村上舜、大原洋人、稲葉玲王、仲村拓久未がQS6000全豪オープン2回戦進出。

 

マンリー、シドニーNSW/AUS(2017年2月28日火曜日)ニューサウスウェルズ州シドニーのマンリービーチで開催中のWSL QS6000「オーストラリアン・オープン・オブ・サーフィン(Australian Open of Surfing)」は大会2日目。

 

朝のうちは天候も安定しないトリッキーな2フィートのコンディションでメンズのラウンド1が行われた。本日はウイメンズはなし。

 

怪我から復活したマイキー・ライト © WSL / Tom Bennett
怪我から復活したマイキー・ライト © WSL / Tom Bennett

 

この8ヵ月、足首の怪我でコンペティションから離れていたマイキー・ライトは、エクセレントなパフォーマンスで、全豪オープンで好調な滑り出しを見せた。ライトは、エキサイティングなフォアハンドのターンをシームレスに繋ぎわせた。

 

「昨年はいくつかのイベントに出場して、ファースト・ラウンドで敗退だったので、勝利の感覚は素晴らしいですね。」と、ライトは言った。「僕はそれらの敗北から多くのことを学んだと思います。2016年は怪我のために棒に振った。タイトなブレースとテーピングでテイクオフするだけだった。今はイライラや痛みも全くなく、良い感じです。」

 

カラニ・ボール  © WSL / Tom Bennett
カラニ・ボール  © WSL / Tom Bennett

 

昨年のイベントではクオーターファイナル進出を決めたカラニ・ボールは、チャージを続けて、10ウェイブで数多くの多彩なマニューバーを実行した。ボールは、コンペティションのセカンド・ラウンドで、前戦のサーフェスト・チャンピオンのヤゴ・ドラ、2017年のカーヴ・プロQSチャンピオンのカム・リチャーズ、ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ第2位のグリフィン・コラピントと対戦する。

 

ジョシュ・モニーツ  © WSL / Tom Bennett
ジョシュ・モニーツ  © WSL / Tom Bennett

 

ハワイアンのジョシュ・モニーツは、変化するコンディションに対応し戦術を変えて、16.16のヒート・トータルを最後に叩き出して勝ち上がった。

 

「スウェルはサイズダウンして、すべては変わってしまいました。僕は違う板を使うつもりだった。しかし今朝、すべてが変わった」と、モニーツは言った。

 

「ヒートでは自分よりも前のヒートでサーファー達が一つのバンクで動けなくなるのを見ていたので、動き回って違ったバンクを使おうとしたんです。いつも最初の2ラウンドが最もタフですね。ここを越えれば自分自身を少し解放することができるようになると思います。」

 

 

村上舜、大原洋人、稲葉玲王、仲村拓久未が2回戦進出。

 

 

大原洋人
大原洋人

 

大原洋人のヒートは、僅差のクロスヒートの展開となった。大原はグッドスコアを揃えながらも4位を強いられていた。優先権を持ち波を待ち続けた大原。残り時間10分、掘れたビッグセットにテイクオフ。大きなスプレーをあげるパワフルなビッグターンで7.23をスコア。一気にトップに躍り出る。

大原洋人_owenphoto
大原洋人_owenphoto

 

しかし、その後リューイル・フィリペがソリッドなビッグターンで8.17をスコアして逆転。トップを奪われた大原だったが、3位の追い上げを振り切り2位でラウンドアップを決めた。

 

稲葉玲王
稲葉玲王

 

稲葉玲王はヒート13でバックハンドのソリッドなターンで4.33をスコアしてヒートを開始。セカンドウェイブではレフトブレイクをフォアハンドのビッグリエントリーでエクセレントの8.17をスコア。ヒートをコントロールする。

 

続けてレフトを掴んだ稲葉はクリティカルなセクションでのパワフルなビッグリエントリーを3発決め7.50をスコア。ヒートスコア15.67で圧倒的な強さを見せる。後半に追い上げてきたジョシュ・モニーツに逆転されるも、第2位で勝ち上がった。

 

村上舜
村上舜

 

