WSLメンズCT第7戦「ビラボン・プロ・タヒチ」グッドコンディションで開幕。ウィルコはR2へ。

WSLメンズCT第7戦「ビラボン・プロ・タヒチ」グッドコンディションで開幕。ウィルコはR2へ。 


コロへ・アンディーノ PHOTO: © WSL/Cestari

 


2016年8月20日土曜日、タヒチ・チョプー:2016年ワールド・サーフ・リーグ(WSL)メンズ・サムスン・ギャラクシー・チャンピオンシップ・ツアー(CT)第7戦「ビラボン・プロ・タヒチ」はラウンド1が行われ、チョープーの4~5フィートの波でマスターたちのチューブ合戦が繰り広げられた。

 

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Highlights: Opening Day at Tahiti大会初日のハイライト映像

 

 

総合得点で首位を走るマット・ウィルキンソン(AUS)とスチュワート・ケネディ(AUS)は、ワイルドカードのブルーノ・サントス(BRA)にヒート6で対戦した。5.67と6.23という高得点を上げたサントスはその後も2人にプレッシャーを巧みに掛けて加点を許さずラウンド3へと勝ち上がった。

 

ブルーノ・サントス PHOTO: © WSL/Cestari

 


「僕はチョープーだけじゃなく、タヒチを愛しているんだ」とサントス。「ここの波が好きというだけじゃなく、この地を愛しているんだ。人々もね。自分の家族もここにいる。タヒチでの試合には自信があるんだ。

 

僕の好成績のすべてはタヒチなんだよ。トライアルはウォームアップみたいなもので、どんどん気分は良くなるし自信もついてくる。CTの選手と戦うのは大変だけど、でも幸せだね。美しいバレルをメイクするのは楽しいよ」

 

ジョンジョン・フローレンス PHOTO: © WSL/ Poullenot

 

 

世界ランク2位のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は今日の試合で信じられないような高いパフォーマンスを披露した。

 

ノーグラブでバレルをメイクし9.40と9.00というほぼ満点に近い18.40を叩き出してCTルーキーのデイヴィ・キャスルズ(AUS)と地元ワイルドカードのヒラ・テリナトファ(PYF)を退けた。

 

キャスルズはフローレンスに負けじと7.50というエクセレントなスコアを出したがそれまで。フローレンスはラウンド3に勝ち上がりキャスルズとテリナトファはラウンド2で生き残りに望みをつなぐ。

 


「いいスコアが出せて自信がついたよ」とフローレンス。「今日はとにかく良いリズムに乗ることだったね。最初の波で良いリズムがつかめたと思う、それで2本目はもっとうまく乗れた。今日は最高だよ。でももっと波数があれば良いな。プレッシャーは全く無いね。この試合はサーフするだけ、パーフェクトバレルをたった3人だけで楽しめるってヤバいでしょ。だからプレッシャーなんかよりもサーフしたいっていう気持ちのほうが大きいんだ」

 

メディーナ PHOTO: © WSL/ Poullenot

 

 

現在の世界ランク3位でこのイベントの勝者でもあるガブリエル・メディーナ(BRA)は、CTルーキーのコナー・コフィン(USA)とアレックス・リベイロ(BRA)と対戦。

 

5.60からスタートしたメディーナは8.00というエクセレントを出して他を引き離す。合計で5.60というコナーはメディーナを負かすのには9.60が必要で逆転は困難な状況だった。

 

「チョプーは楽しいね。ここのバレルは大好きだよ」とメディーナ。「フィーリングも最高。良い家を借りられて家族と来てるから自分の家にいるみたいなんだ。プレッシャーも無い。すばらしい場所ですばらしい_波、そして食事。家族と滞在だから居心地は最高だよ。タヒチを愛している」

 

ジェレミー・フローレス PHOTO: © WSL/Cestari

 

 

ディフェンディングチャンピオンのジェレミー・フローレス(FRA)は、ジュリアン・ウィルソン(AUS)とナット・ヤング(USA)と対戦。フローレスは経験を生かした試合運びで合計得点11.43を出した。

