ASPメンズQS「Taiwan Open of Surfing」はベスト4が決定。松下諒大が日本チャンピオン。

ASPメンズQS「Taiwan Open of Surfing」はベスト4が決定。松下諒大が日本チャンピオン。 


テイラー・ジェンセン(USA)は、台湾オープンのLQSとQSのセミファイナル進出- ASP / Will H-S

 

2014年11月14日金曜日:ASPメンズ1スターQS「Taiwan Open of Surfing」は、ソリッド・スウェルと土砂降りの雨で大会3日目を迎え、ASPメンズのクオリファイ・シリーズ(QS)とメンズのロングボード・クオリファイ・シリーズ(LQS)ウイメンズのロングボード・クオリファイ・シリーズ(LQS)のそれぞれがセミファイナルを戦うベスト4が決定。

 

ASP LQSメンズでは、テイラー・ジェンセン(USA)、ジャック・エントウィッセル(AUS)、ジャスティン・レッドマン(AUS)ニック・ジョーンズ(AUS)の4名が明日のファイナルデイに行われるセミファイナル進出を果たした。

 

ウイメンズでは、日本の吉川広夏、チェルシー・ウイリアムズ(AUS)、ナーバ・ヤング(AUS)、シウ・ヨン・チャン(TPE)の4名がセミファイナル進出。吉川はセミファイナルのヒート1で元世界チャンピオンのチェルシーとのマンオンマン対決となる。

 

 

椎葉順  - ASP / Will H-S

 

二度のASPワールド・ロングボード・チャンピオンであるテイラー・ジェンセン(USA)は、台湾オープンのLQSとQSのセミファイナル進出を果たした唯一のサーファーである。ジェンセンは、9フィートのボードを巧みに操るスキルが世界的に有名だが、今日はショートボードで、昨年のイベント・チャンピオンである椎葉順(JPN)を下して、ポテンシャルの高さを証明した。

 

「波は一晩でサイズアップし、オフショアも強まり、良い波を見つけるのが難しい、ハードなコンディションとなりました」と、ジェンセンが言った。「両方のディビジョンでセミファイナルまで勝ち上がれて嬉しいです。」

 

セミファイナル進出の松下諒大 - ASP / Will H-S

 

メンズのQSイベントでは、松下諒大と仲村拓久未による日本のリージョナル・チャンピオン争いが繰り広げられた。ラウンド3のヒート1で、松下諒大は、7.75 にバックアップ6.65 を揃え、ヒートスコア14.40で1位でラウンドアップ。

 

松下がラウンドアップをしていたため、ヒート2に登場した仲村拓久未は絶対に負けるわけにはいかなかった。仲村はファーストウェイブで5.25をスコア。しかしバックアップを見つけられず4位を強いられ追い込まれた。それでもヒート終盤にバックハンドのチャージを見せて6.75をスコア。大逆転でトップへ。最後はウディアルタに逆転されるも2位でラウンドアップを決めた。

 

松下諒大と仲村拓久未のガチンコ・バトル!

 

そして、二人がマンオンマンで直接対決となったクオーターファイナルの第1ヒート。ジャパン・ランキング2位の仲村拓久未は、このQFヒートを勝ち、そしてセミファイナルを勝ち上がり、ASPジャパンのリージョナル・チャンピオンを獲得したかった。それだけ、仲村拓久未にはプレッシャーが大きくなっていたに違いない。

 

ある意味、優位な立場にいた松下諒大は、オープニングライドで6.25をスコアして、素晴しいスタートを見せる。仲村拓久未もフォアハンドでフルカーヴィングのターンで6.50をスコア。気合いの入ったバトルがスタートから展開される。

 

ビッグセットのレフトを掴んだ松下諒大は、クリティカルセクションへのリエントリーを連発。クローズセクションでのレイバックも決め、エクセレントの9.00をスコアする。

 

残り時間10分、ニード8.76とエクセレントが必要な仲村拓久未。プレッシャーからか2本続けて仲村はファーストマニューバーでワイプアウトする。しかし、その直後に掴んだレフトで5.75をスコア。しかし逆転は出来ない。

 

逆に松下は6.65をスコアしてバックアップを塗り替えて、リードを広げて行く。ニード9.15と完全に追い込まれ、万事休すの仲村。ラストライドで7.50をスコアするもタイムアップとなり、松下諒大がセミファイナル進出。

と同時にASPジャパンのリージョナル・チャンピオンを獲得した。

おめでとう!リョウタ!

 

そして、明日のファイナルデイ。松下諒大はセミファイナル進出を果たし、ジョーダン・ローウラー(AUS)と対戦。SF2ではテイラー・ジェンセン(USA)とジャクソン・ケアリー(AUS)が対戦する。


 

「それは浜から見たより、ずっと大きかったですね。」と、松下が言った。「僕は沖に出るまで、どれに乗ったら良いか分かりませんでした。でも何とか波に順応出来ることが出来て、グッド・レフトを掴むことが出来たのです。

 

自分の9ポイント・ライドは良い波で、最高のスコアが出て嬉しかったです。でも自分のベストのサーフィンが出来ているとは思っていませんでした。もっとアグレッシブに攻めるのが僕のサーフィンなんです。これは自分にとって最も重要なイベントで、ASPジャパン・チャンピオンを決定するイベントだったのです。」

 

 

また、マデ・ウィディアルタ(IDN)がジョーダン・ローウラー(AUS)に終了間際の大逆転負けをしたため、デデ・スリアナ(IND)が2014年のアジアン・サーフィン・チャンピオンシップ・タイトルを獲得した。

 

Taiwan Open of Surfingも、いよいよ明日がファイナルデイとなる。

 

関連記事:

ASPメンズ1スターQS「Taiwan Open of Surfing」はベスト4が決定。松下諒太が日本チャンピオン。

ASPメンズ1スターQS「Taiwan Open of Surfing」はベスト16が決定。6名のサムライが勝ち進む。

ASP「Taiwan Open of Surfing」が台湾でスタート。松下と仲村のチャンピオン争いの行方。

台湾でASPジャパン最終戦「Taiwan Open of Surfing」明日開幕。8人のサムライ参戦。

 

2014 Taiwan Open of Surfingについての詳細はオフィシャルサイトをご覧下さい:

http://www.aspworldtour.com/events/2014/mqs/1026/taiwan-open-of-surfing

http://taiwanopenofsurfing.com/