新井洋人、大野修聖がセミファイナル進出。WSL-QS1500「MURASAKI SHONAN OPEN」

新井洋人、大野修聖がセミファイナル進出。WSL-QS1500「MURASAKI SHONAN OPEN」 


 

神奈川県藤沢市、湘南海岸(2016年 7月14日、木曜日)2016年WSLジャパンツアーのメンズQS1500イベント「MURASAKI SHONAN OPEN 2016」は、レイデイを経て大会4日目。クリーンでサイズも大会には充分なコンディションとなった鵠沼海岸。本日はクオーターファイナルまで行われてベスト4が決定。日本の新井洋人、大野修聖のふたりが勝ち上がった。


セミファイナル進出を決めた絶好調の新井洋人
新井洋人

ベスト4進出を果たした大野修聖
大野修聖

 

朝一はまだ潮は引きに向かうところで試合がスタート。ダンパーで流れも入る早い波。ライトも入るが、見た目が良いだけ。ポテンシャルのあるのはキレたレフト。

 

今回好調だった佐藤魁はR5敗退


会場はクセのある波。日本で開催されていることから、日本人選手が有利であるはず。しかし、それでも外人選手が勝ち上がるのはなぜか。波が悪くてもそれなりに合わせる力があるからか。やはり、外人選手は地力がある。

 

大原洋人を破ったサクソン・ラムスデンAUS


特に4マンプライオリティルールが導入されていることもあり、常に自分の順位とプライオリティの順番で考えて演技しなくてはならない。

 

今回は5位でフィニッシュ大原洋人

 


波の選択もそうだが、パドルしただけでもプライオリティを失う。ミスは命取り。

 

大原洋人

 

ポテンシャルのある波はライトなのか、レフトなのか。その上で、自分の順位を考えながら、何点必要か。演技の組み立て。そして、演技後のポジショニング。相手との点数の差を考えながら、スペースを詰める。

 

今回は9位と大健闘した村上蓮


そう、詰め将棋、チェスのように頭脳戦だ。今回、見ていて思ったのは、日本人選手は感覚だけでサーフィンをしているように思う。勝てる試合を落とすのは、そういうことだ。サーフィンが上手いだけでは、試合には勝てない。日本人選手の足りないのはここだと思う。

 

photo & TEXT :山本貞彦

 


大野修聖。
あの強いマーが帰って来た。吹っ切れたのか。特にマンオンマンの試合運びは上手かったなー。

大原洋人。
クォーターではプライオリティを持ちながらセットを待つも、波が来ず。試合終了直前に乗った波で痛恨のワイプアウトで敗退。スキルで言えば、今大会でピカイチだっただけに残念。

新井洋人。
ヒートが進むごとに、調子を上げて来た。昨日まで風邪で力が入らないとは思えないほど。クォーターではオンショアのシャバイ波でも、積極的に乗りまくって、セミに進出!

湘南オープンでは3度ファイナル進出を決めるも2位が続いていた大橋海人。今回こそは優勝したかったがR4敗退。エアーマニューバーが決まらなかった。

 

今回は家族がビーチで応援する新井洋人。久し振りに父親の俊樹さんとヒートの作戦を練るヒロの姿を見た。R5では終了1分前に9.00のエクセレントで大逆転で勝ち上がった。

 

その勢いのまま、クオーターファイナルをチャージ。シャープなバックハンドで7.75をスコアして、ヒートを終始リード。ヒート終盤にもバックアップを7.00に塗り替え、後半追い上げを開始したドナートを振り切り、見事セミファイナル進出を決めた。

 


ラウンド4を見事1位で勝ち上がり思わず笑みが溢れる村上蓮。

今回、絶好調でハイスコアを連打した堀越力だったがラウンド4で敗退。

仲村拓久未。ラウンド5では行きなりエアリバをメイクして幸先の良いスタートを切ったが僅差で敗退。

稲葉玲王。ラウンド4で惜しくも敗退。

強い大野修聖が戻って来た。

西修司はラウンド5で敗退。

会場には永遠のサーフヒーロー、トム・カレンが登場。

スマートな試合運びで、クオーターまで勝ち上がったパース・スタンドリック。村上舜とのヒートで前半に2ウエイブを揃え、プライオリティを持ち続けて完全にヒートをコントロールした。

村上舜は、それまでの切れた高速サーフィンをパースに封印された。残り時間5分でニード9.25と追い込まれるも最後まで追い上げたが、ここで敗退となった。

 

 


「MURASAKI SHONAN OPEN」セミファイナル・マッチアップ

ヒート1:パース・スタンドリック(AUS)対 新井洋人(JPN)

ヒート2:サクソン・ラムスデン(AUS)対 大野修聖(JPN)


 

 

イベント公式ページ http://www.worldsurfleague.jp/

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