 

「なんだか忙しいヒートだったね」とフローレス。「ラウンド1だから誰もが勝ちたいだろう。今日はラッキーだったね。チョープーはパーフェクトウェーブだから楽しいよ。ここではトリッキーなことは必要ないんだ。パーフェクトウェーブにできる限りディープにプルインして自分の実力を発揮するだけさ。バレルの経験値がものをいうね」

 

スレーター PHOTO: © WSL/Cestari

 

 

11度のWSLチャンピオンを誇るケリー・スレーター(USA)は、ミシェル・ボレーズ(PYF)とマット・バンティング(AUS)と対戦し僅差でラウンド3に進むことができた。ボレースは2本のソリッドな7ポイントを叩き出したが、スレーターがほぼパーフェクトの9.00を出したために、地元のヒーローは0.17差で涙を飲んだ。CTベテランのバンティングはいいスコアを出せなかった。

 

「プライオリティーのコールにはちょっとフラストレーションを感じたね。僕は振り返って良いラインかどうか判断しているところだったから」とケリー

 

「プライオリティーはミッシェルにセカンドプライオリティーを与えたんだ。それでヒートで最高の波に乗ることができた。だからその時点でできることは忍耐だけだよね。結局は僕の期待する結果になったということ。ジョンジョンは良いサーフィンをして刺激を受けたよ。ガブリエルはここ数年ここで力をつけている。波を読みディープなポジションで適切に加速できれば、すばらしいバレルをここではメイクできるよ」

 

カイ・オットン PHOTO: © WSL/Poullenot

 

ヒート3ではカイ・オットン(AUS)が現WSLチャンピオンのエイドリアノ・デ・スーザ(BRA)とミゲル・プポ(BRA)を退けでラウンド3へ、そして二人のブラジリアンはラウンド2へ。オットンにとっては2016シーズンで2度目の勝ち上がりとなった。

 

「負ければ自信を無くすよね」とオットン「しばらく勝てなかったからな。この波が好きなんだ。でも今日はちょっとビビってたよ。だって今日のコンデションは運が左右していたしリズムに乗る必要があったからね。7.50の波は良い波だった。エイドリアが近くにいたけど、7.50をヒートの最後で出せて大丈夫だと思った。ここでは波が小さいとフロントサイドが有利だよ。でも5~6フィートになると互角かな」

 

フェレイラ PHOTO: © WSL/Poullenot

 

 

イタロ・フェレイラ(BRA)はヒート2で爆発し、ルーキーのカノア五十嵐(USA)とキアヌ・アシング(HAW)を退けた。フェレイラはこのヒートでバレルスキルを十分に披露することができた。合計で13.50の得点は他の2人を大きく引き離してラウンド3へと進んだ。

 

「ラウンド3に進められて幸せだよ」とフェレイラ「良いセクションをいくつか得られたからね。明日もファンな状態が続くだろう。だからエンジョイしているよ。他の選手よりもインサイドで波を待ったのが良かったんだ。7.50も得られた。ポジショニングが難しいね。この好調が続くと良いね」

 

メリング PHOTO: © WSL/Poullenot

 

 

アダム・メリング(AUS)のヒートは17.67という高得点で彼の一人舞台となった。ほぼパーフェクトの9.67はこの日の最高得点となった。合計得点ではフローレンスの18.40に次いでこの日2番目。対戦したウイゴリー・ダンタス(BRA)とフリーペ・トリード(BRA)は善戦したがラウンド2へ。

 

「ウエストからの波だった。最初の波はビハインドからいけそうな感じだったんだ」とメリング「チャンネルの外からやってきてエアードロップ気味で波に乗ったら、チョッピーだったけどバレルが大きく開いていた。あれに乗れてうれしいよ」

 

セバスチャン・ジーツ 

 

 

