ASP6スター「ロス・カボス・オープン」メンズR1で大野修聖と仲村拓久未がトップ通過。

ASP6スター「ロス・カボス・オープン」メンズR1で大野修聖と仲村拓久未がトップ通過。 


ビリー・ステアメンド(NZL ) Image: ASP/SHADLEY

 

ジッパーズ、ロス・カボス、メキシコ(2014年6月16日月曜日):

バハ・カリフォルニア半島先端にあるリゾート、メキシコのサン・ホセ・デ ル・カボで、本日からスタートしたASP6スターQSイベント「ロス・カボス・オープン・オブ・サーフ」。大会初日は、クリーンなジッパーズの2~4フィートのコンディションで男子ラウンド1の24ヒートが行われた。

 

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ASPクォリフィケイション・シリーズ(QS)で現在30位である20歳のエヴァン・ガイゼルマン(USA)は、爆発的なバックハンドのコンビネーションでジッパーズのライトブレイクをチャージ。エクセレントな8.10と9.00を手に入れ、本日のハイエスト・スコアをマークした。

 

「最初に8をマーク出来てラッキーでしたね。それで多くの緊張を取り除くことが出来ました。」と、ガイゼルマンが言った。「それから僕はリズムを掴んで、あの9ポイントの波は本当にグッド・ウェイブでした。僕はいつもプレッシャーを自分自身にかけてしまうんです。でも、このイベントではリラックスしてサーフィンしたいですね。ベストを尽くす時なんです。」

 

オーストラリアン・チャージをリードしたブレント・ドーリントン(AUS)は、フォアハンドでシームレスなコンビネーションをコネクトし、シングル・ウェイブ・スコア8.77をマークしてラウンドアップを決めた。また、ハワイの元ASPワールド・ジュニア・チャンピオンであるカイ・バーガーは、ハイ-スコアリング・ヒートの終了間際にベスト・スコアをマークし、15.20のヒートトータルでラウンド2へ勝ち上がった。

 

「僕は、ニュー・プライオリティー・システムを心配していて、ずっとそれが気になっていたんです。」と、バーガーが言った。「でも、その変更は良いです。苦労はなく、多少の慣れが必要だと思いますけど。」

 

ビリー・ステアメンド(NZL)も今回のプライオリティ・ルールに関してコメントした。「新しい4メン・プライオリティーは、とても良いですね。」と、ステアメンドが言った。「無駄な小競り合いがなくなり、そのヒートのベストな選手が勝ち上がる。忍耐強く波を待つ必要はあるけど、全員が波を掴めるので、それは本当に良いですよ。」

 

今回のメンズ・イベントには、日本から9名の選手が参加した。

 

ヒート2 の大橋海人は、ベルナルド・ロペス(BRA) マシューズ・ナヴァロ(BRA)ビリー・ケンパー(HAW )と対戦。ヒートスタートからバックハンドのビッグスナップでスコアを重ねヒートをリードした大橋。ヒートを終始リードしたが終盤にロペスに逆転されるも2位でラウンドアップを果たした。

 

新井洋人

 

 

ヒート4 では、新井洋人が、ビリー・ステアメンド(NZL )ルーカス・シルベイラ(BRA )ウェスリー・サントス(BRA  )と対戦。ステアメンドが2本のハイスコアを揃えてヒートをリード。新井は4位を強いられるたが、サードウェイブでフォアハンドの素晴しいターンを見せ、5.10をスコアし浮上。更に続けてグッドセットを掴んだ新井はクリティカルなターンを連発。7.50をスコアして一気にトップを奪う。ステアメンドに再びトップを奪われるも、新井は2位でラウンドアップを決めた。

 

 

ヒート6 は、ジャック・フリーストーン(AUS )オニー・アンワー(IDN )という強豪に、大澤伸幸と仲村拓久未が挑んだ。ヒートはスタートから仲村がクリティカル・セクションでの素晴しいスナップを見せ、7.17をスコアして素晴しいスタートを見せる。続けて4.43をスコアした仲村はヒートを完全にコントロールする。アンワーはシームレスなターンを繰り返したが、スロースタートだったジャックが後半からエンジンがかかり2位に。更にリードを広げた仲村は1位でラウンドアップを決めた。チャージを続けた大澤だったが、惜しくもここで敗退となった。

 

「勝てると思わなかった」とタクミ

 

 

ヒート9 の村上舜は、トリー・マイスター(HAW )カイ・バーガー(HAW) サクソン・ラムスデンと対戦。シャープなバックハンドで、7.27、6.90をスコア。ヒート11 の加藤嵐も、イアン・ゴウベイア(BRA )エヴァン・バリエール(HAW)チェイス・ウィルソン(USA )と対戦し、フォアハンドで5.83、4.70をスコアして2位で勝ち上がった。

