ルーキーがトップシードを下す大波乱。メディーナ、ケリーが敗退。リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ

スーパーヒートでケリーを下したファニング。ケリーを下した   PHOTO: © WSL / Barripp

ベルズ・ビーチ、ビクトリア/AUS(2017年4月16日日曜日)WSLチャンピオンシップ・ツアー第3戦「リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ」は、本日もベルズ・ビーチのクリーンなコンディションでスタート。そして再びハイタイドのウィンキーポップへ移動し、男子のラウンド2とラウンド3の最初の7ヒートまでが行われた。

 

 

ウィンキーポップでは、11度のWSLチャンピオンであるケリー・スレーター(USA)と、3度のチャンピオンであるミック・ファニング(AUS)によるオールスター・マッチアップが行われた。

ケリーはまさかのラウンド3敗退。PHOTO: © WSL / Sloane
ケリーはまさかのラウンド3敗退。PHOTO: © WSL / Sloane

 

ヒート前半のファニングは決して冷静沈着ではなかった。彼のトレードマークである手堅さが見られなかった。とはいえスローなスタートにもかかわらず、結局ファニングは13.50のヒート・トータルをスコア。一方スレーターはウェイブ・セレクションに苦戦し、ファニングのヒート・トータルを上回ることは出来なかった。

 

このふたりのサーファーは、このベルズで4回優勝というタイ記録を持っているが、ファニングが5度目のイベント・タイトル獲得へ向けて勝ち上がり続けた。

 


「それは、かなり変なヒートだった」と、ファニングは言った。「波はかなりスローダウンになって、それで結局、我々は接戦になった。ケリー[スレーター]と僕は長年にわたって多くのヒートを戦ってきた。そして常にヒートを本当に楽しんできた。それは本当に素晴らしいことだよ。

 

僕は、あのヒートに関しては、特に自分のサーフボードを少し変えた。本当はもう少し長いボードをつかうはずだったんだ。ここで再びサーフできて興奮したよ。ここが大好きなんです。自分にとってはツアーのなかで最も特別なイベントで、ソリッドな結果は、いつもここの後に起こるんです。」

 

フレデリコ・モライス(PRT)がガブリエル・メディーナ(BRA)を破る。  PHOTO: © WSL / Barripp
フレデリコ・モライス(PRT)がガブリエル・メディーナ(BRA)を破る。  PHOTO: © WSL / Barripp

 

2017CTルーキーのフレデリコ・モライス(PRT)は、2014WSLチャンピオンのガブリエル・メディーナ(BRA)をラウンド3のオープニング・ヒートで破る大番狂わせを引き起こした。

 

メディーナは13.57のコンバイン・スコアでリードしていたが、モライスが最後に大逆転で13.94をスコアして勝ち上がった。この勝利によって、ルーキー・シーズンのモライスは、初のラウンド4進出を果たした。

 

「僕はそのヒートが本当にアグレッシブ・ヒートになると思っていました。ガブリエル[メディーナ]が恐るべき対戦相手ですからね。」と、モライスは言った。

 

「我々はヒートの初めに波が来なくて苦労しました。最初の数分は激しかった。幸運にも、僕は最初の良い波をゲットできて、初めにエクセレントなスコアをゲットできたので、リラックスしてヒートを進めることができたんです。」

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)PHOTO: © WSL / Sloane
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)PHOTO: © WSL / Sloane

 

2016WSLチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は、ヒート6でリプレスメントのナット・ヤング(USA)を下して、ラウンドアップした。フローレンスは、エクセレントの8.17をマークしヒート前半をリード。6.17のバックアップで勝利を固めた。

 

あのヒートで少し風が強くなりましたね。それでちょっとサーフィンがやりにくくなりました。」と、フローレンスは言った。

 

「我々は初め互いにかなりディープにプッシュしていたから、パドルバックしなければならなかった。このイベントで優勝できれば最高ですよね。でも最後まで、残り2、3ラウンドあります。とにかくラウンド1と現在ラウンド3を勝ち上がれて嬉しいです。」

 

 

イズキール・ラウ(HAW)がコロヘを破る。cestari
イズキール・ラウ(HAW)がコロヘを破る。cestari

 

番狂わせは続き、パワーハウスのイズキール・ラウ(HAW)はコロへ・アンディーノ(USA)を下す、大番狂わせを引き起こした。ラウは、 14.00のウイニング・トータルを記録するために2本の波しかテイクオフしなかった。アンディーノは7.50のシングル・ウェイブ・スコアで大逆転であったが、ゲットすることがでず、ベルズで13位でフィニッシュとなった。

