ASPジャパンツアー「GoPro JUNIOR GAMES」で仲村拓久未、村上蓮、田代凪沙が優勝

ASPジャパンツアー「GoPro JUNIOR GAMES」で仲村拓久未、村上蓮、田代凪沙が優勝 


優勝した仲村拓久未、村上蓮、田代凪沙
アンダー20で優勝した仲村拓久未

 

 

千葉県長生郡一宮町(2014年 8月3日 日曜日)ASPジャパンツアーの第4戦目となるジュニアイベント「Go Pro JUNIOR GAMES」はファイナルデイ。今回のイベント会場となった志田下ポイントの天候は快晴、ほぼ無風で、サイズは1から2フィート(1.5メーター)のモモコシ。昨日より若干サイズダウンのコンディションとなった。

 

辛うじて右の防波堤脇のワンピークで波がブレイク。そこを使ってコンテストは進行して行った。ヒートによっては波数も少なく、ワンピークに集中する4人ヒートに、激しいパドルバトルが展開。防波堤ギリギリのポジションでの、せめぎ合いの中で、板を壊したり、怪我したりと多くのサーファーが餌食になった。

 

YouTube Preview Image
4人ヒートのワンピークに激しいパドルバトルが展開された

 

アンダー16カデットクラスの優勝は村上蓮 


今季2連勝の村上蓮を祝うチーム西湘

 

カデットは、セミファイナルで、脇田泰地、小笠原由織、西優司、川俣海徳が敗退するなか、村上蓮、田中大貴、中塩裕貴、西慶次郎がファイナルで顔を揃えた。開始ホーンと同時に、各選手グッドライドを決め、村上蓮は5.50、中塩裕貴は6.50、西慶次郎は4.90、田中大貴は4.50。それぞれがハイスコアを叩き出し、激しいファイナルを象徴するオープニングとなる。

 

 

村上蓮

 

さらに唯一のグーフィーフッターの西慶次郎はバックハンドでアウトサイドのリップを叩き、6.75というトップスコアを叩き出し、ヒートをリードする。しかし、激しいパドルバトルの末、トップの西慶次郎が中塩裕貴に対して、痛恨のインターフェア。それによりシチュエーションが変わり、5ポイントを2本揃えた村上蓮がトップへ躍り出ることとなる。西慶次郎は4位へ転落。そして再びなぎが続いた。

 

高得点をマークした西慶次郎。インターフェアが悔やまれる。

 

ヒート後半に入り、最後まで諦めない西慶次郎は、再びバックハンドでチャージを見せて、何とエクセレントの8.00をマークし3位へ。しかし、ヒート終了間際に入った堤防ギリギリのところでブレイクするライトをゲットした村上蓮は、フォアハンドで6.10をマーク。トップスコアを塗り替え、再びリードを広げ、伊豆の初戦に続くカデット2連勝を決めた。

 

 

U20ジュニアでは仲村拓久未が優勝。 


ファイナルは終始リードを奪った仲村拓久未

 

アンダー20ジュニアでは、昨日イベント最高点をマークして絶好調だった安井拓海、前回の3スター湘南オープンの勝利者である松下諒大、バックハンドでチャージを見せていた渡辺寛、佐藤魁といった選手が、セミファイナルで敗退するなか、ファイナルには、仲村拓久未、塚本勇太、新井洋人、ルイス・ギリック(AUS)といった強豪選手が顔を揃えた。

 

仲村拓久未

 

ヒートは仲村拓久未がスタートから果敢に波を掴み、6.00、6.75を揃えて、ヒートをリードする。今回好調でシャープな動きを見せていた新井洋人はファイナルでも前半にレイバック・スラッシュなど、ヒュージ・コンビネーションで5.25、6.50を揃え、仲村を射程距離内に2位で前半を折り返す。

 

技のキレが良く好調だった新井洋人

 

じっくり波を選んだロコボーイの塚本勇太は5.00を持っているがバックアップが見つけられず、オーストラリアのギリックは、思ったような波を掴むことができなかった。

 

後半に入り、仲村と新井が競り合い逃した波にギリックがテイクオフ。素晴しいカーヴィングのコンビネーションで7.75をマークして、2位にジャンプアップする。

 

後半の追い上げで2位に入ったルイス・ギリック
YouTube Preview Image

▲これが新井洋人のチューブライド。
テトラ、岩の手前で奥取り合戦のすえに、テイクオフ。
そのままなら激突のところ、ギリでチューブに入ったもののジャッジは浅いという評価。
もう1、2秒かぶれば10ポイントだったろう。

洋人に聞いたら、テイクオフして前に抜けようとしたらボイルで板が進まなかったとのこと。でも、このデンジャラスなリスク覚悟のトライはカッコいいぜ!!

by yamamoto

 

 

そして、残り時間10分を切り、防波堤ギリギリの波を掴んだ新井洋人。バレルにチャージしたが高得点には繋がらず。そして、裏のセットを掴んだ仲村拓久未が、得意のカーヴィングとスラッシュで7.50をスコア。リードを広げ、そのまま逃げ切った仲村拓久未が今シーズンの国内2勝目となる勝利を手にし、念願であるASP-WJC日本代表に一歩近付いた。

 

地元の大声援に応えファイナルまで勝ち上がった塚本勇太

 

 

またガールズは、17歳の田代凪沙が、13歳の都筑あむろとマンオンマン対決。田代のワンサイドゲームとなり、都筑はコンビネーションに追い込まれて敗退となった。田代は素晴しい優勝トロフィーを母親の誕生日プレゼントに持ち帰った。田代もまたWJC日本代表へ近付いた。

 

 

田代凪沙
田代凪沙
都筑百斗の妹である都筑あむろは13歳。将来が楽しみなガールズである

 

イベント公式ページはこちら。http://www.aspjapantourlive.com/2014/gopro/

撮影:山本貞彦。

関連記事:ASPジャパン第4戦「GoPro JUNIOR GAMES」志田下ポイントでスタート。安井拓海が最高得点

ASPジャパン第4戦「GoPro JUNIOR GAMES」が明日から千葉県志田下ポイントで開催

 

ジュニア優勝:仲村拓久未,2位:ルイス・ギリック(AUS)、3位:新井洋人、4位:塚本勇太
カデット優勝:村上蓮,2位:中塩裕貴、3位:西慶次郎,4位:田中大貴
ガールズ優勝:田代凪沙、2位:都筑あむろ,3位:北澤麗奈、4位:須田那月

カデット2連勝の村上蓮
カデット第2位の中塩裕貴
カデット第4位の田中大貴
ガールズ優勝の田代凪沙
第3位の北澤麗奈
第4位の須田那月
USオープンのリベンジで見事ジュニア優勝の仲村拓久未
今大会のGo Pro Hero of the dayは9.25のライディングを見せた西優司