ジョン・ジョン、SF進出で世界タイトルに王手。満点ライドのジョディはジョンを止められるか。

ジョン・ジョン、SF進出で世界タイトルに王手。満点ライドのジョディはジョンを止められるか。


ワールドチャンピオンに王手のジョン・ジョン Image: (C) WSL / Cestari

 

 

プライア・ド・スーパーチューボス、ペニシェ/ポルトガル(2016年10月24日月曜日)WSLチャンピオンシップ・ツアー第10戦「Meoリップ・カール・プロ・ポルトガル」は、メイン会場のスーパーチューボスに戻り、6-8フィートのコンディションでラウンド5 のヒート2 から再開。

 

クオーターファイナルまでを終了して、セミファイナル・マッチアップが決定。エキサイティングなファイナル・デイの舞台を用意する。


 

ワールドタイトルを争う、ジープ・リーダーボードで第1位のポジションにいるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とジョディ・スミス(ZAF)。二人は、セミファイナル進出を決めた。


 

 

ジョン・ジョン IMAGE: WSL / Poullenot

 

 

これで、もしフローレンスがファイナルをメイクするならば、スミスは優勝することで、ハワイへタイトルレースを持ち越すことができる。


 

 

ジョディ・スミス IMAGE: WSL / Poullenot

 

 

 

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とジュリアン・ウィルソン(AUS)のマンオンマン・ヒートバレルライドの連続で、両者ともマルチプルなエクセレント・ウェイブをスコアする素晴らしいマッチアップとなった。

 

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Meo Rip Curl Pro Portugal: Quarterfinals, Heat 2

 

しかし、勢いに乗るフローレンスは、エンドレスなライトハンド・バレルで9.30という、そのヒートのハイエスト・スコアをマーク。最高のバレルライドを見せていたウィルソンを抑えて、セミファイナルへ勝ち上がった。

 

 

惜しくもジョンに敗れたジュリアン IMAGE: WSL / Poullenot

 

 

フローレンスがポルトガルで優勝すれば、この地での初のWSLタイトル獲得を誰も止めることは出来ない。

 

「今朝、コナー(コフィン)と僕は、まだ暗いうちに一番でパドルアウトしたんです。海はかなりワイルドでしたが、ビッグなクローズアウト・セットのなかにファンな波もありました。」と、フローレンスが言った。

 

 

ジョン・ジョン IMAGE: WSL / Poullenot

 

 

「オンホールドで待ちになって、ずっと一日中待たされる寸前でしたけど、あれは正解でしたね。ラストコールの時には、コンディションがクリーンナップされて、いくつものファン・ピークが姿を現したんです。フリーサーフィンをしているような感じでしたね。オープン・ウェイブを探しました。それは小さいと見えても思ったよりもサイズがありましたね。」

 

 

 

ジョディ・スミス(ZAF)Image: © WSL / Cestari

 

 

ジョン・ジョンを止めることのできる唯一人のサーファーとなったジョディ・スミス(ZAF)は、クオーターファイナルの前半、コンビネーション・シチュエーションに追い込まれていた。そして、波を根気強く待ち、残り時間15分でようやくコンボを崩し、7.40をスコア。

 

そして、彼のラストウェイブとなったスーパー・ディープなロング・チューブで、イベント初のパーフェクト10ポイントをスコア。大逆転でセミファイナル進出を決めた。

 

「それは信じられない波だった。何度かチャンスがあったけど、レフトもメイクすることは出来なくて、マッシヴなライトも出口で潰された。でも僕は遅かれ早かれドアが開くだろうと思っていたんだ。」と、スミスが言った。

 

「あんなバレルは、ずいぶんと長い間お目にかかれなかったね。しかも、コンテスト中にメイク出来るなんて最高の気分。特にビハインドのシチュエーションでの起死回生の一発はシビレたね。」

 


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Kolohe Andino and Adriano de Souza Exchange

 

 

コロヘ・アンディーノ(USA)Image: © WSL / Cestari

 

 

また、コロヘ・アンディーノ(USA)は、クオーターファイナル・バトルのオープニングで君臨するWSLチャンピオン・エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)に対し、スーパーレイト・テイクオフで分厚いリップのレフトハンダーにプルイン。クリーンな高速バレルをメイクして、パーフェクトに近い9.67と7.67をスコアして、デ・スーザに圧勝した。

 

 

コナー・コフィン(USA)Image: © WSL / Cestari

 

 

そして、ルーキーのコナー・コフィン(USA)もクオーターファイナル第3ヒートでミゲール・プポ(BRA)を下し、今シーズンのベストリザルトをメイク。12.66のヒート・トータルで初のCTセミファイナルへ勝ち上がった。

 

コンテストが明日再開となればファイナルデイ。ジョン・ジョンはこのポルトガルで初のワールドタイトルを獲得するのか。それともジョディ・スミスが待ったをかけ、タイトル争いはハワイと持ち越しとなるのか。

 

 

ネクストコールは現地時間の 2016年10月25日8時、日本時間の 2016年10月25日16時。

 

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オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mct/1522/meo-rip-curl-pro-portugal

 

 

 

Meoリップ・カール・プロ・ポルトガル・ラウンド5結果:
ヒート1:エイドリアーノ・ド・スーザ(BRA)9.90 def.ジョエル・パーキンソン(AUS)7.57
ヒート2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.33 def.ミシェル・ボレーズ(PYF)6.06
ヒート3:コナー・コフィン(USA)7.26 def.ジェレミー・フローレス(FRA)6.17
ヒート4:セバスチャン・ジーツ(HAW)8.80 def.スチュアート・ケネディ(AUS)8.43

 

Meoリップ・カール・プロ・ポルトガル・クオーターファイナル結果:
QF 1:コロヘ・アンディーノ(USA)17.34 def.エイドリアーノ・ド・スーザ(BRA)8.10
QF 2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)16.90 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)13.57
QF 3:コナー・コフィン(USA)12.66 def.ミゲール・プポ(BRA)5.94
QF 4:ジョディ・スミス(ZAF)17.40 def.セバスチャン・ジーツ(HAW)13.56

 

Meoリップ・カール・プロ・ポルトガル・セミファイナル・マッチアップ:
SF 1:コロヘ・アンディーノ(USA)対ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
SF 2:コナー・コフィン(USA)対ジョディ・スミス(ZAF)