コートニー・コンローグ(USA)が優勝。WSL-CT「リップ・カール・ウイメンズプロ」

コートニー・コンローグ(USA)が優勝。WSL-CT「リップ・カール・ウイメンズプロ」 


優勝はコンローグ!PHOTO: © WSL/ Cestari

 

ベルズ・ビーチ、ビクトリア/AUS(2016年4月1日金曜日)WSLリップカールプロ・ベルズビーチは3-5フィート(1-1.5m)のコンデションでウイメンズのフィアナルが行われ、コートニー・コンローグ(USA)がファイナルでサリー・フィッツギボンズ(AUS)を破って勝利を飾った。

 

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Highlights: Courtney Conlogue Triumphs with Massive Bells Win


ベルズで2度優勝しているフィッツギボンズに対して、コンローグは2度目のCT勝利を目指した。ベルズという名に相応しいクラシックなコンデションで戦った二人は、ハイスコアを叩き出したが、僅かの差でカリフォルニアンに勝利の女神が微笑んだ。

 

コンローグ PHOTO: © WSL/ Sloane


「最後の波で良い得点が欲しかった。8ポイントが必要なのは分かっていたけど、私は9ポイント欲しかった」とコンローグが言った。「この試合に全力で戦ってきたのに、些細な失敗で全てを失いたくなかったから」

 


ゴールドコーストで2位になったコンローグは、この勝利でリーダーボードのトップに躍り出て、ウエスタンオーストラリアで行われる第3戦に臨むことになる。

 

PHOTO: © WSL/ Cestari


「今年はスナッパーでは2位、ここでは優勝と良い勢いでスタートが切れて良かったと思っている。長いシーズンが始まったわ。昨年は浮き沈みがローラーコースターのようだったけど、今年は上がったままね。ワールドタイトルが欲しいけど簡単なことではないと思ってる。とにかく良いスタートは切れたから、残りは8試合ね」

 

第2位となったサリー。PHOTO: © WSL/ Cestari

 

フィッツギボンズはゴールドコーストでは早々と負けてしまったが、ここベルズではレールトゥーレールのサーフィンでチャージし、ファイナルにまで進むことができた。そして8.10と8.33というハイスコアを叩き出したがコンローグの9.03に0.10及ばず涙を飲んだ。

 

 

「ベルズの階段を14年間も駆け下りてきたわ。でも、ここは昔から変わらない」とフィッツギボンズ。「対戦者がベストを尽くす姿が好きなの。コートニーは素晴らしい戦いぶりだったわ。その他の選手もね。私はもっともっとレベルを上げたいと思っている」


 

セミファイナル1で、3タイム・ワールド・チャンピオンで、ディフェンディング・イベント・チャンピオンのカリッサ・ムーア(HAW)がサリー・フィッツギボンズ(AUS)に敗れた。

 

ムーアは、スタートから8.17を叩き出してリードしたが、2本目に泣きフィッツギボンズの9.33を含む16.16を逆転することができなかった。

 

カリッサ・ムーア(HAW)PHOTO: © WSL/ Cestari

 

 

「良いスコアを維持していたけれど、プライオリティでミスをしちゃった。彼女はそれでハイスコアを出したの」とムーア。「もし私がプライオリティを生かしていたら、彼女は最後の波を乗ったわよね。とにかくリズムが良くなかった。最初のヒートの好調を持続させようとがんばったけど、上手く行かなかったわ、しょうがないわね」


 

タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)はセミファイナルでコンローグと対戦。15.67ポイントを出したウエストン-ウェッブだったが1.16ポイントの差を埋めることはできなかった。


 

ウイメンズのクォーターファイナルは6度の世界チャンプを誇るステファニー・ギルモア(AUS)と3度の世界チャンプのカリッサ・ムーア(HAW)。


 

どちらも4回目のベルズの勝利を狙う強者たちは、過去に何度も対戦しムーアが9回、ギルモアは6回勝っている。今回はムーアが19.23というパーフェクトに近い得点を出して勝利した。


 

「ウィンキポップでのヒートは波待ちが長くて焦ったわ。セットが長いのは分かっていたから波が来たらとにかく乗ろうと思っていた」とギルモア。


 

「それが失敗だったわ。セットはまあまあで、私は最初の波に乗った。でもカリッサは9点台を出したの。それで私のリズムは狂った。彼女は世界とベルズのチャンピオンであることを示したわね。彼女のサーフィンはすばらしいと思う。私ももっとがんばるわ」


 

