稲葉玲王がトップ通過。大原洋人、カノアもR4進出。QS3000「Pro Santa Cruz pres. by Oakley 」

稲葉玲王

 

現地時間2017年4月27日木曜日、ポルトガルのサンタ・クルスで開催中のWSL-QS3000「Pro Santa Cruz pres. by Oakley 」は大会3日目。昨日までのオンショアから一転、朝はクリーンなコンディションでスタートしたが、やはり午後からは北風が強まりタフなトリッキーなコンディションとなった。

 

Pro Santa Cruz pres. by Oakley Highlights: Top Seeds March Through Day 3

 

本日は、トップシードが登場するラウンド3までが行われ、ジェシー・メンデスの弟であるビクター・メンデスが、サンタクルスのウインディ・ピークを使い、メディーナのようなエアリアル・サーフィンのディスプレーで、今大会初のパーフェクト10ポイント・ライドをスコアした。

 

Wave of the Day 2: Victor Mendes Claims Perfect Ride.

 

また、今大会で一番の地元声援を受けて登場のフレデリコ・モライスは、CTイベントのリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチでクォーターファイナル進出を果たし、次のCT開催地であるブラジルの前にポルトガルに立ち寄って、その声援に応えるサーフィンを見せた。

 

「ベルズで5位になれて本当にうれしいですね。この後、しばらくの間この勢いを続けられそうです。今回はワイルドカードをもらって、自分の家族や友達の前で大会に出場できて最高です。」

 

カノア五十嵐
カノア五十嵐

 

モライスと同じ、チャンピオンシップ・ツアー・アスリートのカノア五十嵐は、H8に登場。バックハンドのパワフルなリエントリーとBIGなエアリバースでエクセレント2本をスコア。ヒートスコア16.00でトップ通過を果たした。

 

「風がかなり強かったので難しかったですね。でも僕はこのようなコンディションでサーフィンすることに慣れているので問題なく、2本の良いスコアをゲットできました。」と、彼は言った。

 

我々の次のイベントはブラジルのサクアレマはレフトなので、ブラジル前にトレーニング出来て嬉しいです。」

 

カノア五十嵐
カノア五十嵐

 

昨年末のビラボン・パイプ・マスターズでは2位という素晴らしい成績を収めたが、それ以来、その結果をバックアップする成績を残せないでいる。今回のポルトガルは、そんな彼にとって素晴らしいチャンスである。

 

「サーフィンの調子は最高に良いんです。いまはツアーの経験の不足が、勝利と敗退の違いを生じさせているのかもしれないです。」と、彼は続けた。「僕はまだワールド・タイトルを争っているわけではないので、それほど結果について心配してません。イベントの間にポルトガルに来れることは家に帰ってきたような気分です。そして、イベントでサーフィンし、ブラジル前にリズムをつかめて最高に嬉しいです。」

 

hirotoohhara
大原洋人 WSL / Poullenot/Aquashot

 

日本のトップサーファー達が参戦する今大会。本日はラウンド2へ勝ち上がった稲葉玲王がH13に、野呂海利はH15。ラウンド3から出場の大原洋人はH1に、H2には昨日ハイスコアでラウンドアップを決めた大橋海人、H15に新井洋人が登場した。

 

稲葉玲王WSL / Poullenot/Aquashot
稲葉玲王WSL / Poullenot/Aquashot

 

昨日、余裕のラウンドアップした稲葉玲王はH13に登場。ホデイ・コラソがスタートから高得点をスコアするなか、稲葉玲王はじっくりと波を吟味して、サイズのあるライトハンダーをピックアップ。クリティカルなセクションでビッグターンを決めて7.23。さらに続けて2本の6ポイントをスコアしてバックアップ。13.25のヒートスコアでトップで勝ち上がった。

 

reoinabaR2

 

稲葉玲王は続けて行われたラウンド3では、トリッキーなコンディションのなかでも、その勢いを続けてヒートスコア12.56をたたき出して、負けなしのトップ通過を続けた。

 

 

 野呂海利はラウンド2のH15で3名のヨロピアン・サーファーと対戦。ヒート後半にフォアハンドのビッグマニューバーで2本の5ポイントをスコア。ヒートスコア10.70で2位の選手とはタイスコアとなるも、トップスコアをもつフォンセカが2位で野呂は3位。ニード5.24と十分に逆転できるポジションであったが、そのまま3位で敗退となった。

 

大原洋人
大原洋人

 

ラウンド3から出場の大原洋人はH1登場、ヒートのオープニングライドで、パワフルなターンからのリエントリーをコンビネーションさせ、いきなりエクセレントの8.50をスコアして、素晴らしいスタートを見せる。優先権を持ちじっくりと2本目の波を待つ大原洋人。

 

スコアを重ねるブランコとスーザに対し、ワンライドの大原は3位で残り時間10分。ようやく2本目の波をつかんだ大原は、バックハンドのBIGリエントリーをメイクし、5.23をスコアして、一気にトップのポジションへ。しかし直後にスーザが8.93をスコアしてトップへ。2位となった大原だったがさらに6.77をスコアし、ラウンドアップを決めた。

 

 

 

ラウンド3のH2に昨日ハイスコアでラウンドアップを決めた大橋海人が登場。ヒート中盤に2位をキープするも後半に3位を強いられ、惜しくもここで敗退となった。

 

 

H15に新井洋人が登場。ヒートは最後まで順位が入れ替わる激しいクロスヒートとなった。スタートはヴィンセント・デヴィニャックがアベレージからグッドスコアを2本揃えてリード。新井洋人はヒート中盤にバックハンドで2本の5ポイントをスコアして2位をキープする。

 

しかし後半に入り、マーク・ラコマーが6.67をスコアして逆転。残り時間10分を切り、ニード5.91で4位と追い込まれる新井は、残り時間5分を切って7.10をスコアして大逆転。一気に1位のポジションに躍り出る。しかし最後にラコマーがトップの座を奪われ2位でラウンドアップを果たしたと思ったが、最後の最後にノメ・ミニョが1位に。新井は3位へ押し出されて、ここで敗退となった。

 

明日のラウンド4では、大原洋人がヒート2、カノア五十嵐がヒート4、稲葉玲王がヒート7にクレジット。

 

ネクストコールは、現地時間8時、日本時間16時。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1899/pro-santa-cruz-2017