WSL-CT第8戦「ハーレー・プロ」はラウンド2でジョン・ジョン敗退の番狂わせ。大原は25位

WSL-CT第8戦「ハーレー・プロ」はラウンド2でジョン・ジョン敗退の番狂わせ。大原は25位 


ジョエル・パーキンソン(AUS)Image: WSL/Kirstin

 

サン・クレメンテ、CA/USA(2015年9月10日木曜日)サムスン・ギャラクシー・ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップ・ツアー(CT)メンズ8戦「ハーレー・プロ」と同時開催ウイメンズ7戦「スウォッチ・ウイメンズ・プロ」大会2日目は、ウイメンズからスタート。そしてラウンド2終了後にメンズンのラウンド2が行われた。

 

YouTube Preview Image

Highlights: Fired Up for Round 2

 

ウイメンズのラウンド2の後で、男子はラウンド3のポジションをかけたバトルがスタートした。

 

フリーペ・トリード(BRA)Image: WSL/Kirstin

 

 

ワイルドカードのイアン・クレーン(USA)とワールドNo.4のフリーペ・トリード(BRA)は、メンズ・コンペティションのオープニング・ヒートで、スリリングな戦いを演じた。トリードはビハインドで迎えた後半、巨大なエアリアル・マニューバーをデリバリーして、その勝利を手に入れた。

 

「僕はヒートの初め、ちょっとナーバスで、最初の波何本かで落ちてしまいました。」と、トリードが言った。「イアンは本当にストロングなスコアでヒートを始めたから、本当にプレッシャーを感じていました。最後の波での勝利はまさにブラジリアン・スタイル。自分の大好きな勝ち方です。最後のホーンが聞こえるまで、決して諦めず、自分を信じていました。」

 

ガブリエル・メディーナ(BRA)Image: © WSL/Rowland


WSLチャンピオンに君臨するガブリエル・メディーナ(BRA)は、ヒート3でワイルドカードのトーマス・ヘルメス(BRA)と対戦。メディーナは、17.50のヒート・トータルでその勝負のエンディングを支配。コンビネーション・シチュエーションでヘルメスを下し、ラウンド3へ勝ち上がった。

 

「トラッスルズは物凄くファン・ウェイブなので、自分自身をコントロールしなくてはならないです。」と、メディーナが言った。「ここでの自分のサポート体制は最高です。また家族の会場に来てくれているので最高の気分で戦えますね。」

 

 

また、今日一番の番狂わせは、グレン・ホール(IRL)が今回の優勝候補であったジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を破ったこと。全くバラバラとなったフローレンスは、自分のサーフィンを見せる事無くイベントから姿を消した。

 

タヒチのフリーサーフィン中に負った首の怪我をひきずりながら、2012年のワールド・チャンピオン・ジョエル・パーキンソン(AUS)は、9.57という本日のハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアでギャラリーをわかせた。

 

さらにパーキンソンは、一連のレール・ターンとエア・リバースで。もうひとつのエクセレント9.17でバックアップ。ヒート・トータル18.74で対戦者C.J.ホブグッド(USA)を下した。

 

「首がずっと痛くて、でも毎日少しづつ回復に向っているよ。」と、パーキンソンが言った。「今シーズンはあまり良い結果を残せていない。でも、今回は、いくつかの素晴らしいスコアを出して、結果を出せて嬉しいよ。C.J.は自分にインスピレーションを与えてくれる。彼は本物のチャンピオンだと思う。」

 


 



スウォッチ・ウイメンズ・プロのラウンド2が終了。 


Sage Erickson (USA) Image: WSL/Kirstin

 

スウォッチ・ウイメンズ・プロのラウンド2では、サウス・アフリカのビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)が、今回ワイルドカードで出場している、インターナショナル・アイコンでシャーク・アタック・サバイバーのベサニー・ハミルトン(HAW)と対戦。

 

このイベントは、今年の6月に元気な男の子トビアスを生んだベサニーにとって出産後初のコンペティションとなった。ビュインダッグはオープニング・ウェイブでエクセレントの8.50を記録。7.60をバックアップとし完全の勝利を決定した。

 

ベサニーに初めて会ったのは自分が14歳の時でした。」と、ビュインダッグが言った。「彼女の意志の強さ、タフな精神力は、私にインスピレーションを与えてくれました。彼女の事を尊敬しています。」

 

「今朝の波はものすごかった」と、ハミルトンが言った。「ビアンカとパーフェクトなロウワーズでサーフィン出来て本当にストークしました。私は自分の出来る事をやっただけ。こんな素晴しいイベントでワイルドカードを私に与えてくれたWSLに感謝したいです。出産の直後に、このイベントに備えてトレーニングし始めたんです。良いパフォーマンスが出来て最高の気分です。」

 

その他に、タイラー・ライト(AUS)が、13才のワイルドカード、キャロライン・マークス(USA)を。セージ・エリクソン(USA)が、17.36 のハイエスト・ヒート・トータルを記録してマリア・マニュエル(HAW)を下した。

 


 


 

大原洋人がラウンド2でジョシュ・カーと対戦。ヒロトのサムライ・スピリットに拍手を送りたい。 


 

 

 

 

 