タイラー・ライト(AUS)はクォーターファイナルで二つの7点台を出したコンローグに敗れたが、その差は1.87だった。「セットがたくさん入ってきているところを見かけたら、たぶんあなたのヒートのときはセットが無いと思ったほうが良いわね」


 

WSLリップカールプロ・ベルズビーチ、メンズはラウンド4とラウンド5の2ヒートまでが終了。

 

マット・ウィルキンソン(AUS)PHOTO: © WSL/ Cestari

 


ラウンド5でカレントリーダーのマット・ウィルキンソン(AUS)は、ジュリアン・ウィルソン(AUS)を破りクォーターファイナルへと進んだ。

 

試合は終始ウィルソンがリード。だかウィルコが、二つのバックサイド・テール・ドリフトを披露し9.57というハイスコアを叩き出した。その結果なんと16.57の同点になり最高得点を出したウィルキンソンがクォーターへと駒を進めた。

 

ウィルキンソンは勝ちを意識していたのか序盤はワイプアウトが目立ったが、勝利への執念は消えることなく終了間際で9.57というすばらしいサーフィンを披露した。

 

高さがあるオフザリップに加えてテールがドリフトするという離れ技を2発も続けて爆発させればジャッジも高得点を付けずにはいられないだろう。

 

2016WSLルーキー・コナー・コフィン(USA)

 

 


敗退選手の無いラウンド4では、3度の世界チャンプ、ミック・ファニング(AUS)と4度のベルズチャンプであるジョディ・スミス(ZAF)にルーキーのコナー・コフィン(USA)が挑んだ。

 

コフィンはヘビーウェイトの二人に臆することなく9.13ポイントを出してヒートを終始コントロールしクォーターファイナルへと進んだ。

 

「負けて元々という気持ちだったんだ」とコフィン。「二人ともサーフィンがすばらしいからね。こんなヒートで戦えるなんて夢みたいだった。波もオフショアで最高だし、尊敬する二人のサーファーとサーフできるなんてね。とにかく最高だった」

 

 

 

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オフィシャルサイト:

http://www.worldsurfleague.com/events/2016/mct/1413/rip-curl-pro-bells-beach

 

 

リップ・カール・ウイメンズプロ・ファイナル結果:
優勝:コートニー・コンローグ(USA)16.53
第2位:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.43

 

リップ・カール・ウイメンズのプロ・セミファイナル結果:
SF 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.16 def.カリッサ・ムーア(HAW)15.37
SF 2:コートニー・コンローグ(USA)16.83 def.タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)15.67

 

リップ・カール・ウイメンズプロ・クオーターファイナル結果:
QF 1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)15.60 def.アレッサ・クイゾン(HAW)13.33
QF 2:カリッサ・ムーア(HAW)19.23 def.ステファニー・ギルモア(AUS)13.26
QF 3:コートニー・コンローグ(USA)15.00 def.タイラー・ライト(AUS)13.13
QF 4:タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)12.67 def.ジョアン・デフェイ(FRA)11.67

 

2016年サムスン・ギャラクシーWSLトップ5
(リップ・カール・ウイメンズプロ・ベルズ・ビーチ後)
1. コートニー・コンローグ(USA)18,000pt
2. タイラー・ライト(AUS)15,200pt
3. カリッサ・ムーア(HAW)13,000pt
4. タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)11,700pt
5. ジョアン・デフェイ(FRA)11,700pt

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド4結果:
ヒート1:イタロ・フェレイラ(BRA)14.00、ナット・ヤング(USA)10.93、ジュリアン・ウィルソン(AUS)8.60
ヒート2:ウィゴリー・ダンタス(BRA)15.37、マット・ウィルキンソン(AUS)12.20、メイソン・ホー(HAW)10.93
ヒート3:コナー・コフィン(USA)16.86、ミック・ファニング(AUS)15.44、ジョディ・スミス(ZAF)15.30
ヒート4:ミシェル・ボレーズ(PYF)13.36、カイオ・イベリ(BRA)8.00、デイヴィ・キャスルズ(AUS)6.43

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド5結果:
ヒート1:ナット・ヤング16.83(USA)def.メイソン・ホー(HAW)11.67
ヒート2:マット・ウィルキンソン(AUS)16.57 def.ジュリアン・ウィルソン(AUS)16.57

 

リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ:ラウンド5マッチアップ
ヒート3:ミック・ファニング(AUS)対デイヴィ・キャスルズ(AUS)
ヒート4:カイオ・イベリ(BRA)対ジョディ・スミス(ZAF)