都筑百斗がWSLジュニア初優勝。カデット西慶次郎、ガールズ須田那月が優勝。

都筑百斗がジュニア初優勝。カデット西慶次郎、ガールズ須田那月が優勝。GoPro Junior Games 


都筑百斗がWSLジュニア初優勝

 

 

2015年8月2日(日)、千葉県長生郡一宮町釣ヶ崎海岸(志田ポイント):2015 WSLジャパンツアー『GoPro Junior Games』は大会最終日。昨日同様の東~南東寄りのうねりが何とか続き、無風のモモのコンディション。朝は満潮で、昨日の右のジェティー横で波はまったく割れず、会場正面の向かって左で試合はスタート。

 

早い波でダンパー気味で、技はいれて1発、良くて2発というタフなコンディションの中で行われた。しばらくするとロータイドに向かい、右のジェティーの横も割れは始め、カデットH-4の西優司が一人そこで演技をはじめた。

 

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Final Day ハイライト – GoPro JUNIOR Games

 

この「Pro Junior」イベントは、WSL ジャパン・リージョナルツアーの第4戦目であり、9月に開催が予定されているWSL Junior Tour #25「Minami boso Junior Pro」と並び、「WSL World Junior Championship(WJC)」に出場するための日本代表選考を兼ねた非常に重要なイベントである。

 

須田那月

 

ガールズは、脇田沙良、須田那月、鈴木姫七、橋本恋といった世界を舞台に活躍する、次世代サーファーによるファイナルとなった。須田那月がファイナルのオープニングから5.00をスコアして、素晴しいスタートを見せる。昨日ガールズのイベント最高点をマークした脇田紗良もハワイで培ったサーフィンスキルを披露。


脇田沙良

 

脇田はファイナルの最高点となる5.75をスコアして応戦する。しかし、チャージを続ける須田那月は、4.65をスコア。ヒートスコア9.65でファイナルをリードしていく。脇田はバックアップを探し続けた。

 

鈴木姫七

 

 

須田は自分のペースで試合を運び、後半にも4.35をスコア。鈴木姫七は後半に入り少しづつ差を縮めていく。全く波とのリズムが合わずにスコアを伸ばせなかった橋本恋だったが、後半にスコアを重ねて3位に浮上する。

 

橋本恋

 

しかし、パワフルなサーフィンを見せる鈴木が4.75をスコアして再び3位へ。バックアップのスコアを上げたかった脇田だったが、逆転には僅かに足らず。須田那月が優勝し、WJC日本代表への足掛りを見つけた。

 

西慶次郎

カデットのファイナルでは、西慶次郎、鈴木仁、森友二、西優司の4名が顔を揃えた。まずは森友二が4.75 をスコアしてヒートを開始。昨日エアリバースを武器にハイポイントを叩き出した鈴木仁も軽快なサーフィンでスコアをまとめていく。

森友二

そして、じっくりとセットを待った西慶次郎が、ライトブレイクをバックハンドの大きなスプレーを上げるコンビネーションターンでファイナルのベストスコアとなる6.25をスコア。ファイナルをリードする。

鈴木姫七の弟、鈴木仁

今大会、絶好調でハイポイントを叩き出してファイナルまで勝ち上がった森友二。ウォールになるグッドライトを見つけ出して5.25をスコア。これで西と森のヒートスコアがともに10.00と同スコアとなった。

西優司

しかし西慶次郎が6.25のハイポイントを持っていたため1位。森が2位となる。3位の鈴木も素晴しいコンビネーションで5.15をスコア。残り時間は10分を切った。

じっくりとセットを待っていた西慶次郎が動き出し、再びソリッドなバックハンドサーフィンを披露。5.95をスコアしてトップのポジションを固めていく。

西慶次郎

最後に西優司がエアリバースをメイクして、4.70、5.20をスコア。鈴木仁も最後にエアリバースをメイクし6.10をスコア。4位から第2位に浮上するも、時すでに遅し。ここでタイムアップとなり、西慶次郎が優勝を決めた。

 

 

男子ジュニアは渡辺寛と都筑百斗のファイナル


都筑百斗

ジュニアは、レフトハン ダー同士の渡辺寛と都筑百斗のファイナル。都筑百斗はオープニングライドで足を滑らせながら、仕切り直したセカンドウェイブでは、6.00 をスコアしてヒートをリード。それからは、プライオリティを持たない状態でバックアップ・スコアを上げるためにスコアを刻む。

渡辺寛

渡辺寛は 4.75をスコアして、スコアリング・ウェイブをじっくりと待つ作戦だ。そしてビッグセットを持っていた渡辺寛が波をキャッチ。小波ながら太いトラックを 刻みながら、ヴァーティカルにセクションに大きく板を当て込んだ。その波は5.50をスコアし、ヒートスコア10.25とファイナルをリードする。

今度は優先権を持った都筑がセット波をキャッチ。都筑はボトムからトップへのターンを繰り返し、5.90をスコア。渡辺寛からトップを奪い返す。

渡辺はニード6.15と追い込まれる。残り時間は5分を切り、再び渡辺寛が5.75をスコアするが逆転ならず。そのままセットは入らずにタイムアップ。都筑百斗がシーソーバトルを逃げ切り、初優勝を手に入れた。また新しいヒーローがここに誕生した。

ショウリニカンシャ。イノリノポーズ モモト

都筑百斗はこの大会で結果を残したいとい思いから、気合いをいれるために坊主にしたとのこと有言実行!WSLの初優勝、おめでとう!

渡辺寛。波が小さいので、デカイ体格は不利かと思われたが、逆にパワーで攻めた。自分のサーフィンでの戦い方を覚えたことが、成果につながっている。次は優勝だ!

鈴木姫七と仁は兄弟。

キレたサーフィンを見せていたが、セミファイナルで惜しくも都筑に敗れた稲葉玲王

ジュニアでも3位となった森友二。次世代サーファーとして活躍が期待される。

須田那月親子。ヨーロッパ遠征も2人3脚で挑む。

WSL JAPAN 「GoPro Junior Games 」

Men’s Junior
優勝:都筑百斗
2位:渡辺寛
3位:森友二、稲葉玲王

Women’s Junior
優勝:須田那月
2位:脇田沙良
3位:鈴木姫七
4位:橋本恋

Cadet U-16
優勝:西慶次郎
2位:鈴木仁
3位:森友二
4位:西優司

GoPro HERO OF THE DAY : 渡辺寛

 

 


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写真:山本貞彦

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