ハイスコアを続ける新井洋人、大逆転の田代凪沙と大野修聖、ISA世界選手権大会5日目

ハイスコアを続ける新井洋人、大逆転の田代凪沙と大野修聖、ISA世界選手権大会5日目 


絶好調でエクセレントを連発する新井洋人

 

プラヤ・ハコ、コスタ・リカ、2016年8月11日木曜日:2016INS ISAワールド・サーフィン・ゲームズは大会5日目。本日はメイン・イベント女子ラウンド3から再開。そして敗者復活のリパチャージ男子ラウンド3、リパチャージ女子ラウンド3、リパチャージ男子ラウンド4が行われた。

 

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Competition Day 5 – 2016 INS ISA World Surfing Games

 

全力で仲間を応援するチームジャパンPhoto: ISA / Pablo Jimenez

 

大会も5日目となり、6名中5名が勝ち残っているチーム・ポルトガルとコスタリカが国別ランクをリード。ウイメンズ・メイン・イベントのラウンド3では、フランスのジャスティーン・デュポンが15.97のヒート・トータルをマーク。USAのティア・ブランコもパワフルなサーフィンで、ウイメンズ・メイン・イベント・セミファイナル進出。

 

また、メンズ・リパチャージ・ラウンド4では、昨日のハイエスト・ヒートトータルをもたらした日本の新井洋人が、ラウンドのハイエストとなる16.60のヒート・トータルをスコア。昨日メインラウンドを僅差で破れたUSAのブレット・シンプソンもリパチャージで盛り返し、14.83のトータルで勝ち上がっている。

 

本日の波乗りジャパンは、男子メインラウンドを勝ち進んでいる仲村拓久未はヒートはお休み。彼以外の選手が登場し、リパチャージ・メンズ・ラウンド3ではヒート3に石川拳大、ヒート6に新井洋人、リパチャージ・ウイメンズ・ラウンド3では、ヒート1に田代凪沙、ヒート3に大村奈央。リパチャージ・メンズ・ラウンド4では、ヒート2に大野修聖がクレジットされた。

 


 

リパチャージのラウンド3ヒート3に登場した石川拳大。ディミトリーがレフトブレイクでチャージを見せて、エクセレントの8.50をスコアしてヒートをリード。石川はフォアハンドとバックハンドでスコアを刻む。

 

ヒート後半に入り、石川はバックハンドでフローターからのビッグリエントリーへのコンビネーションマニューバーを決め6.53をスコア。4位から3位にアップするもニード6.38と追い込まれ、逆転は出来ず、石川拳大は今大会37位でフィニッシュとなった。


 

石川拳大は惜しくも敗退 Photo: ISA / Sean Evans


ヒート6の新井洋人は、スタートからレフトブレイクにチャージ。セカンドウェイブでは、シャープなスナップとクローズセクションでのリエントリーをコネクトして6.00をスコア。

 

本日1回目のヒーローインタビュー新井洋人

 

 

続けてフォアハンドで6.60をスコアした新井洋人がヒートをコントロールした。残り時間5分で新井洋人は再びレフトにチャージ。トップスコアを7.83に塗り替え、ヒートスコア14.43として、トップで勝ち上がった。

 

好調なサーフィンを見せている田代凪沙。Photo: ISA / Sean Evans


女子のリパチャージR3ヒート1に登場した田代凪沙は、ヒート前半にフォアハンドの2マニューバーで4.93をスコアして、ヒートをリード。バックアップを探す田代に対し、コスタリカのレイラニ・マクゴナグルはベスト2を揃えてトップへ。

 

ライト&レフトとチャージしたナギサ Photo: ISA / Sean Evans

 

 

残り時間10分を切り、バックアップを見つけられない田代は4位を強いられる。しかしヒート終盤にレフトブレイクへチャージ。2つのビッグターンをメイクして、7.00をスコアして大逆転でトップへ。1位でラウンドアップを決めた。

 

