マルーブラ、シドニーNSW/AUS（2017年1月22日日曜日）真夏のオーストラリアで２０１７年のWSLクオリファイング・シリーズが早くも開幕した。
オーストラリアン・レッグの開幕戦として行われたのは、2017Vissla NSWプロ・サーフ・シリーズ。様々な波をサーチしながら、ローカル・コミュニティを訪ね、ニューサウスウェルズ州（NSW）のサーフィン文化を楽しむNSWコースタル・ロードトリップをクリエイトする。
そんなWSL-QS1,000イベントのNSWプロ・サーフ・シリーズ第１戦である「カーヴ・プロ」が、シドニーの郊外にあるマルーブラ・ビーチで開催され、メンズでカム・リチャーズ（USA）、ウイメンズでメイシー・キャラハン（AUS）が優勝した。
ファイナル・デイは、クリーンな4～5フィートという今週のベスト・コンディションとなり、日曜のビーチは大勢のギャラリーで埋め尽くされた。
メンズ・ファイナルは、ヤング・オージーのカラニ・ボールと、アメリカ東海岸ノースカロライナ出身のカム・リチャーズが対戦。素晴らしいスタートを切ったリチャーズは、前半にボールをコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。
リチャーズはエアリアルとパワー・サーフィンのソリッドなコンビネーションで15.75のヒート・トータルを叩き出し勝利を掴んだ。
「全く予想外というのが正直なところですね。」と、リチャーズは言った。「僕はそれほど多く試合には出ていないので、今回のオーストラリアの試合もどうやって出るのか確かめたんですよ。
本当に最高のスタートになりましたね。楽しいイベントでした。カラニは素晴らしいサーファーで、ファイナルの最後の波に彼がテイクオフするのを見たときは、逆転されたかなって思いました。勝てて自分はラッキーでしたよ。次のイベントが楽しみです。」
ウイメンズのファイナルは、オーストラリアを代表する未来のサーフィン・スター、メイシー・キャラハンとコビー・エンライトが対決。先日終了したワールド・ジュニア・チャンピオンシップで優勝したメイシーと第5位となったコビーのファイナルは下馬評通りのものだった。
ファイナルでも勢いの止まらないキャラハンは、レフトハンダーをセレクトし、アグレッシブなバックハンドのアタックを見せた。そしてイベント最高点となった17.00というエクセレントなヒート・トータルで、エンライトをコンビネーション・シチュエーションに追い込んでの圧勝となった。
今回のイベントには、日本から都筑百斗と有夢路の兄妹をはじめ、堀越力、相澤日向、太田拓杜、橋本恋。カリフォルニア在住の小林桂、インドネシアから和井田理央が出場。
今回、R3まで勝ち上がった都筑有夢路（つづきあむろ）。ラウンド１では、エクセレントの8.25を7.35バックアップし、ヒートスコア15.60をスコアするなどパワーサーフィンで健闘。兄の都筑百斗はR3で敗退。
カリフォルニア育ちの小林桂はR５で和井田理央はR４で敗退となった。
真夏のオーストラリアで続く、WSLクオリファイング・シリーズの次なるイベントは、1月26日から29日まで、クイーンズランドのバーレーヘッズで開催されるQS1000「フライト・センター・バーレー・プロ」。
このイベントには日本から大原洋人、仲村拓久未、田中大貴、堀越力、山中海輝、澤村康生、粟田生、小笠原由織、田中透生、太田拓杜が参戦予定。また同時開催のウイメンズには、大村奈央、橋本恋、北澤麗奈、黒川日菜子、川合美乃里が参戦予定。
世界を目指す彼らの活躍を期待し、エールを送り続けたい。頑張れ！日本！
http://www.worldsurfleague.com/events/2017/mqs/1766/carve-pro
NSWプロ・サーフ・シリーズ
カーヴ・プロ／マルーブラ・ビーチ（NSW 2016年1月15～17日）
ツイード・コースト・プロ／カバリタ・ビーチ（NSW 2016年2月1～3日）
セントラル・コースト・プロ／アボカ・ビーチ（NSW 2016年2月9～11日）
Komunityプロジェクト・プロ／ブーメラン・ビーチ（NSW 2016年3月1～3日）
