大原洋人、新井洋人、村上舜、大橋海人は惜しくも敗退。QS「マルティニーク・サーフ・プロ」大会3日目

18.17をスコアしたジャクソン・ベーカー- WSL / Poullenot/Aquashot

 

現地時間2017年4月3日月曜日:カリブ海に浮かぶフランス領西インド諸島の「マルティニーク」で開催中のWSL-QS3000「マルティニーク・サーフ・プロ」は大会3日目。 

 

会場となっているバス-ポワーントは、昨日のタフな状況から若干落ち着いたコンディションとなったものの、まだ十分なサイズとパワフルなブレイクが続き、サーフボードが餌食になった。そんな中でラウンド4までが終了。ベスト16が決定した。

 

ハワイのタナー・ヘンドリクソン- WSL / Poullenot/Aquashot
ハワイのタナー・ヘンドリクソン- WSL / Poullenot/Aquashot

 

昨日のトップ・スコアラーであった、リユニオン・アイランドで生まれて育ったジョーガン・クズネットがスコアリングのチャンスをモノに出来ないで敗退する一方で、ハワイのタナー・ヘンドリクソンはエクセレントな8.23をスコアしてラウンド5に進出。

 

「今日も波は爆発していましたね。本当に良い波とそうでないものを見分けることがハードでした。」と、ヘンドリクソンは言った。「風景と植物が自分のホームであるハワイのようです。僕はこの場所が本当に好きですね。アメージングです。」

 

カラニ・ボール(AUS)-WSL/Poullenot/Aquashot
カラニ・ボール(AUS)-WSL/Poullenot/Aquashot

 

二十歳のカラニ・ボール(AUS)は、ヒート終了間際の波で8.40のエクセレントをスコアして大逆転で勝ち上がった。彼のリージョンで行われた最初の2つのイベントでストロングなスタートを記録したカラニは、ビッグなパフォーマンスで、今回のハイランクなQSイベントで上位を目指す。

 

「これまでのQSイベントの中でもベスト・ウェイブです。ここまでやって来た価値があります。」と、カラニは認めた。「去年は多くを学びました。勝ち上がるためには、安全なターンではなくて、最大限に際どいターンしなければならない。」

 

元CTアスリートであるアレホとサンチァゴのムニーツ・ブラザーズはふたりとも敗退。一方でカリブ海期待のティモティー・ビッソとディミトリ・オーヴはラウンドアップを続けた。

 

ティモティー・ビッソ(GLP)-WSL/Poullenot/Aquashot
ティモティー・ビッソ(GLP)-WSL/Poullenot/Aquashot

 

ワールドジュニアで2位となった経験もあるティモティー・ビッソは、彼の2017年のクオリファイング・キャンペーンをソリッドなスタートを見せ、彼のバックハンドでソリッドな9.17と8.57をスコアして勝ち上がった。

 

「うまくやり遂げることが重要で、このヒートのレベルは半端じゃない。波も物凄いですね。」と、ティムは言った。「2位でさえ勝ち上がれてすごく嬉しいです。最近ホームで過ごす時間が少なかったので、カリブ海に戻ってこれて嬉しいです。マルティニーク島とグアドループはとても似ているので、すごくリラックスしてやれています。」

 

昨日のタフなコンディションが改善されたとはいえ、まだハードなセットが炸裂するコンディションで、ヒート13に日本の主砲である大原洋人が登場。

 

大原洋人 -WSL/Poullenot/Aquashot
大原洋人 -WSL/Poullenot/Aquashot

 

大原は、オープニングライドでブレイクを確かめるように、カーヴィングターンで太いトラックを刻み、インサイドで得意のレイバックスナップを披露し6.67をスコアする。さらに4.23でバックアップしヒートスコア10.90でヒートをリードした。

 

ヒート後半に入り、ノミ・ミニョがバックハンドで6.83をマークしてトップへ。2位となった大原は残り時間10分を切って、優先権を持って、ビッグセットにチャージ。

 

しかしインサイドのクローズセクションでボードを折るアクシデント。バックアップボードをとって再びラインナップに戻るも、最後にブライアン・トスが逆転。大原は思わぬアクシデントに見舞われ惜しくも3位敗退。まさかの初戦敗退を喫すこととなった。

 

新井洋人 -WSL/Poullenot/Aquashot
新井洋人 -WSL/Poullenot/Aquashot

 

続いて行われたラウンド4では、昨日ラウンドアップした新井洋人、大橋海人、村上舜が登場した。

 

H2の新井洋人は、ルーカス・シルベイラ、ユリ・ゴンサルベス、アレホ・ムニーツといった3名のブラジリアンと対戦。ヒート唯一のグーフィーフッターであるゴンザルベスがバックハンドでエクセレントを含む2本の高得点をまとめてヒートをリード。

 

新井洋人-WSL/Poullenot/Aquashot
新井洋人-WSL/Poullenot/Aquashot

 

新井洋人は波を読み切れずにスコアを伸ばせず4位を強いられる。後半に入りビッグセットにチャージ。クリティカルなセクションでのレイバックスナップをメイクして4.33をスコアするも、コンビネーションに追い込まれ、惜しくも4位で敗退となった。

 

村上舜 -WSL/Poullenot/Aquashot
村上舜 -WSL/Poullenot/Aquashot

 

H4の村上舜は、サンチァゴ・ムニーツARG、カラニ・ボールAUS、ビノ・ロペスBRAと対戦。村上舜はセカンドマニューバーでフィンを抜く見事なバックハンドターンをメイクして7.83をスコア。2位で後半戦へ。

 

終盤に入り、各選手が高得点をマークするなかで、村上舜もバックハンドが冴えて7.00をスコアし、ヒートスコアを14.83とするも3位を強いられる。

 

激しく順位が入れ替わる終盤。4位となった村上は優先権を持って波を待ったが、無情にも終了ホーンがなった。H3の大橋海人も、ジョーガン・クズネットFRA、タナー・ヘンドリクソンHAW、ミゲル・トゥデラPERと対戦したが、ヒート終盤に5.00をスコアするも4位で敗退となった。

 

日本とマルティニークとの時差は13時間。ネクストコールは日本時間の20時30分です。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

 

オフィシャルサイト:http://www.martiniquesurfpro.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1811/martinique-surf-pro