大野修聖、3年ぶりのJPSA優勝。JPSA「24SURF_ presents 鴨川NAOプロ 」

大野修聖、宿敵の村上舜を破り3年ぶりのJPSA優勝。JPSA 24SURF_ presents 鴨川NAOプロ 


3年ぶりに勝利を手にした大野修聖


2016年9月25日(日):JPSAジャパンプロサーフィンツアー2016 ショートボード第7戦「24SURF_ presents 鴨川NAOプロ supported by GRAND MARBLE」は大会最終日。男子クオーターファイナル、女子セミファイナルからスタート。エキジビションを経て、男女ファイナルでクライマックスを迎えた。

 

多くのギャラリーがビーチを埋め尽くした

 

 

気圧の谷が抜けて、波はハラムネへサイズアップ。ただ長潮で朝から上げに向かい流れも入り、ボワボワしている難しいコンディションは変わらず。

 

男子では、大澤伸幸、小川直久、稲葉玲王、脇田泰地がクオーターファイナルで敗退するなか、安室丈、村上舜、大野修聖、金尾玲生がセミファイナル進出。

 

 

今年3度目のファイナル対決。マーと舜

 

ファイナルは大野修聖と村上舜が、今年3度目となる対決。ファイナルは大野修聖がエクセレントの9.50で先制攻撃を仕掛けて、それに対し村上舜もエクセレントを含む16.25のヒートスコアでヒートをリード。

 

大野修聖

 

大野はじっくりとバックアップを探し、7.10をスコアして大逆転。3度目にしてリベンジを果たし、JPSA 3年ぶりとなる今シーズン初勝利を手に入れた。

 

村上舜

 

女子では地元鴨川の大声援に応えて、ファイナル進出を果たした庵原美穂と、今年のヨーロピアンレッグで好成績を残し、タクティクスに磨きをかけ帰国した野呂玲花が対戦。

 

庵原美穂、野呂玲花

 

クリティカルなターンでスコアを叩き出す野呂玲花がヒートをリード。最後まで逆転出来る波を待ち続けた庵原美穂がラストウェイブで6.25をスコアして大逆転。今シーズン初優勝を手に入れた。

 

今季初優勝の庵原美穂
野呂玲花が2位

 

 

今回はランキングのトップ3が早くに敗退する波乱の展開となり、最終的に大野修聖、村上舜という海外遠征が多く、今年も2戦以上JPSAツアーを欠場している二人が上位を占めた。

 

これでグランドチャンピオン争いは、10月13日(木)~16日(日)千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(志田下)で開催される最終戦に持ち越されることとなった。


 

JPSAショートボード第7戦「24SURF_ presents 鴨川naoプロ supported by GRAND MARBLE」
男子
優勝:大野修聖
2位:村上舜
3位:安室丈、金尾玲生

女子
優勝:庵原美穂
2位:野呂玲花
3位:宮坂麻衣子、高橋みなと

敢闘賞
男子:稲葉玲王
女子:須田那月

エキシビションゲーム
優勝:大澤伸幸(10万円)
2位:田中英義( 5万円)

エキシビション・マッチには、大澤伸幸、加藤嵐、田中英義、高梨直人、田中樹、小川幸男、笹子夏樹、渡辺将人、辻裕次郎、松岡慧斗といったトップが参加

安室丈
15歳にしてはマイペースで大胆。一人右でポジショニング。ライトに狙いを絞る。QFでは大澤伸幸を撃破、SFでは村上舜に敗れるも最後まで自分の戦い方を実践。これからが楽しみだ。

金尾玲生
QFで脇田泰地を破り、SFでは大野修聖と対戦。ヒートはプアーでポテンシャルのある波はわずか。経験の差で大野に軍配が上がるが、このSF進出は自信になったと思う。どんなアドバイスよりも、自分が実践、体験したことには身になったはず。次の最終戦の戦い方に注目だ。

高橋みなと
SFでは沖からのレフトのセットをつかみ、7.75ポイントでリード。しかし、そのあとは波らしい波が入らず、バックアップも揃えられず敗退。昨日は終了間際の逆転劇で魅せてくれたが、まだまだ課題が見つかった。次回までの宿題だね。ガンバです。

村上舜
止まらないサーフィン。どんな状況でも自分のサーフィンを魅せることができる。ヒート中、熱くなることもあるが、それはサーフィンが大好きだから。今回は大野修聖に一本取れれたが、参戦したJPSA4戦で2戦(伊豆、新島)優勝、1戦準優勝は立派。

野呂玲花
SFでの高橋みなと、ファイナルの庵原美穂。乗る本数は勝っていた。どんなコンディションでも乗らないと勝てない。ただ技が単発過ぎた。 でも、できることを実践していたのはこの野呂玲花。

庵原美穂
決勝では一人左奥でポジショニング。鴨川ローカルであるローカルナレッジなのか。地元の仲間が波を呼んでくれたと感謝の言葉。数少ないセットをつかんで優勝!おめでとう!

大野修聖
3年ぶりのJPSA優勝。パワー、スピード、テクニック、どれを取っても一番の大野修聖。優勝がなかったのが不思議なぐらい。今年は村上舜と3度目の対決で、借りを返した。


「若手が伸びていることで、自分も刺激をもらっています。」と表彰式でコメントした大野
。コンペティターのお手本として、これからも日本のサーフィンを牽引してくれるだろう。

宮坂麻衣子
セミファイナルでは波のセレクトに苦しんだが、初の表彰台に。

小川直久は、クオーターファイナル進出。彼の活躍に多くのファンから拍手が送られた。

エキシビジョンで優勝した大澤伸幸。

優勝候補だった稲葉玲王。クオーターファイナルで大野に敗れたが、敢闘賞脇田泰地もクオーターファイナル進出


 

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