 

「対戦相手のことは気にせず、自分と自分のゲーム・プランにフォーカスしていました。」と、ラウは言った。

 

「あのヒートのすべてが、自分に有利な方に進んでいました。そして、それは気分転換に素晴らしいと感じました。僕は今日の波は本当に良いリズムを持つと感じました。あと僕はジェイク[パターソン]と一年中動いていて、彼にはベルズでサーフィンするための素晴らしいヒントがあるんです。」

 

ルーキーのコナー・オリアリー(AUS)もジャドソン・アンドレ(BRA)を下す。
ルーキーのコナー・オリアリー(AUS)も、ラウンド2のジャドソン・アンドレ(BRA)とのヒートを勝ち上がった。
カノア五十嵐は敗退。PHOTO: © WSL / Sloane
カノア五十嵐はラウンド2でダンタスに敗退。PHOTO: © WSL / Sloane

 

予報では、ソリッド・スウェルが水曜日をピークに上がって来る見込み。イベント主催者は、明朝午前6時45分にファーストコール。現在の日本とベルズとの時差は1時間。日本の方が1時間遅れています。

 

オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mct/1822/rip-curl-pro-bells-beach

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド2結果:
ヒート1:ジョディ・スミス(ZAF)18.40 def.グリンデン・リングローズ(AUS)8.83
ヒート2:ジョエル・パーキンソン(AUS)16.57 def.サミュエル・プポ(BRA)12.83
ヒート3:セバスチャン・ジーツ(HAW)16.93 def.レオナルド・フィオラバンティ(ITA)16.84
ヒート4:イズキール・ラウ(HAW)18.40 def.コナー・コフィン(USA)16.40
ヒート5:コナー・オリアリー(AUS)13.00 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)6.33
ヒート6:ジョーン・ドゥルー(FRA)16.24 def.ジョシュ・カー(AUS)14.60
ヒート7:カイオ・イベリ(BRA)17.26 def.イアン・ゴウベイア(BRA)14.67
ヒート8:ミック・ファニング(AUS)18.20 def.イーサン・ユーイング(AUS)12.03
ヒート9:フレデリコ・モライス(PRT)17.94 def.ミゲル・プポ(BRA)14.87
ヒート10:ビード・ダービッジ(AUS)17.60 def.スチュアート・ケネディ(AUS)13.74
ヒート11:ウィゴリー・ダンタス(BRA)17.00 def.カノア五十嵐(USA)15.80
ヒート12:ジェレミー・フローレス(FRA)16.70 def.ジャック・フリーストーン(AUS)16.64

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド3結果:
ヒート1:フレデリコ・モライス(PRT)13.94 def.ガブリエル・メディーナ(BRA)13.57
ヒート2:カイオ・イベリ(BRA)17.03 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)16.10
ヒート3:オーウェン・ライト(AUS)17.54 def.ビード・ダービッジ(AUS)13.83
ヒート4:ミック・ファニング(AUS)13.50 def.ケリー・スレーター(USA)12.43
ヒート5:セバスチャン・ジーツ(HAW)17.07 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)17.04
ヒート6:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)14.34 def.ナット・ヤング(USA)11.43
ヒート7:イズキール・ラウ(HAW)14.00 def.コロへ・アンディーノ(USA)12.3

残っているリップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド3マッチアップ:
ヒート8:フィリーペ・トリード(BRA)対エイドリアン・バカン(AUS)
ヒート9:エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート10:マット・ウィルキンソン(AUS)対ウィゴリー・ダンタス(BRA)
ヒート11:ジョエル・パーキンソン(AUS)対コナー・オリアリー(AUS)
ヒート12:ジョディ・スミス(ZAF)対ジョーン・ドゥルー(FRA)

 

リップ・カール・ウイメンズプロ・クォーターファイナル・マッチアップ:
QF 1:カリッサ・ムーア(HAW)対コートニー・コンローグ(USA)
QF 2:タイラー・ライト(AUS)対ココ・ホー(HAW)
QF 3:レイキー・ピーターソン(USA)対サリー・フィッツギボンズ(AUS)
QF 4:ジョアン・ディフェィ(FRA)対ステファニー・ギルモア(AUS)