ジョディ・スミス(ZAF)、セバスチャン・ジーツ(HAW)、エイドリアン・バカン(AUS)、そしてコロヘ・アンディーノ(USA)は、ラウンド1で十分に実力を発揮してラウンド3へ。

 

ラウンド2はワールドランクで首位にいるマット・ウィルキンソン(AUS)と、地元ワイルドカードのヒラ・テリナトファ(PYF)との戦いからスタートする。

 

オフィシャル気象予報のサーフラインによる波予想では、そこそこの南西スウェルと 南東スゥエルが週末まで続き、南南西のより大きなスウェルが月曜日午後から火曜にかけて届く模様。水曜から木曜は落ち気味、翌週末は風波とスウェルの混在した波のコンデションになるようだ。


明日のイベントは現地時間で7:30amから再開の予定。ビラボン・プロ・タヒチの今日の結果とハイライトは

WorldSurfLeague.comまで。

 

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WSL-CT第7戦「ビラボン・プロ・タヒチ」開幕を前にトライアル開催。ワイルドカード決定

 

BILLABONG PRO TAHITI ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Jordy Smith (ZAF) 8.00, Ryan Callinan (AUS) 3.27, Dusty Payne (HAW) 0.00
Heat 2: Italo Ferreira (BRA) 13.50, Keanu Asing (HAW) 7.40, Kanoa Igarashi (USA) 5.34
Heat 3: Kai Otton (AUS) 14.33, Adriano de Souza (BRA) 5.33, Miguel Pupo (BRA) 4.66
Heat 4: Gabriel Medina (BRA) 13.60, Conner Coffin (USA) 5.60, Alex Ribeiro (BRA) 3.47
Heat 5: John John Florence (HAW) 18.40, Davey Cathels (AUS) 12.33, Hira Teriinatoofa (PYF) 4.50
Heat 6: Bruno Santos (BRA) 11.90, Matt Wilkinson (AUS) 8.50, Stuart Kennedy (AUS) 7.37
Heat 7: Kelly Slater (USA) 15.00, Michel Bourez (PYF) 14.83, Matt Banting (AUS) 9.30
Heat 8: Jeremy Flores (FRA) 11.43, Julian Wilson (AUS) 8.20, Nat Young (USA) 5.33
Heat 9: Sebastian Zietz (HAW) 16.07, Josh Kerr (AUS) 12.03, Jadson Andre (BRA) 10.44
Heat 10: Adrian Buchan (AUS) 12.00, Joel Parkinson (AUS) 5.87, Alejo Muniz (BRA) 2.96
Heat 11: Kolohe Andino (USA) 13.50, Jack Freestone (AUS) 12.80, Caio Ibelli (BRA) 8.70
Heat 12: Adam Melling (AUS) 17.67, Wiggolly Dantas (BRA) 12.24, Filipe Toledo (BRA) 9.10

BILLABONG PRO TAHITI ROUND 2 MATCH-UPS:
Heat 1: Matt Wilkinson (AUS) vs. Hira Teriinatoofa (PYF)
Heat 2: Adriano de Souza (BRA) vs. Alex Ribeiro (BRA)
Heat 3: Michel Bourez (PYF) vs. Keanu Asing (HAW)
Heat 4: Julian Wilson (AUS) vs. Ryan Callinan (AUS)
Heat 5: Caio Ibelli (BRA) vs. Matt Banting (AUS)
Heat 6: Filipe Toledo (BRA) vs. Jadson Andre (BRA)
Heat 7: Wiggolly Dantas (BRA) vs. Alejo Muniz (BRA)
Heat 8: Joel Parkinson (AUS) vs. Jack Freestone (AUS)
Heat 9: Josh Kerr (AUS) vs. Stuart Kennedy (AUS)
Heat 10: Nat Young (USA) vs. Davey Cathels (AUS)
Heat 11: Dusty Payne (HAW) vs. Conner Coffin (USA)
Heat 12: Kanoa Igarashi (USA) vs. Miguel Pupo (BRA)