笑顔の田代凪沙ヒーローインタビュー


大村奈央はタニカ・ホフマンらとヒート3で対戦。強豪ホフマンがレフトブレイクでチャージを見せてヒートをリード。大村は2位に付けて後半戦へ。バックハンドのビッグターンを決めた大村奈央は4.67をスコアして僅差ながらトップポジションへ。しかし残り時間10分を切って、ブリタニー・ニコルが5.73をスコアして一気にトップへ躍り出る。ホフマンも逆転して、3位を強いられる大村。

 

 

チームジャパン Photo: ISA / Pablo Jimenez

 

 

優先権を持って波を待つ大村はニード3.70だが波が入って来ない。残り時間5分を切って波を掴むも僅かに逆転ならず。ヒート終了間際にトップ3の選手が次々と波に乗り、ブリタニーが7.83でリードを広げ、大村奈央もフォアハンドでチャージ。バックアップを塗り替えるも惜しくも僅かに逆転ならず。クロスヒートに破れた大村奈央は3位敗退で、19位でフィニッシュとなった。


 

最後まで波を待ち続けたマー大野 Photo: ISA / Pablo Jimenez

 


リパチャージ・メンズ・ラウンド4では、ヒート2に大野修聖が登場。オンショアとロータイドで波数も減り、コンディションが変わり、スローな戦いとなった。ニュージーランドのマット・ルイス・ヒューイがバックハンドで4.50をスコアしてヒートをリード。大野は全く自分のサーフィンを見せる波を掴めない。

 

 

日本チームを牽引するキャプテン大野修聖

 

残り時間5分を切り、ようやく波を見つけた大野はフォアハンドのビッグリエントリーで6.00というヒートのベストスコアをマークする。しかし4位のままの大野。誰もが諦められた終了間際、大野は起死回生の6.47をスコアして大逆転。ヒートスコア12.47で1位へジャンプアップしてラウンドアップを決めた。


 

激しくテールをドリフトさせる新井洋人 Photo: ISA / Pablo Jimenez

 


リパチャージ・メンズ・ラウンド4では、本日の最終ヒートとなるヒート6にラウンドアップした新井洋人が本日2度目の登場。今回レフトブレイクとリズムが合い、高得点を叩き出している新井洋人は、ヒート中盤に7.50をスコア。ライトブレイクでもフォアハンドのシャープなターンで高得点を叩き出す。


 

今回のバックハンドで高得点を叩き出す新井洋人 Photo: ISA / Pablo Jimenez

 

 

ラストウェイブでは、レフトのビッグセットをキャッチし、クリティカルなセクションで大きく板を切り返す、3つのビッグターンでエクセレントの9.10をスコア。ヒートスコア16.60として、下位の選手をコンビネーションで圧勝。リパチャージのラウンド5へ勝ち上がった。

 

 

本日大会5日目して石川拳大と大村奈央がリパチャージで敗退となり、波乗りジャパンはチームランキングで暫定5位となっている。

 

明日大会6日は、現地時間午前7時30分から、メイン・イベント・オープン・メンズ・ラウンド4から再開。第1ヒートに仲村拓久未が登場。ギリヤミ・フォンセカ、フランシスコ・ベロリン、カルロス・ムニョスと対戦する。

 

そのあと行われる、リパチャージ男子ラウンド5には、ヒート2に大野修聖、ヒート3に新井洋人。新井洋人はブレット・シンプソン、ビリー・ステアメンド等と対戦。

 

その後はリパチャージ女子ラウンド4には、ヒート1で田代凪沙がアナリ・ゴメスらと対戦。そして、リパチャージ男子ラウンド6、リパチャージ女子ラウンド5。チーム戦のISAアロハ・カップのセミファイナルまで行われる予定になっている。

 

いよいよ正念場の波乗りジャパン。がんばれ!日本!GO!NAMINORI JAPAN!

 

 


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大会名 2016 ISA World Surfing Games
開催国 コスタリカ ハコ
開催日 2016年8月6日~8月15日(現地時間)

 

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