大原洋人がトップ通過。稲葉玲王、仲村拓久未も3回戦進出。WSL QS6000オーストラリアン・オープン4日目

1位で勝ち上がった大原洋人 © Owenphoto

 

マンリー、シドニーNSW/AUS(2017年3月2日木曜日)WSL QS6000「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン(Australian Open of Surfing)」は大会4日目。今日はここまでの大会期間中で最もクリーンなコンディションとなり、素晴らしいパフォーマンスとともに、まさかの番狂わせも多数発生した。

 

 

オーストラリアン・レッグで大暴れをしている、今回イベント・ワイルドカードで出場のカム・リチャーズは、ニューカッスル・サーフェスト・チャンピオンのヤゴ・ドラとワールド・ジュニア・チャンピオンシップ第2位のグリフィン・コラピントを破り、1位で勝ち上がった。

 

カム・リチャーズ (C) WSL / Tom Bennett
カム・リチャーズ (C) WSL / Tom Bennett

 

サウス・カロライナのグーフィーフッターは、多数のエアリアル・マニューバーを実行し、対戦相手を追い詰めて、2位のカラニ・ボールとともにラウンド3に勝ち上がった。

 

「シードラウンドを勝ち上がれて最高に嬉しいですね。ワイルドカードとして参加できているイベントなので特に嬉しいです。」と、リチャーズは言った。

 

「自分がヒートで誰と戦うのかは基本ヒート前には見ないんですが、今回は偶然にそれを見てしまって、昨日はそのことで頭がいっぱいでした。最終的には勝てたらラッキー的な考えにしたんですが、あまり考えすぎないようにしました。」

 

マイキー・ライト(C) WSL / Tom Bennett
マイキー・ライト(C) WSL / Tom Bennett

 

今シーズンのCT開幕戦である「クイックシルバー・プロ」へワイルドカードで出場するマイキー・ライトは追い込まれていた。しかし根気強くハイスコアの出せる波を待ち続け、残り時間3分で7.83をスコアして4位から1位となる大逆転を見せた。

 

「ヒートの前は多くのライトブレイクが来ていたんですが、ヒートが始まるのその波は消えてしまったんです。」と、ライトは言った。「でも僕はそれを待ち続けたんです。有り難いことに最後の最後でいい波が来てくれました。ヒート毎勝ち上がることに集中していきます。」

 

ライアン・カリナン (C) WSL / Tom Bennett
ライアン・カリナン (C) WSL / Tom Bennett

ハイタイドを迎えたマンリーで、第2位になるためにミッドレンジ・スコアが必要だったライアン・カリナンは、今回のイベントで最も革新的なエアリアルを決めて 9.60をスコア。

 

 

 

大原洋人がトップ通過。稲葉玲王、仲村拓久未とともに3回戦進出。

 

ヒーローインタビューに笑顔で答える大原洋人
ヒーローインタビューに笑顔で答える大原洋人

 

 ヒート15で大原洋人は、ナット・ヤングUSA、マキシム・フスナットFRA、フラビオ・ナカジマBRAと対戦。ヒート前半は優先権を持ち、じっくりと波を待ち続けた大原。クローズセクションでのパワフルなレイバック・リエントリーで7.23をスコア。続けてバックハンドでレフトブレイクにチャージし4.73をスコアして逆転に成功。

 

1位で勝ち上がった大原洋人 © Owenphoto
1位で勝ち上がった大原洋人 © Owenphoto

 

トップに躍り出て攻める姿勢を続けた大原は、最後にバックハンドのソリッドターンで5.63をスコア。バックアップを塗り替え、ヒートスコア12.96とし1位でラウンドアップを決めた。

 

 

Reo Inaba bossting at the Australian Open of Surfing
稲葉玲王 © WSL / Tom Bennett

 

ヒート14で稲葉玲王が、ソリ・ベイリーAUS、マーク・ラコマーFRA、テイラー・クラークUSAと対戦。スタートからバックハンドで チャージを見せた稲葉玲王。ヒート中盤にはクリーンなレフト・ウォールを見つけ素晴らしいカーヴィングと得意のレイバックスナップで7.23 をスコア。3位からトップへ躍り出る。

 

後半に入りテイラー・クラークにトップを奪われるも2位をキープする稲葉。終盤にはファアハンドの高速リエントリーを2発コンプリートして6.43をスコア。ヒート・トータル13.66とし、ソリ・ベイリーの追撃を振り切りラウンド3へ勝ち上がった。

 

 

仲村拓久未
仲村拓久未

 

ヒート23で仲村拓久未は、エヴァン・ガイゼルマンUSA、トリー・マイスターHAW、ミッチェル・ジェームズAUSと対戦。仲村はオープニング・ライドで、6.50をスコア。さらに続けてフォアハンドのパワフルなエアリバースで6.60をスコア。素晴らしいスタートダッシュを見せる。

 

ヒート後半に調子を上げてきたエヴァン・ガイゼルマンが、バックハンドで9.00をスコアして一気にトップへ。2位となった仲村だったが、ライトブレイクにチャージを続けトップスコアを6.70と塗り替え、3位のロコボーイ・ジェームズの追い上げを振り切ってラウンドアップを決めた。

 

カノア五十嵐 
カノア五十嵐  © Owenphoto

 

ヒート12でカノア五十嵐は、アレックス・リベイロBRA、ロブソン・サントスBRA、マイキー・ライトAUSと対戦。ヒート前半にスコアを揃えてヒートをコントロールしたカノア。しかしヒート後半は激しいデッドヒートの展開となった。

 

アレックス・リベイロが得意のエアマニューバーで高得点をマーク。2位以下は僅差のクロスゲーム。4位だったマイキー・ライトが最後にフォハンドのソリッドなターンで7.83をスコアしてトップへ。 4位を強いられたカノア五十嵐はラストウェイブで6.23をスコアするも僅かに逆転ならず。ニューカッスルに続き、まさかの初戦敗退となった。

 

 

 

明日は、メンズのラウンド3が行われる予定で、今日勝ち上がった大原洋人と稲葉玲王が同じヒート8で、アダム・メリングとレオナルド・フィオラバンティと対戦。

仲村拓久未は、ヒート11でネーサン・ヨーマンズ、パトリック・グダスカスといったカリフォルニアの選手と対戦する。

 

ヒート開始時間は現地時間の7時30分、日本時間の5時30分。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:

http://www.australianopenofsurfing.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1787/australian-open-of-surfing

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1786/girls-make-your-move-womens-pro