大原洋人はラウンド2でジョシュ・カーとのマンオンマンを戦った。オープニングライドでラウンド1同様、深いボトムターンから一気にクリティカルセクションを攻めて大きく板を切り返す大原。更に3度のカーヴィングターンをコネクトし、インサイドまでメイク。6.10で好スタートを切る。

 

続けてコンパクトなレフトを掴み3.83をスコアした大原は、ヒートスコア9.93でリードをとる。ジョシュ・カーはプライオリティを使って波を掴むもワイプアウト。スコアを伸ばせない。さらに後半に入りビッグターンでロウワーをチャージする大原がトップを維持した。

 

残り時間10分を切って、ジョシュ・カーはCTサーファーの意地を見せて逆転。2位を強いられた大原も、それに応えるかのように、ビッグセットをキャッチし、2発のビッグリエントリーをメイク。6.07をスコアして逆転する。

 

しかし、直後にジョシュ・カーがアンダーザリップのテイクオフからのカーヴィングターンとスナップをコンビネーション。ビッグフローターをタッチダウンして7.33をスコアして再びトップを奪い取る。

 

残り時間2分を切り、プラオリティを持った大原は、起死回生を狙い、クリティカルセクションでロールインをメイクして、6.67をヒートのハイスコアをメイク。

 

しかし、最後の最後までもつれたクロスヒートは僅差でジョシュカーに軍配。勝るとも劣らない、いや勝っていたと思えるサーフィンを見せた大原洋人だったが、惜しくもここで敗退となった。

 

とはいえ、充分に手応えを感じる事の出来た今回のトラッスルズ。今シーズンの後半戦へ繋がる素晴しい経験となった。決して物怖じしない強いハートを持っている大原洋人。ヒートでは自分の持てる力を発揮してジョシュ・カーを追い込んだ。そのサムライ・スピリットに拍手を送りたい。

 

次なる大原洋人のステージはポルトガルへ。まず、9月22日から27日でポルトガルのアゾレス諸島最大の島、サンミゲル島で開催される、WSL-QS10000「SATAアゾレス・プロ」。そして、9月28日から10月04日まで、ポルトガルのカスカイスにあるプライア・デ・カルカベロスで行われる「アリアンツ・ビラボン・プロ・カスカイス」。


これらのイベントにはカノア五十嵐、親友の新井洋人も出場が決まっており、安井拓海もオートネーの上位で出場の可能性は高い。

 

現在WSL-QSランキング14位の大原洋人。来季のCTクオリファイには少なくともメジャーイベントでの上位入賞がもうひとつは必要だ。頑張れ!日本。世界を目指してチャージする彼らにエールを送り続けたい。


 

ネクストコールは現地時間の 2015年9月11日7時30分 は、日本時間の 2015年9月11日23時30分。

 

ライブ中継はこちら。

http://www.worldsurfleague.com/events/2015/mct/1281/hurley-pro-at-trestles/live

 

スウォッチ・ウイメンズプロ・ラウンド2結果:
ヒート1:アレッサ・クイゾン(HAW)14.73 def.シルヴァナ・リマ(BRA)13.87
ヒート2:ディミティ・ストイル(AUS)16.10 def.ココ・ホー(HAW)15.34
ヒート3:ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)16.10 def.ベサニー・ハミルトン(HAW)13.13
ヒート4:タイラー・ライト(AUS)12.67 def.キャロライン・マークス(USA)7.57
ヒート5:セージ・エリクソン(USA)17.36 def.マリア・マニュエル(HAW)15.10
ヒート6:ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)16.16 def.ローラ・エネバー(AUS)6.93

 

スウォッチ・ウイメンズプロ・ラウンド3マッチアップ:
ヒート1:
ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)、レイキー・ピーターソン(USA)、セージ・エリクソン(USA)
ヒート2:
コートニー・コンローグ(USA)、タティアナ・ウエストン-ウェッブ(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)
ヒート3:
カリッサ・ムーア(HAW)、タイラー・ライト(AUS)、アレッサ・クイゾン(HAW)
ヒート4:
サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ジョアン・デフェイ(FRA)、ディミティ・ストイル(AUS)

 

ハーレー・プロ・ラウンド2結果:
ヒート1:フリーペ・トリード(BRA)16.50 def.イアン・クレーン(USA)16.43
ヒート2:ジョシュ・カー(AUS)13.50 def.大原洋人(JPN)12.77
ヒート3:ガブリエル・メディーナ(BRA)17.50 def.トーマス・ヘルメス(BRA)9.60
ヒート4:ナット・ヤング16.60(USA)def.アリツ・アランブルー(ESP)13.66
ヒート5:ウィゴリー・ダンタス(BRA)16.73 def.ブレット・シンプソン(USA)12.60
ヒート6:ビード・ダービッジ(AUS)13.27 def.ダスティー・ペイン(HAW)10.00
ヒート7:グレン・ホール(IRL)13.64 def.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)9.90
ヒート8:マット・ウィルキンソン(AUS)15.60 def.リカルド・クリスティ(NZL)14.83
ヒート9:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.74 def.C.Jホブグッド(USA)13.73
ヒート10:ミゲール・プポ(BRA)17.20 def.ジャドソン・アンドレ(BRA)14.43
アップカミング・ハーレー・プロ・ラウンド2マッチアップ:
ヒート11:セバスチャン・ジーツ(HAW)対ミシェル・ボレーズ(PYF)
ヒート12:キアヌ・アシン(HAW)対アダム・メリング(AUS)