 村上舜はスタートからバックハンドの3つのビッグターンでヒート・ハイエストとなるエクセレントの8.00をスコアしてヒートをコントロール。ヒート後半にバックハンドでチャージを見せたルッカ・メシナス・ノヴァーロが逆転。

村上舜 _Corina Vargas
村上舜 _Corina Vargas

 

2位となった村上舜だったが優先権を使い波を待ち、レフトブレイクのクリティカル・セクションでソリッドなターンを決めて7.47をスコア。トップポジションを奪い返しヒートスコア15.47で1位ラウンドアップを決めた。

 

ヒーローインタビューで舜は「日本の波に似ていたので自分には好都合でした。」とコメント。

 

仲村拓久未
仲村拓久未

 

本日の最終ヒートに登場した仲村拓久未。スタートからフォアハンドのビッグ・オープンフェイス・ターンで6.93をスコア。しかし、ヨーガン・クズネットとミゲル・トゥデラがスコアを揃えてヒートをリード。バックアップを探す仲村拓久未は3位を強いられる。

 

後半に入り、ライトブレイクでフォアハンドのビッグリエントリーのコンビネーションで7.33をスコア。ヒートスコア14.26でトップに躍り出る。ヒート終盤にクズネットに再び逆転されるも、2位でラウンドアップを決めた。

 

 

 

ヒート12にリプレイスで出場となった大橋海人。ヒート前半からレフトブレイクにチャージを見せて6.50をスコア。しかし、マイキー・ライトとカム・リチャーズが高得点を揃えて大橋は3位で後半戦へ。

 

ニード6.78で優先権を持ちスコアリング・ウェイブを探す大橋。起死回生をかけてライトブレイクでバックハンドでチャージするがスコアは5.77で逆転ならず。更に終了間際のラストウェイブでフォアハンドのソリッド・ターンを見せた大橋だったが逆転ならず。惜しくも3位で敗退となった。

 

喜納海人は、ヒート17でコア・スミス、シェーン・キャンベル、ルーク・ディロンと対戦。ライトブレイクに的を絞り、フォアハンドでチャージを繰り返した。ヒートはエクセレントのない僅差のクロスヒートとなったが5.97と4.57のシングル・ウェイブスコアで10.54のヒート・トータル。ニード5.14をスコアできずに敗退となった。

 

 

 

明日はウイメンズのラウンド3が現地7時30分から再開予定。12ヒート終了後に、メンズのラウンド2が8ヒートまで行われる予定。

 

トップシードが登場するウイメンズのラウンド3。田代凪沙は、ヒート4でサリー・フィッツギボンズ、ジュスティーン・デュポン、クレア・ベヴィラックァと対戦。ヒート6の野呂玲花は、ブロンテ・マコーレー、チェルシー・トゥアシュ、エラ・ウィリアムスと対戦する。

 

メンズもラウンド2から多くのCT選手を含むトップシードが登場する。明日予定されている8ヒートまでにクレジットされている日本人は村上舜のみ。村上舜はヒート6でデイヴッド・シルヴァBRA、ミッチ・クルーズAUS、ビリー・ステアメンドNZLと対戦する。

 

翌2日の木曜日はメンズデーでラウンド2のヒート9からラウンド3のヒート4までが予定されており、ヒート12でカノア五十嵐は、アレックス・リベイロBRA、ロブソン・サントスBRA、マイキー・ライトAUS。ヒート14で稲葉玲王は、ソリ・ベイリーAUS、マーク・ラコマーFRA、テイラー・クラークUSA。ヒート15で大原洋人は、ナット・ヤングUSA、マキシム・フスナットFRA、フラビオ・ナカジマBRA。ヒート23で仲村拓久未は、エヴァン・ガイゼルマンUSA、トリー・マイスターHAW、ミッチェル・ジェームズAUSと対戦予定。

 

現地時間の7時30分は、日本時間の5時30分です。

 

世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイト:

http://www.australianopenofsurfing.com/

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1787/australian-open-of-surfing

http://www.worldsurfleague.com/events/2017/wqs/1786/girls-make-your-move-womens-pro