ASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリート」がスタート。大野修聖はR1敗退。

ASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリート」がスタート。大野修聖はR1敗退。 


トーマス・ヘルメス(BRA)

 

現地時間2014年6月30日(月):サウス・アフリカのバリート、ウィラード・ビーチで、ASPプライム「ミスター・プライス・プロ・バリート」 がスタート。大会初日はクリーンなグッドコンディションでラウンド1であるラウンドオブ96のヒート16まで行われた。

 

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ASPプライム・イベントは、ASP QSランクの96名のトップランクのサーファーのみが出場を許され、QSイベントを越えた獲得賞金,獲得ポイントが用意された極上のイベント。ラウンド1 となるラウンドオブ96からトップシードの選手が登場し、今回は、7月10日からWCTイベント「Jベイ・オープン」が開催されるため、南アフリカのジョ ディ・スミス、トラヴィス・ロギーをはじめとする、サムスン・ギャラクシーASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー・サーファーも多数出場する。

 

そんな中で、大会初日はサッカーワールドカップで熱気を帯びるブラジリアンがドミネート。朝のヒートの50パーセントを支配したブラジリアンの中でも輝きを放ったのがトーマス・ヘルメス(BRA)で、彼はハイエスト・ヒート・トータル15.80で、自国のビクトリーチャージをリードした。「それは間違いなく、僕が望んでいたスタートです」と、ヘルメスが言った。「波はとてもパワフルで、みんなチャージしていましたね。ここに来れて、この波でサーフィン出来て嬉しいです。」

 

元ASPワールド・ジュニア・チャンピオンのカイオ・イベリ(BRA)は、今シーズン初のクオリファイ・シリーズ(QS)でのヒート勝利を果たし、セカンド・ハイエスト・ヒート・トータルをもたらした。「やっとヒートをメイクすることが出来て良い気分です。」と、イベリが言った。「多くのラウンド1で敗退して来たので、バリートで切り抜けることが出来て嬉しいです。」

 

スピードとパワーの素晴しいコンビネーション・ターンをエアリアルと組み合わせた、ASPワールドNo.28のアレホ・ムニーツ(BRA)。「ここでブラジリアンが強いのは、ブラジルに似たような波があるからだと思いますよ。」と、ムニーツが言った。「我々は戦うのが大好きだし、そこで本当に勝ちたいと思っています。我々は、ホームでワールド・カップを見ることは出来ませんが、テレビで観戦しています。いろいろな場所で活躍するブラジリアンを見るのは最高ですよ。」

 

その他に、シングル・ハイエスト・ウェイブ・スコアを記録したピーターソン・クリサント(BRA)、元WCTサーファー・ヘイター・アルベス(BRA)、現在QSランクNo.2のウィゴリー・ダンタス(BRA)など、そのブラジリアン達の強さを見せつけるようにラウンドアップを果たした。

 

 

一方で、番狂わせも発生。WCTサーファーであるフレデリック・パターチア、セバスチャン・ジーツをはじめ、ジェイ・トンプソン、クリス・ワード、ウイリアン・カルドゾ、マキシム・フスナット、キアヌ・アシンといったサーファーがファーストラウンドで姿を消した。

 

南アフリカを代表するジョディ・スミス(ZAF)とトラヴィス・ロギー(ZAF)の二人のヒーローは、地元の声援に応えてラウンドアップを果たした。「それは本当にファンでした。僕はセットを掴めなくて、何とか必要なスコアを出せる波を見つけことが出来ました。」と、スミスが言った。「親友のジャッコ(ブランドン・ジャクソン)と戦わねばなりませんでした。彼とは約7年間ヒートでサーフィンをしていなかったのです。でも彼が最後にブラジリアン・サーファーによって倒されて残念でしたね。」

 

大野修聖がオートネーから出場

 

また、今回のハイレベルなイベントには、昨年のASP-WJCで日本人初のセミファイナル進出し、3位入賞でプライムへの出場権を獲得した大原洋人がクレジット。またオートネーの補欠エントリーしていた大野修聖がヒート15に滑り込み、出場を果たした。

 

大野修聖はジャドソン・アンドレ、クリス・ワード、マーロン・リプキと対戦。

 

スタートからバックハンドのビッグスナップを見せる大野修聖は4.17をスコア。続けてフローターセクションからリエントリーのコネクトして 4.90をスコアして、リラックスしたフォームで幸先の良いスタートを切る。ハイタイドとなり、波も緩慢なセクションが多く、比較的スローなヒート展開の なかで、クリス・ワードはハイスコアを狙って高いエアマニューバーを仕掛けて来る。ヒート中盤にマーロン・リプキがバックハンドのビッグリエントリーで 5.27をスコアしてトップへ。大野は2位で後半戦へ。

 

クリス・ワードはバックウォッシュに翻弄され、3ポイントで大野を逆転出来るがワイプアウトが続く。アンドレはボードチェンジを試みるも、波とリズムが合わない。そんなアンドレだったが、残り時間10分を切り、バックハンドでチャージを見せて、6.33をスコア。4位から2位にジャンプ アップ。更にワードが5.17をスコアしトップを奪い、大野は4位を強いられ、残り時間3分と追い込まれる。最後にもつれたヒートは、最終的にリプキが トップ、ラストウェイブでアンドレが逆転。大野は4位で敗退となった。

 

大原洋人のヒート17は明日(日本時間本日7/1午後1:45にファースコール)大会が再開されれば、早朝の1ヒート目に行われる予定。そのヒートではジェレミー・フロー レス、ネイザン・ヘッジ、ブライアン・トスと対戦予定。今回も大原洋人のコーチには糟谷修自が同行。世界を目指し戦い続ける彼らにエールを送り続けたい。がんばれ!日本!

 

 

現在の日本と南アフリカとの時差は、7時間

現地時間の 2014年6月30日7時は、
日本時間の 2014年6月30日14時。

 

http://www.aspworldtour.com/events/2014/mqs/675/mr-price-pro-ballito

オフィシャル・イベントサイト:

http://www.mrpricepro.com/