仲村拓久未と稲葉玲王がR5進出。24名に絞られたWSL-QS【ICHINOMIYA CHIBA OPEN】 


エクセレントの8.83を記録し日本の仲村拓久未はR5進出: WSL/ベネット

 

一宮、千葉、日本(2016年5月27日金曜日):千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(志田下ポイント)で開催中のWSL-QS6000【ICHINOMIYA CHIBA OPEN】は大会4日目。

 

昨日のレイデイを経て、メンズ・ラウンド4が再開。しかしストーミーコンディションのために試合は一時中断となり、天候の回復を待って、午後から再開。オンショア・ウインドのピーキーな2~3フィートの波で、200名余りの選手はついに24名に絞られた。


 

激しい雨風に見舞われたコンテストサイト

 

 

ラウンド4まで勝ち上がった日本人選手は2名のみ。その日本の期待を背負って立つ仲村拓久未は、ヒート8でミッチェル・ジェームズAUS、エヴァン・ガイゼルマンUSA、ジョシュ・バークBRBと対戦。

 


 

仲村拓久未はファーストライドからフォアハンドで4.67をスコア。ガイゼルマンはバックハンドのシャープなリエントリーのコンビネーションでエクセレントの8.17をスコア。


仲村拓久未 WSL/Yamamoto


仲村はセカンドウェイブのファーストマニューバーでビッグカーヴィングからリエントリーをコネクトしてコンプリート。8.93のエクセレントをスコアして一気にトップへ躍り出る。

 

仲村拓久 photo:s.yamamoto

 

しかし、後半に入り、ガイゼルマンとバークがバックアップを塗り替えて上位へ。仲村拓久未はエアなどを試みるもインコンプリートとなり3位を強いられる。

 


 

ヒートのベストスコアを持っている仲村拓久未だが、バックアップが見つけられないままニード4.77で4位。

 

残り時間10分を切り、追い込まれた仲村だったが、カーヴィングのコンビネーションで6.80をスコア。一気に1位にジャンプアップ。そのまま仲村拓久未が1位でラウンドアップを決めた。

 


 

「僕は、あの波でスコアが出るか分からなかったですね。 」と、仲村が言った。「クロスヒートだとは思っていましたが、そのスコアで充分なのかも分かっていませんでした。自分が1位だって聞こえた時は最高に嬉しかったですね。あのヒートでの勝利は、この試合でファイナルまで勝ち上がる自信を与えてくれました。絶対に優勝したいです。」

 


 

田中樹と作戦を練るヒート前の稲葉玲王

 

この千葉で生まれ育ち、地元応援団の大声援に後押しされた稲葉玲王は、ヒート11でヴィセンテ・ロメロ ESP、トーマス・ウッズAUS、オニール・マサンPYFと対戦。

 


 

稲葉4.67をスコアして、まずまずのスタートを切る。それに対し、ヴィセンテ・ロメロが6.27のグッドスコアをマーク。

 

もの凄いスプレーをあげ、エクセレントをスコアした稲葉玲王

 

 

じっくり波を選んだ稲葉は、優先権を使いライトブレイクをキャッチ。バックハンドで、スピード、パワー、コミットメントが感じられるターン、そしてセカンドマニューバーも綺麗にコンプリート。エクセレントの8.10をスコアして一気にトップへ躍り出る。

 

トーマス・ウッズのエアリアル

 

 

後半に入りトーマス・ウッズがエアマニューバーで9.00でファーストポジションをゲット。稲葉は2位となり終盤戦へ。バックアップを5.60へ塗り替えてヒートスコア13.70とした稲葉玲王は、そのまま逃げ切り、2位でラウンドアップを決めた。

 

応援団とハイタッチするレオ

 

「勝ち上がれて安心しました。サイズも、ちょっと上がって朝よりは良かったですね。今日のようなコンディションは、いつもやっている感じだったのでリラックスしてやれました。あの波はテイクオフの時は緊張していました。」

 

 

5月28日(土)は6:00AMファーストコール。チームジャパンの仲村拓久未は、ラウンド5のヒート5でトム・ウィッタカー(AUS)マテイア・ヒクリー(PYF)と対戦。稲葉玲王は、ヒート8でタナー・ヘンドリクソン(HAW)ディオン・アトキンソン(AUS)と対戦する。

 

がんばれ日本!


 

元イベント勝利者ミッチ・クルーズ: WSL/ベネット

 

元千葉オープン勝利者のミッチ・クルーズ(AUS)は、25分で9つの波をキャッチ。12.00のヒート・トータルを手に入れてラウンドアップを決めた。

 

「僕は、まともに見えたものは、 どんな波でもテイクオフした」と、クルーズが言った。「このようなコンディションのときは、プライオリティーは何も意味しない。だから、自分のゾーンを作って、出来るだけ多くの波を掴もうとしました。」

 

 

ウイリアン・カルドゾ(BRA)

 

ウイリアン・カルドゾ(BRA)は、チョッピー・コンディションでパワー・ポケットを探し出し、2つのモンスター・ハックで8.50のシングル・ウェイブ・スコアを記録した。


パーカー・コフィン(USA)WSL/Bennett

 

コナー・コフィンの弟パーカー・コフィン(USA)は、クーパー・チャップマン(AUS)とティアゴ・カマロ(BRA)を抑え、セカンド・クオリファイング・ポジションを手に入れて、ラウンドアップ。「このようなときはステイ・アクティブが鍵を握るんです。」と、コフィンが言った。

 

コナー・オリアリーは惜しくも敗退。

 

 

 

 

5月19日(木)から30日(月)までのコンテスト開催期間中に無料バスを運行。詳しくはこちらをご確認下さい。

 

いよいよ大会も終盤戦に突入のQS6000 ichinomiya chiba open! この歴史的瞬間を見逃すな!

 

 

【ICHINOMIYA CHIBA OPEN powered by GoPro 】
QS Men’s 6000 QS Women’s 1000
日程:2016年5月23日(月)~30日(月)
場所:千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(通称:志田ポイント)

 

 

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オフィシャルサイト:

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