オーストラリアのステファニー・ギルモアが6度目のワールドタイトルを獲得。

オーストラリアのステファニー・ギルモアが6度目のワールドタイトルを獲得。 


 

ホノルア・ベイ、マウイ/ハワイ(11月27日木曜日)オーストラリアのステファニー・ギルモア(26才)は今日、6度目のワールド・サーフィン・クラウンを勝ちとった。ギルモアはホームであるゴールド・コーストで行われた開幕戦で、圧倒的な勝利を収めて今シーズンをスタート。ニュージェネレーションが力を増す中で、長年のプレッシャーと戦って来たギルモアは、ベテランとして、再びその威厳に満ちたサーフィンスタイルを見せた。

 

YouTube Preview Image

 

「去年は優勝出来なくて、それが自分にとってのウェイクアップ・コールになって、目が覚めた感じでしたね。」と、ギルモアが言った。「良いサーフィンをしようという目標を持ってシーズンを開始し、ウイメンズのツアーのウェイブ・クオリティの改善が自分に刺激を与えたと思っています。

 

ホームであるゴールド・コーストで開幕優勝という形でシーズンをスタートさせ、多分より重要だったのは、自分が納得できるサーフィンレベルができて、自分のシーズンとして方向づけることが出来たことだと思います。」

 

ストロング・シーズンを始めたギルモアに対し、ライバルであるカリッサ・ムーア(HAW)とサリー・フィッツギボンズ(AUS)が、そのあとのマーガレット・リヴァー、ベルズ・ビーチ、リオデジャネイロ、フィジーの試合で巻き返しを図り、タイラー・ライト(AUS)もハンティントン・ビーチとフランスで優勝。激しいワールドタイトル争いは加熱して行った。

 

しかし、9月に入りギルモアは、ロウワー・トラッスルズで大勝利を収め、更にポルトガルでも優勝。最終戦のハワイを前にレイティングでリードをとった。

 


 

「それは、サーフィンというスポーツのなかで最もエキサイティングなタイトル・レースの1つでした」と、ギルモアが言った。「トップの選手による接戦で、レースは最終戦にもつれ込んだのです。シーズンの中盤でレイティングが少し後退しましたが、シーズン中は、常にレースの中に居る気分でしたね。」

 

 

数年振りにホノルアベイに世界最高峰のサーファー達を呼び戻した最終戦のターゲット・マウイ・プロ。そこはギルモアが2007年、2008年、2009年と優勝している会場だった。しかし、今回も絶好調だったギルモアは、カリフォルニアのコートニー・コンローグ(USA)にクオーターファイナルに敗退。そして、ライバルのサリー・フィッツギボンズ(AUS)とタイラー・ライト(AUS)に扉は開かれた。

 

 

Stephanie Gilmore is back on top, claiming the 2014 ASP Women's World Title at the Target Maui Pro. Image: ASP / Masurel

 

 

「あのヒートはポジションが見つけられなかった。」と、ギルモアが言った。「クオーターファイナルのヒート組を見た時、タフなコンペティターであるコートニー(コンローグ)と当たると思いました。それはタフでした。ほんとうに落胆しましたね。私はワールド・タイトルに値するパフォーマンスが出来なかった。それは当然の成り行きでしたね。そのヒートのあとは、感情が抑え切れず涙が出て戻って来ました。」と、ギルモアが言った。「数回呼吸し、長い一年だった。良い結果もあったし、悪い結果もあった。色々なことが頭を過りましたね。」

 

 

ギルモアの敗退のあと、フィッツギボンズはビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)に敗退。レースはタイラー・ライトとギルモアの二人に絞られた。しかし、ライトはワールドタイトルをかけた3-ヒート・サーフ・オフをギルモアと戦うためには、その前にイベントを優勝する必要があった。

 

カリッサ・ムーアとのファイナルは激しいバトルとなった。しかし、ムーアがその戦いに9.73で終止符を打ち、ギルモアの6度目のASPウイメンズ・ワールド・タイトルが決定した。

 


 

「これまで他人のサーフィンするのを見ていたなかで最も感動的なものでした」と、ギルモアが言った。「タイラー(ライト)がどれだけ集中しているのかも分かっていたし、自分もサーフ・オフの準備が出来ていました。一方で、カリッサ(ムーア)が、どんな場所でも信じられないほど能力を発揮出来るのも分かっていました。一年分の感動が1つのヒートに詰め込まれた感じでしたね。

 

ホノルア・ベイで自分のファースト・タイトルを獲得しました。しかし、クォーターファイナルで敗退し、どんなことが起きてもそれを受け止める準備は出来ていました。いま本当に感動しています。」

 

 

今日のギルモアのワールドタイトル獲得は、ウイメンズのレコード「7回」の記録保有者であるレイン・ビーチェリー(AUS)にあと一つに迫る記録である。「今シーズンにおけるツアーのサーフィンの質は、過去最高のものだったと思います」と、ギルモアが言った。「イージーヒートはなく、これまでに自分が獲得した中で最もハードなタイトルでした。タレント・レベルは、今後何年も上がりそうですね。でも、タイトルを獲得出来て本当に嬉しいです。友達、家族、スポンサー、みんなのサポートに本当に感謝したいです。」

 

 

ギルモアの2014のサムスン・ギャラクシーASP WCT結果:
ロキシー・プロ・ゴールド・コースト:優勝
ドラッグ・アウェア・マーガレット・リヴァー・プロ:第3位
リップ・カール・ウイメンズプロ・ベルズ・ビーチ:第3位
リオ・ウイメンズプロ:第13位
フィジー・ウイメンズプロ:第2位
VANS USオープン:第2位
スウォッチ・ウイメンズプロ・トラッスルズ:優勝
ロキシー・プロ・フランス:第5位
カスカイス・ウイメンズプロ:優勝
ターゲット・マウイ・プロ:第5位

 

 

関連記事:

8フィートのコンディションでベスト8が決定。ASPウイメンズ「ターゲット・マウイ・プロ

ASPウイメンズ最終戦ターゲット・マウイ・プロでワールド・タイトル・バトルがキックオフ。

ギルモアの6度目のタイトル獲得なるか。ウイメンズの世界タイトル・レースは3名に。

ASPウイメンズWCT最終戦におけるタイトル・スポンサーに「Target」が決定

 

オフィシャルサイト:

http://www.aspworldtour.com/events/2014/wct/986/target-maui-pro

 

ターゲット・マウイ・プロ・ファイナル結果:
優勝:カリッサ・ムーア(HAW)18.23
第2位:タイラー・ライト(AUS)14.03

 

ターゲット・マウイ・プロ・セミファイナル結果:
セミファイナル1:カリッサ・ムーア(HAW)15.67 def.コートニー・コンローグ(USA)11.93
セミファイナル2:タイラー・ライト(AUS)17.76 def.ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)9.74

 

ターゲット・マウイ・プロ・クオーターファイナル結果:
クオーターファイナル1:カリッサ・ムーア(HAW)12.20 def.ジョアン・デフェイ(FRA)9.50
クオーターファイナル2:コートニー・コンローグ(USA)13.67 def.ステファニー・ギルモア(AUS)13.03
クオーターファイナル3:ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)15.97 def.サリー・フィッツギボンズ(AUS)15.33
クオーターファイナル4:タイラー・ライト(AUS)17.03 def.レイキー・ピーターソン(USA)16.30