村上舜がラウンド4進出。カノア五十嵐、コナーもラウンド3へ。Australian Open of Surfing

村上舜がラウンド4進出。カノア五十嵐、コナーもラウンド3へ。Australian Open of Surfing 


カノア五十嵐 WSL/Smith

 

マンリー・ビーチ、シドニー(2016年3月2日水曜日):WSLオーストラリアン・レッグ・メンズQS6000「Australian Open of Surfing」、WSLウイメンズQS6000「Aussie Bodies Women’s Pro」は大会3日目。2フィートのコンディションでメンズのラウンド2が完了。その後ラウンド3のヒート2までが終了。本日もウイメンズは 行われなかった。

 

オンショアが強くなった本日、風が吹き始める前の早朝のファーストヒートで、注目のカノア五十嵐が登場した。カノア五十嵐は、来週にスナッパーロックスで開幕する、彼にとってのチャンピオンシップ・ツアーのデビューに向けて、フォーカスを高め続けているようだ。

 

 

カノア五十嵐

 

カノアは系統的アプローチで2つのソリッドなスコアをマーク。ヒートスコア15.20でラウンド3へ勝ち上がった。「スナッパーのイベントは、いつも自分の心の中にありますね。」と、五十嵐が言った。

 

「来週、自分にとって初めてのCTイベントでパドルアウトすることを考えると、このイベントに集中する事は難しいですね。でも、ある意味これはウォームアップとして、自分の頭をコンテスト・モードにする素晴しい方法だと思います。このイベントは自分にとって非常に重要ではあるけれど、ポイントを手に入れて、今年のグレート・スタートにしたいですね。」

 

コナー・オリアリー WSL/Bennett

 

 

 

今回のイベントでエクセレントを連発して好調なコナー・オリアリー(クロヌラ/NSW)。大柄なオリアリーにとって不利に思えるスモール・コンディションだが、そんな事はおかまい無しに高得点をマーク。バーティカルなターンを連発してパーフェクトに近い9.13を叩き出した。

 

「クロヌラ出身の僕は、夏にはもっと小さいビーチブレイクでサーフィンすることもあるんですよ。だから、ホームは自分にとって最高のトレーニング・グラウンドなんです」と、オリアリーが言った。

 

「昨年末にCTクオリファイに近付いたんですが、当然のこととして、これらの初期のイベントを取り、フォーカスし続けなければと実感したんです。一年を通して勝ち続けたいですね。ニューカッスルでクォーターファイナルでフィニッシュできたので、あのフォームをここでも続け、グレート・コンペティション・シーズンのために自分自身をセットアップしたいです。」

 

 

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Men’s QS6000 Round 2 & 3 Highlights

 

新井洋人 WSL/Smith

 

 

新井洋人は、コナー・オリアリー(AUS)ネルソン・クローラック(FRA)ヤイディン・ニコル(AUS)と対戦。新井はヒート開始早々にロングフローターからカーヴィングターン、クローズセクションでのリエントリーをコンプリートし、6.50で幸先の良いスタートを切る。

 

しかし、コナーはキレキレのバックハンドを炸裂させ、9.13をいきなり浴びせて来た。勢いの止まらないコナーは13.80までヒートスコアを引き上げて独走。新井洋人も最後までチャージして、6.33をスコアしてヒートスコアを12.83まであげたが3位で敗退となった。



大原洋人 © owenphoto.com.au

 

 

ハワイ・パイプラインでの試合前の練習中に負傷し、試合のキャンセルを強いられた大原洋人が、怪我から復活して元気な姿を見せてくれた。大原はイズキール・ラウ(HAW)ジョシュア・モニーツ(HAW)ミゲール・トゥデラ(PER)と対戦。

 

ロースコアでの試合展開のなかで大原はヒート前半に4.50をスコアして、2位のポジションをキープした。しかし残り時間5分を切って4位と追い込まれた大原は、ニード7.00で起死回生のライトをゲット。厳しいセクションを攻めるサーフィンを見せたがスコアは6.43。3位に浮上したが惜しくもここで敗退となった。

 


安井拓海

 

安井拓海は、ミッチ・コルボーン、ディオン・アトキンソン、ルエル・フェリペと対戦。ヒートはアトキンソンがスタートから7.33をスコアしてヒートをリード。安井拓海はロースコアのままスコアリング・ウェイブを探し続ける。

 

残り時間10分、プライオリティを持った安井拓海は、起死回生のビッグなエアリバースを試みるもインコンプリート。ヒート終盤に6.27をスコア、更にラストウェイブではエアリバースをメイクしてガッツポーズを見せた安井は6.87をスコア。しかし惜しくも逆転ならず。ここで3位敗退となった。

 

 

加藤嵐

 


加藤嵐は、ミッチ・クルーズ(AUS)フレデリコ・モライス(PRT)セバスチャン・ジーツ(HAW)と対戦。スタートから激しいバトルが展開された。モライスが7.50、シーバスが6.60とこう得点をマークする中、出遅れた加藤嵐は4位を強いられヒート終盤。4.30、4.73をスコアしてチャージするが、そこでタイムアップとなり4位で敗退となった。

 

村上舜


ラウンド3へ勝ち上がった村上舜は、リカルド・クリスティ、ルーカス、シルヴェイラ、ビリー・ステアメンドと対戦。村上はファーストライドから6.17をスコア。素早く4.50でバックアップし、ヒートスコア10.67で中盤まで2位をキープする。そして、後半に入り、村上は高速でクリティカルなバックハンドターンで7.10をスコアしてトップに躍り出る。


しかしクリスティも再びバックアップをフォアハンドで塗り替え、首位を村上から奪い返す。3位のステアメンドも差を縮め村上を追い上げる。最終的に村上舜が見事なヒートを戦い抜き、ラウンド4進出を決めた。

 

明日は現地時間7時半からメンズ: R 3 (H3 – 12)、その後ウイメンズ: R 4 (H1 – 12)が予定されており、メンズのラウンド3の早朝の第1ヒートとなるヒート3にカノア五十嵐が登場。

 

村上舜が戦う3人ヒートのラウンド4は明日は行われない予定。またウイメンズのラウンド4では、H2にマヒナ前田、H8に野呂玲花、H11に田代凪沙、H12に大村奈央が登場する。

 

 

世界を目指しチャージを 続ける彼らにエールを送り続けたい。頑張れ!日本!

 

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オフィシャルサイト:http://www.australianopenofsurfing.com/2016