JPSAロング最終戦で畑雄二と大池裕美子が優勝。森大騎と吉川広夏が2度目のグラチャン獲得

JPSAロング最終戦で畑雄二と大池裕美子が優勝。森大騎と吉川広夏が2度目のグラチャン獲得 


ロング最終戦の優勝者 畑雄二と大池裕美子

 

2015年11月01日(日):JPSAロングボード第6戦(最終戦) 「RealBvoice 千倉プロ supported by 千倉木曜海&コケワークス」は大会最終日。

 


 

昨日からの北東のオンショア・ウインドの影響で、東寄りのうねりと風波が続いたファイナルデイ。日差しはあるものの、海風に肌寒い一日となった。大会は、トップシードが登場する男子本戦ラウンド3から男からスタート。各選手とも今シーズン最後の戦いを悔いの無いように戦い抜いた。

 

 


 

注目の男子グランドチャンピオンは、森大騎がヒートを戦うまでもなく、ゼッケンを受け取った時点で決定。2009年にグランドチャンピオンを獲得した時から6年ぶり2回目のグランドチャンピオン獲得となった。

 

男子セミファイナルでは、塚本将也、櫻岡甲太、尾頭信弘、土屋昌平が破れ、昨年のグラチャン畑雄二、3Xグラチャンのユージン・ティールに、今シーズンはランキング2位の堀井哲、4位の鈴木剛の4名がファイナリストとなった。

 

畑雄二

 

 


ファイナルでは、もうすぐ生まれて来る子供と、病院で頑張っている妻に優勝を贈りたいと言った畑雄二が、オープニングライドで4.25をスコアしファイナルキャンペーンを開始。

 

続けて鈴木剛もライトハンダーでハング5をコンビネーション。インサイドまで繋ぎ5.00でスタート。更に鈴木剛はセカンドウェイブではフォアハンドで、向って来るホワイトウォーターに鋭いビッグリエントリーを決めて4.45をスコアする。


 

鈴木剛

 

 

畑雄二もそれに応えて、ノーズライドとカーヴィングのコンビネーション・マニューバーで6.00をスコア。ヒートスコアを10.25とする。気合いのサーフィンを見せる畑雄二は、更にバックアップを5.4に塗り替えてトップを走り続ける。


 

ユージン・ティール


コンディションが変わり、波が読み切れないのか、セミファイナルではエクセレントをスコアした堀井だが、乗る波乗る波が消えてしまい4位を強いられ、得意のコンビネーション・ターンでインサイドまで繋ぐユージンは3位から少しづつ、その差を縮めていく。

 

堀井哲

 


そしてヒート終盤、再びグッドセットを掴んだのは畑雄二。ロングウォールを高速で駆け抜け、カーヴィングターンとノーズライドのコンビネーションで6,75をスコア。リードを広げて、圧倒的なサーフィンで今シーズン初となる勝利を手に入れた。

 

 

畑雄二

 

 

大池裕美子がJPSA初優勝 


女子のファイナルは、グラチャン吉川広夏、国内2連勝の田岡なつみ、ショートボードの選手でもある折笠友子、今シーズンランキング3位の大池裕美子。

 

大池裕美子


折笠友子がテールコントロールのバックハンドサーフィンで4.00をスコアしてファイナルがスタート。大池裕美子はレフトに的を絞り、ライディングを繰り返すが、バンピーなセクションをボトムが拾い、バランスを崩しスコアが伸ばせない。

 

折笠友子

 

 

しかし、他の選手がショートライドのロースコアが続く中で、大池裕美子が5本目の波でライトブレイクをキャッチ。長いハング5からターンをコンビネーションさせ、インサイドまで繋ぎ、7.75をスコアして一気にトップへ。

 

吉川広夏


グラチャン吉川広夏は、ライトからレフトに板を切り返し、バックハンドでターンを見せ、3.90をスコアして2位に浮上。波が読み切れない田岡もジリジリと追い上げていく。吉川は安定感のあるノーズライドからカーヴィングをコンビネーションしていくが、緩慢なセクションに手こずる。

 

田岡なつみ

 

 

折笠友子はワンマニューバーながらビッグなターンをメイク。吉川広夏も追い上げるも届かず、最後にバックアップを4.50に塗り替えた大池裕美子が逃げ切り、JPSA初優勝を決めた。

 

大池裕美子

 

 

JPSA ロングボード第6戦(最終戦)「RealBvoice千倉プロ supported by 千倉木曜海&コケワークス」

男子優勝:畑雄二、2位:鈴木剛、3位:ユージン・ティール、4位:堀井哲

女子優勝 大池裕美子、2位 折笠友子、3位 吉川広夏、4位 田岡なつみ

2015年ロングボード グランドチャンピオン
男子:森大騎、女子:吉川広夏。森は6年ぶり2回目、吉川は2年連続。

2015年ロングボード ルーキーオブザイヤー
男子:平川義宏、女子:折笠友子

尾頭信弘のヒーローインタビュー。多くのサポーターが囲む。

畑雄二。嫁と生まれて来る子供のために誓った優勝。おめでとう!かっこいいぞ!サーフィンがキレてました。

尾頭信弘。残念ながらのタイムアップでの演技。時間内なら逆転だったろう。
セミファイナルで惜しくも敗退。櫻岡甲太

今回見事セミファイナルまで勝ち上がった塚本将也。来シーズンに繋がる最終戦となった。
土屋昌平もセミファイナルで惜しくも敗退。
多くの人たちの協力があって成し得た初優勝に涙した大池裕美子のバックハンド・ハング5
初優勝おめでとう!


 

撮影:山本貞彦

今回もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

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