サムスンがWSLメインスポンサーから撤退。開幕直前のチャンピオンシップ・ツアーはスポンサーを失う

韓国・サムスン電子が展開するAndroid搭載スマートフォン・タブレット端末のGalaxy(ギャラクシー)。3年間、サムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアーとして、世界のプロサーフィン界の最高峰と言われるWSL(ワールド・サーフ・リーグ)のチャンピオンシップ・ツアー・イベントのスポンサーであったが、今シーズンの開幕を直前に控え、スポンサーシップを撤退したことが分かった。

 

WSLから正式な声明が発表されたわけではないが、海外のサーフィン系の主要メディアが、直接WSL側のコメントを取り、明らかになった。WSL側は「これまで3年間にわたる彼らの協力に対して感謝し、エキサイティングな2017年のシーズンを楽しみにしている。」と、楽観視しているかと思えるコメント。

 

昨年の「Galaxy Note7」発火問題からはじまり、今回の汚職スキャンダルなどが直接、WSLメインスポンサー撤退の原因となったかは定かではない。今年1月に退任を発表したCEOポール・スピーカーが目指していた、プロサーフィンをメジャー・スポーツへという願いは儚い夢となってしまうのか。

 

厳しい状況が伝えられているサーフィン業界において、今回の危機を救うために、更なる投資をWSLにするブランドはないだろう。

 

もし彼らが新しいスポンサーを見つけられなければ、イベント継続のための経費削減が必要になってくる。それはイベント会場の設営なのか、ライブストリームのクオリティなのか、選手への賞金なのか。

 

開幕まで2週間を切っている状況を考えても、開幕戦のゴールドコーストは大きな変化を余儀なくされるだろう。プロサーフィン界にとって大きな痛手。不穏な雲が垂れ込めるシーズン開幕となりそうだ。

 

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