カウアイのダニー・フラーが8-10フィートのサンセットで15年のプロキャリア初優勝

カウアイのダニー・フラーが8-10フィートのサンセットで15年のプロキャリア初優勝。HICプロ 


Above: Danny Fuller (center), taking in a surreal moment. Photo: Willi

 

サンセット・ビーチ、ハワイ ― (2014年11月9日) ―VANSトリプルクラウンのオフィシャル予選である、ASP4スターQS「Vans Presents HICプロ」は、ソリッドな8~10フィートのコンディションでファイナルデイを迎え、カウアイ島のダニー・フラーが15年のプロキャリア初となる悲願の初優勝を決め、今週の水曜日からハレイワで始まる「VANSトリプルクラウン」への出場資格を獲得した。

 

ファイナルデイはサンセットでの経験がものをいう、予想通りのトリプル・オーバーヘッドのコンディション。フラーはコミットしたシャープなバックハンドサーフィンを披露。オールハワイアンのファイナルでも、ヒート後半にエクセレントをマークして大逆転。バックアップもハイスコアを揃え、圧倒的な勝利を収めた。

 

フラーは、優秀なチャージャーの一人として、ジャイアント・サーフからバレルまで、あらゆるコンディションで素晴しいサーファーとして長くリスペクトされて来た。彼は長年にわたって、パイプラインとサンセットで何度もファイナルをメイクしたが、優勝することはなかった。

 

ハワイアンの仲の良い友人たちとのファイナルで、長年にわたって挑み続けて来たホームでの勝利。トリプルクラウンの出場権獲得など、それは彼にとって、多くのことが重なった感動的な勝利となった。

 

今年のフラーは厳しい試練と戦っていた。彼の母親は今年の初めに癌と診察され、彼は家族の世話をするために多くのコンペティションから身を引かざるを得なかった。そして彼は、今日勝利を彼の母、彼の妻と娘に捧げることにした。

 

優勝したダニー・フラー

 

 

「これまで母は、自分のために多くの犠牲を払って来ました。だから、この勝利を母に捧げることは、とても大きな意味のあることなのです。」と、フラーが言った。

 

ファイナルでは、フレッド・パターチア、メイソン・ホー、ビリー・ケンパー ― という、3人の元HICプロ・チャンピオンに対したダニーは、5ラウンドをサーフィンして、ファイナルまで勝ち上がった。

 

「この瞬間は、非現実的で、あまりにも素晴らしくて夢のような気分です。でも努力が報われた気分ですよ。自分が最高のパフォーマンスでサーフィンをすることができるならば、誰とでも同じように勝てると、やっと実感しました。パイプラインで前にファイナルをメイクしたことがあり、ここでもファイナルに残ったことがあります。

 

 

僕がトリプルクラウンの3つのイベントに出場したのは1度だけ。そして、残念なことに、僕はその直前に怪我をしてしまったんです。それがハワイなんです。夢はメイクされて壊される。自分はポジティブな気持ちをキープして、自分のベストを尽くして来た。自分の人生にとって、何よりも大切なものを提供してくれたのが海でした。そして、僕はそれに本当に感謝したい。」

 

 

第2位のフレッド・パターチア(HAW)

 

VANSトリプルクラウンのためのオフィシャル予選として、HICプロの結果で、ASPハワイ・リージョナル・レイティングと、3イベント・シリーズのステージ1 となるリーフ・ハワイアン・プロへ出場出来る11人のハワイアン・サーファーが決定した。

ダニー・フラー、ビリー・ケンパー、ジョエル・センティオ、パンチョ・サリヴァン、
ジェイミ・オブライアン、リーフ・マッキントッシュ、ランドン・マクナマラ、
イアン・ウォルシュ、イマイカラニ・デヴォルト、
そして、ASPジュニアからセスとアイゼア・モニーツ。


 

 

また、ファイナルデイまで勝ち上がった田中海周と河村海沙は、ミッチェル・ジェームス、コーディ・ロビンソンと対戦。ダブルアップするセットを掴んだロビンソンが、クリティカルなリエントリーをきめて、8.00のエクセレントをスコアしてヒートがスタート。田中海周は、足下を確かめるようにマニューバーを刻み、チャージを繰り返す。

 

河村海沙

 

 

河村海沙はじっくりと波を待ち、長身を活かした大きなバックハンド・マニューバーを見せた。ヒート残り時間10分を切り、ジェームスがグッドウェイブを掴み、カーヴィング・カットバックで6.25をスコア。河村もセカンドウェイブで、バックハンドで、クリティカルセクションでのエアドロップ・リエントリーを決めて、4.50をスコア。田中海周も終了間際にビッグカーヴィングで4.65をスコアするも、そこでタイムアップ。河村が3位、田中海周が4位で敗退となった。

 

田中海周

 

現地時間で11月12日’水)-23日(日)のウエイティング期間で、オアフ島ノースショアのハレイワで開催されるVANSトリプルクラウン・オブ・サーフィンの第1戦となるASPメンズQSプライム「リーフ・ハワイアン・プロ」。このイベントには、日本から大原洋人が出場。ラウンド1のヒート11で大原洋人は、カリフォルニアのコナー・コフィン、ブラジルのヒズノメ・ベテーロ、ハワイの喜納海人と対戦する。

 

第3位のメイソン・ホー(HAW)
第4位のビリー・ケンパー(HAW)

 

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LIVE WEBCAST:http://sites.vans.com/eventsites/hicpro/

ファイナル:
優勝:ダニー・フラー(HAW)賞金15,000ドル;1,000レイティング・ポイント
第2位:フレッド・パターチア(HAW)7,500ドル;750レイティング・ポイント
第3位:メイソン・ホー(HAW)5,000ドル;563レイティング・ポイント
第4位;ビリー・ケンパー(HAW)3,500ドル;492レイティング・ポイント

 

Semi Finals:
H1: Billy Kemper; Fred Patacchia; Joel Centeio; Hank Gaskell
H2: Mason Ho; Danny Fuller; Tanner Hendrickson; Wade Carmichael (AUS)

Quarterfinals:
H1: Billy Kemper; Joel Centeio; Sunny Garcia; Landon McNamara
H2: Fred Patacchia; Hank Gaskell; Kalani David; Jake Davis (USA)
H3: Mason Ho; Danny Fuller; Ty Watson (AUS); Cody Robinson (AUS)
H4: Tanner Hendrickson; Wade Carmichael (AUS); Pancho Sullivan; Mitchell James (AUS)

Round 4:
H1: Billy Kemper; Hank Gaskell; Ian Walsh; Imaikalani Devault
H2: Landon McNamara; Kalani David; Joey Sadoy; Johnny Noris (USA)
H3: Fred Patacchia; Sunny Garcia; Evan Valiere; Keoni Yan (PYF)
H4: Jake Davis (USA); Joel Centeio; Eli Olson; Koa Smith
H5: Cody Robinson (AUS); Mitchell James (AUS); Kaisa Kawamura (JPN); Kaishu Tanaka (JPN)
H6: Ty Watson (AUS); Wade Carmichael (AUS); Dylan Goodale; Kaimana Jaquias
H7: Pancho Sullivan; Mason Ho; Alex Smith; Jordin Watson (AUS)
H8: Tanner Hendrickson; Danny Fuller; Joshua Moniz; Andrew Jacobson (USA)