川合美乃里がR3進出。WSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ3日目

昨年5位となった川合美乃里 PHOTO: © WSL / Cestari

 

ボンボ・ビーチ・カイアマ、NSW/AUS(2017年1月6日金曜日)世界ナンバーワン・ジュニア決定戦であるWSLワールド・ジュニア・チャンピオンシップ(WJC)は大会3日目。

 

本日は女子チームのみ。photo:s.yamamoto
本日は女子チームのみ。photo:s.yamamoto

 

本日はサイズダウンが進むボンボ・ビーチで、ウイメンズのラウンド2が行われた。ワールド・ベスト・ジュニア・ウイメンズ・サーファーは、ライト・ウインド&シフティなAフレームを作るサンド・バンクによる1~2フィートの波でバトルを繰り広げた。

 

2016 Women’s World Junior Championship, Round Two, Heat 1

 

豊富なマニューバーを披露した野中美波photo:s.yamamoto
豊富なマニューバーを披露した野中美波photo:s.yamamoto

 

ウイメンズのラウンド2では、ヒート1で野中美波がルーシー・キャリスター(AUS)と、ヒート6で川合美乃里がアルゼンチンのジョセフィーナ・アネと対戦。

 

バーレーヘッズ・リッパーのルーシー・キャリスターは、オープニング・ライドからソリッドな6.00のシングル・ウェイブ・スコアを叩き出し、野中美波にプレッシャーを与えた。このトリッキー・コンディションでの先制攻撃が、野中を最後まで苦しめる結果となった。

 

野中美波 photo:s.yamamoto
野中美波 photo:s.yamamoto

 

野中美波は、ヒート中盤にニード4.18の状況でスモール・サイズながら、インサイドまでコンビネーション・マニューバーでコンプリート。しかし彼女のスコアは4.10と僅かに逆転ならず。その後、野中の前には逆転できるだけの波は入らず、惜しくもここで敗退となった。

 

ルーシー・キャリスター PHOTO: © WSL / Cestari
ルーシー・キャリスター PHOTO: © WSL / Cestari

 

「このヒートは本当にナーバスになっていました。」と、キャリスターは言った。「フリーサーフィンでのミナミ(野中)を見ていたら、彼女は凄いリッピングをしていたんです。だから特にこのような小さなコンディションでは、間違いなく厳しい戦いになると思っていました。でも良いサポート・クルーからヒートの前に良いアドバイスをもらって、何をすべきか正確にわかっていたんです。」

 

作戦を練る川合美乃里と田中樹 photo:s.yamamoto
作戦を練る川合美乃里と田中樹 photo:s.yamamoto

 

ヒート6では、川合美乃里がアルゼンチンのジョセフィーナ・アネと対戦。オープニング・ライドでグッドウェイブをつかんだ川合美乃里は、フォアハンド・スナップで5.83をスコア。4.67でバックアップして10.50のヒート・トータルをマーク。川合は、ホームブレイクでの経験が勝因であるとコメントした。

 

チャンスをものにした川合美乃里 photo:s.yamamoto
チャンスをものにした川合美乃里 photo:s.yamamoto

 

「WJCでラウンド2を勝ち上がれたのは、これが初めてで、最高に嬉しいです。」と、川合は言った。「私たちは、日本でこのような波で試合を多くやるので、楽な気持ちでやれました。今回は優勝を目標にオーストラリアに来たので、出来ることなら勝ち続けたいです。」

 

2016 Women’s World Junior Championship, Round Two, Heat 6

 

チームジャパン photo:s.yamamoto
チームジャパン photo:s.yamamoto

 

明日、メンズのラウンド3が再開されれば、ヒート5で脇田泰地はハーレー・ロス-ウェブスター(AUS)、ヒート6では安室丈が優勝候補の一人であるイーサン・ユーイング(AUS)と、ヒート11では森友二がラウンド2を生き残ったバルバドスのチェ・アラン(BRB)と対戦。アメリカから出場の小林桂はマテウス・ハーディ(BRA)と対戦。

 

川合美乃里は強豪と対戦。photo:s.yamamoto
川合美乃里は強豪と対戦。photo:s.yamamoto

 

ウイメンズのラウンド3では、川合美乃里がヒート1でコビー・エンライト(AUS)とキャロライン・マークス(USA)と対戦。マヒナ・マエダ(HAW)はブリーサ・ヘネシー(HAW)レイラニ・マクゴナグル(CRI)とヒート2で対戦する。

 

世界を目指してチャージを続ける彼らにエールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

柄沢明美さんと、野中美波、川合美乃里photo:s.yamamoto
柄沢明美さんと、野中美波、川合美乃里photo:s.yamamoto

今回はコーチの田中樹が3日入りだったので、シドニー在住の柄沢明美さんに日本チームのヘルプで参加してもらっている。オージーのご主人との間に生まれた長男のコナー(オリアリー)は、見事クオリファイを果たして、今シーズンからCTで戦うこととなる。

 

通訳もしてくれる柄沢さん photo:s.yamamoto
通訳もしてくれる柄沢さん photo:s.yamamoto

 

元 JPSAグランド・チャンピオンである柄沢さんは子供達の面倒をはじめ、夕食作りなどを担当。そして、「オーストラリア」という国でのアドバイス。特に女子をサポート。

 

コナーのお母さんとしても有名な柄沢さんは顔も広く、馴染みの薄い日本人サーファー達を紹介してくれる。もちろんインタビューの時は通訳も。

 

「日本人がCTに行って欲しい。コナーがいて、なんなんだけど。自分は”日本人”プロサーファーの応援したいんだ。自分は日本人だから!」と、柄沢さん。毎年オーストラリアン・レッグのときには日本人プロサーファー達の駆け込み寺となる柄沢宅。

 

こんな世界の人々から、温かいサポートを受ける、世界を目指す日本人サーファー。彼らのサポートがあるからこそ、世界で戦うこともできるのだ。

 

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