのヒートは、優先権のないファーストウェイブの波の取り合いで二人が接触。トリードが 五十嵐のテイクオフをじゃまする形になり、ノン・プライオリティー・インタフェアがコール。トリードのセカンド・ハイエスト・スコアが半分となった。そして、それが最後まで響いてトリードは完全にリズムを崩し、カノア五十嵐がラウンド4進出を決めた。

 

 

 

「あの波はかなり良かったので、もちろん、僕は行きたかったんです。」と、五十嵐は言った。

 

「あの波にフィリーペ[トリード]がなぜパドルしたのか。ちょっと理解できなかったですね。彼は自分のレールを少しぶつけてきて、僕はバランスを失ったんです。僕はリズムを掴めなかったんですが、あの波がヒートの中で一番の波でしたね。スローなヒートでしたが、自分の勝ちたいやり方ではなかったです。でも気持ちを切り替えて前進し続けたいですね。」

 

 

もうひとつのビッグアップセットは、イベント・ワイルドカードのヤゴ・ドラ(BRA)が、WSLチャンピオンに君臨するディフェンディング・イベント勝者のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を下したことだった。

 

ヤゴ・ドラ(BRA)がジョンジョンを下す。Credit: © WSL / Poullenot
ヤゴ・ドラ(BRA)がジョンジョンを下す。Credit: © WSL / Poullenot

 

そのヒートはスローだった。しかし、ドラは彼のリズムを見いだし得意のエアでエクセレントな8.33と7.17をスコア。フローレンスは、地元ブラジルの選手を抑えるだけのスコアを見いだすことができず、2017年シーズンにおけるワースト結果で敗退となった。

 

「僕は、少しナーバスだと感じていました。」と、ドラは言った。「僕はこれが今年自分の唯一のCTイベントなので、何も考えないようにしていたんです。しかし、みんながこのヒートについて話していたので僕はナーバスになっていました。

 

あのファースト・ウェイブの後、緊張がほぐれて、連続で2つの波を掴んで、かなり興奮していました。ヒートごと勝ち上がって、このイベントを良い結果を残したいですね。」

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)Credit: © WSL / Poullenot
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)Credit: © WSL / Poullenot

 

「波はファンでしたね。ヤゴ[ドラ]は本当に良いサーフィンをしたと思います。何かあるとすれば、再び集中するモチベーションですかね。次のフィージーのための準備をします。」

現在のワールドNo.2のジョディ・スミス(ZAF)
現在のワールドNo.2のジョディ・スミス(ZAF)

 

現在のワールドNo.2のジョディ・スミス(ZAF)は、ジャドソン・アンドレ(BRA)とのクロスヒートに競り勝ち、ランキング・トップのフローレンスの敗退のチャンスにポールポジションを狙う。

 

ウイメンズでは、6度のWSLチャンピオン・ステファニー・ギルモア(AUS)がクオーターファイナルで、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)に敗れる波乱の中、ジョアン・ディフェィ(FRA)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)がセミファイナル進出を決めて、ベスト4に残った。

 

日本とリオデジャネイロとの時差は、12時間。ネクストコールは日本時間では5月14日18時45分

 

オフィシャルサイト:http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1854/oi-rio-pro

 

Oiリオ・プロ・ラウンド3結果:
ヒート6:ヤゴ・ドラ(BRA)15.50 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)10.16
ヒート7:ジョディ・スミス(ZAF)14.90 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)14.27
ヒート8:エイドリアン・バカン(AUS)13.16 def.カイオ・イベリ(BRA)11.24
ヒート9:マット・ウィルキンソン(AUS)13.00 def.ジョシュ・カー(AUS)12.73
ヒート10:カノア五十嵐(USA)11.73 def.フィリーペ・トリード(BRA)8.57
ヒート11:ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.23 def.フレデリコ・モライス(PRT)16.13
ヒート12:オーウェン・ライト(AUS)17.00 def.ナット・ヤング(USA)15.86

Oiリオ・プロ・メンズ:ラウンド4マッチアップ
ヒート1:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、ガブリエル・メディーナ(BRA)
ヒート2:ジョエル・パーキンソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)、ヤゴ・ドラ(BRA)
ヒート3:ジョディ・スミス(ZAF)、エイドリアン・バカン(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート4:カノア五十嵐(USA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)

Oiリオ・ウイメンズプロ:ラウンド3結果
ヒート1:ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)15.44、ジョアン・ディフェィ(FRA)14.74、コートニー・コンローグ(USA)11.60
ヒート2:ステファニー・ギルモア(AUS)17.33、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)16.50、ココ・ホー(HAW)11.10
ヒート3:セージ・エリクソン(USA)18.26、タイラー・ライト(AUS)15.03、キーリー・アンドリュー(AUS)13.23
ヒート4:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.57、レイキー・ピーターソン(USA)16.04、ローラ・エネバー(AUS)12.07

Oiリオ・ウイメンズプロ:ラウンド4結果
ヒート1:ジョアン・ディフェィ(FRA)14.96 def.ココ・ホー(HAW)13.50
ヒート2:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)14.93 def.コートニー・コンローグ(USA)12.77
ヒート3:タイラー・ライト(AUS)16.07 def.ローラ・エネバー(AUS)8.33
ヒート4:キーリー・アンドリュー(AUS)13.43 def.レイキー・ピーターソン(USA)10.63

Oiリオ・ウイメンズプロ・クォーターファイナル結果:
QF 1:ジョアン・ディフェィ(FRA)17.50 def.ビアンカ・ブイティンダッグ(ZAF)13.44
QF 2:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)17.44defステファニー・ギルモア(AUS)13.43
QF 3:タイラー・ライト(AUS)17.97 def.セージ・エリクソン(USA)12.74
QF 4:サリー・フィッツギボンズ(AUS)14.80 def.キーリー・アンドリュー(AUS)11.30

Oiリオ・ウイメンズプロ・セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:ジョアン・ディフェィ(FRA)対ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
SF 2:タイラー・ライト(AUS)対サリー・フィッツギボンズ(AUS)