サーフィン史上、最も素晴しいビッグ・ウェイブ・イベントでジョン・ジョンが優勝。

サーフィン史上、最も素晴しいビッグ・ウェイブ・イベントでジョン・ジョンが優勝。 


エディ優勝!ジョンジョン!WSL/Heywood

 

ワイメア・ベイ、オアフ/ハワイ(2016年2月25日木曜日)ハワイ・ノースショアの神聖なるワイメアベイ で20フィート以上の波がブレイクするとき開催される、ワンデイ・ビッグ・ ウェイブ・インヴィテーショナル・サーフィン・イベントの元祖である、「第31回クイックシルバー・イン・メモリー・オブ・エディ・アイカウ」は今朝、ついに戦いの火蓋が切って落とされた。

 

コールを待ちわびるワイメアベイに集結したギャラリーPhoto: WSL/ Heff

 

 

早朝、開催に胸躍らせワイメアベイに集まったギャラリーの前で、エディの実弟であるクライド・アイカウは、「今日は私が40年間で見たベスト・デイの1つ」と言い、大会のスタートを宣言。ビーチは大喝采に包まれた。波は45-55フィート。時折ベイを覆い尽くすクローズアウト・セットも入るコンディションだった。

 

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John John Florence Wins #EDDIEWOULDGO

 

今日の“Eddie”は、招待された28人のサーファーが出場。前回のエディ勝者でBWTカレント・ランキング・リーダーのグレッグ・ロング(USA)、エディの弟で第2回のエディ・イベント勝者であるクライド・アイカウ(HAW)、そして、11-タイム・ワールド・チャンピオンで2001/2002エディ勝者のケリー・スレーター(USA)の名前ものその中にあった。

 

ジョン・ジョン・フローレンス photo:Bielmann

 

 

 

6年振りのエディ・ゴーは、今シーズン2度目のコールでやって来た。前回は、2月10日水曜日開催に向けてグリーンアラートをコールし、全てのお膳立てが完了していたが肝心のスウェルが遅れてキャンセル。今回2度目の正直となった。

 

これはイベントの31年間という歴史の中で9回目の開催となる。神に選ばれし28人の真のサーファーたちは、7名による1時間ヒートを2ラウンド戦った。そして、この神聖なる戦いを制したのは、ハワイアンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)。

 

ジョン・ジョン photo:Servais

 

 

彼は、この勝利でビッグウェイブ・サーフィンへのニュージェネレーションとニュースタイルをもたらした。フローレンスは、4ウェイブ・トータルで400点満点中で301ポイントをスコア。ビッグ・ウェイブ・ライディング最高額の賞金$75,000を手に入れた。

 

ジョン・ジョン・フローレンスphoto:Noyle

 

 

「僕はこのイベントに参加出来る事に本当にエキサイトしました。」と、フローレンスが言った。「僕は今朝、まだ暗いうちに自転車でここまで来たんですけど、ずっと遠くの方から道に車が止まっていて、物凄いことになっていました。僕はここで生まれ育って来ましたが、こんなの見た事がないですね。ビーチに降りていくとクライド叔父さんがいて、みんな叫んでいて、エネルギーはクレイジーだって言ってました。

 

こんなイベントに参加した事は初めてです。間違いなく自分の人生のハイライトです。この素晴しいイベントを開催してくれたアイカウ・ファミリーとクイックシルバーに感謝したいです。

 

これまでにエディが開催されるのを何度か見ていましたが、それに自分が参加し、そして多くのレジェンドの人たちとともに戦って自分が優勝するなんて、信じられない感じです。今日参加したサーファー達は自分が子供の時からのヒーローなのです。

 

そして、ここにいる母と家族、自分のすべての仲間に感謝します。」

 

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Top Waves from the 2015/2016 Quiksilver in Memory of Eddie Aikau

 

 

巨大な波でフローレンスは、彼のセカンド・ラウンドにおいてレイト・チャージを見せ、本日のトップ2ライドを記録。元イベント勝者であるロス・クラーク-ジョーンズ(AUS)を抑えて僅差で勝利した。そして、第3位にシェーン・ドリアン(HAW)、第4位にジェイミ・ミッチェル(AUS)、第5位にケリー・スレーター(USA)、第6位にマクアカイ・ロスマン(HAW)という結果になった。


 

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Takayuki Wakita Gets Back in the Heat

今シーズン9年目の招待を受けた、日本屈指のビッグウェイバーで、パイプラインに「wakita peak」という自分の名前の付いた場所をもつ男として知られる脇田貴之。 脇田はラウンド1が終了した時点で暫定4位でラウンド2に挑んだ。そして、バックハンドで想像を絶する巨大な波にチャージを繰り返し、世界の名だたるビッグウェイバー28名中で13位という成績でフィニッシュした。彼のビッグウェイバーとしてのサムライスピリットは日本の誇りである。

 

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Going Big for Brock

 

また、今日の波は、がん闘病の末、先週2月18日木曜日に48才という若さで亡くなった、伝説のハワイアン・ビッグウェイブ・サーファーであるブロック・リトルに敬意を表して「Brock’s Swell」と呼ばれた。

 

クライド・アイカウ Bielmann

 

 

今大会最年長で66才のクライド・アイカウにはギャラリーから大きな声援が送られた。エディ・アイカウの弟である彼は、エディのスピリットを現代に伝承する人物。31年間のエディ・アイカウ・イベントに9回招待された彼は今大会を最後にすると発表。この年齢でこのパワーは何処から来るものだろうか。

 

メイソン・ホー Noyle

 

 

エディ・アイカウ・ルーキー・コア・ロスマン(HAW)やメイソン・ホー(HAW)は勇敢なパフォーマンスを見せた。メイソンのワイプアウトの壮絶さは想像を絶する。

 

今日のイベントにおける影のヒーローは世界に名高いハワイアン・ウォーター・パトロール。彼らのセーフティ・サポートとアシスタンスがあっての今日のイベント開催であった。また、クイックシルバー×アクアラング・インフレータブル・ベストの着用が選手のオプションとして用意された事も大会を安全に行うサポートとなった。

 

また、1ヶ月前にマウイのジョーズで70フィートを超える巨大な波をメイクした、オアフ島のアーロン・ゴールドが、特別賞を受賞し、賞金1000ドルを獲得した。

 

Kelly&Twiggy Bielmann
第2位となったロスクラーク Noyle

 

 

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The Quiksilver in Memory of Eddie AikauWSL website.でライブ中継された。