 

ラウンドアップを決めた加藤嵐

 

 

ヒート18 の大野修聖は、ガブリエル・ヴィラーラン(PER )コア・スミス(HAW) ジェローム・フォレスト(AUS )と対戦 。バックハンドの素晴しいスナップを見せ、スコアを重ねた大野がヒートをリード。ヒート後半にはグッドセットを掴んで、7.17をスコア。ヒートスコア12.14をマークし、1位でラウンドアップを果たした。

 

ヒーローインタビューに流暢な英語で答えるマー

 

 

 

ヒート21 では、足の怪我から復活した大原洋人が、メッシアス・フェリクス(BRA)フランシスコ・ベロリン(VEN) ルーカス・サンタマリア(ARG)と対戦。スタートからライトの波で得意のカーヴィング・ターンを披露し、果敢に攻めた大原だったが、3位で惜しくも敗退。

 

ヒート22でマイケル・ダンフィ(USA )シドニー・ギマライス(BRA)マシュー・ペイガン(USA )と対戦した辻裕次郎 も、スタートから激しいデッドヒートのなか、バックハンドで果敢に攻めた。ヒート終盤にクイックなバックハンド・ターンで5.30をスコアして、3位に浮上するも、惜しくもここで敗退となった。

 

惜しくも敗退となった辻裕次郎

 

 

メンズは次のラウンド2からは、いよいよトップシードが登場。ジョシュ・カー、ブレット・シンプソン、ダミアン・ホブグッド、ネイザン・ヘッジ、ヤイディン・ニコル、マット・バンティングなどWCTサーファーをはじめとするトップが登場して来る。

 

そんな世界最高峰のサーファー達に、本日勝ち上がった6名のサムライたちが挑む。大橋海人はラウンド2のヒート1、新井洋人はヒート3、仲村拓久未はヒート6、村上舜はヒート10、加藤嵐はヒート12、大野修聖はヒート18に登場。世界を目指すうえで避けては通れない、この大きな壁。ハイレベルな6スターやプライムのトップシードと対等に戦えなければ、明日はない。いよいよ本番。熱いエールを送りたい。

 

また同時開催のメキシコ初のウイメンズASP 6スターには、多くのWCTサーファーがトップシードとして名を連ねていなか、 ラウンド1のヒート2に武知実波、ヒート6に野呂玲花、ハワイの前田マヒナ出場。

 

がんばれ!日本!

 

メキシコ北東部のバハ・カリフォルニア州のロスカボスは、日本との時差は-16時間。夏時間採用時(13/4/7~13/10/27)は-15時間。ネクストコールは現地時間の 2014年6月17日7時30分 、日本時間の 2014年6月17日22時30分です。

 

ロス・カボス・オープンは、2014年6月16~22日までのウエイティング・ピリオドで、www.loscabosopenofsurf.comを通してウェブキャストされる。

 

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Los Cabos Open of Surf Round 1 Results:
Heat 1: Matt Lewis-Hewitt (NZL) 13.17, Davey Cathels (AUS) 10.67, Deivid Silva (BRA) 9.47, Ticus Mimenez (MEX) 8.83
Heat 2: Bino Lopes (BRA) 10.80, Kaito Ohashi (JPN) 9.86, Matheus Navarro (BRA) 9.66, Billy Kemper (HAW) 9.07
Heat 3: Italo Ferreria (BRA) 15.10, Tanner Hendrickson (HAW) 10.63, Gavin Gillette (HAW) 10.23, Nicholas Squires (AUS) 8.07
Heat 4: Billy Stairmand (NZL) 13.17, Hiroto Arai (JPN) 12.60, Wesley Santos (BRA) 9.54, Lucas Silveira (BRA) 8.33
Heat 5: Gony Zubizarreta (ESP) 12.10, Guillermo Satt (CHL) 11.30, Jose Ferreira (PRT) 11.03, Vehiatua Prunier (PYF) 10.83
Heat 6: Takuma Nakamura (JPN) 12.60, Jack Freestone (AUS) Oney Anwar (IDN) 10.74, Nobuyuki Osawa (JPN) 6.64
Heat 7: Thomas Woods (AUS) 13.17, Jeremy Johnston (USA) 10.57, Adrien Toyon (FRA) 9.74, Phillip Goold (USA) 8.27
Heat 8: Cody Thompson (USA) 9.90, Yago Dora (BRA) 8.66, Garrett Parkes (AUS) 8.23, Balaram Stack (USA) 5.06
Heat 9: Kai Barger (HAW) 15.20, Shaun Murakami (JPN) 14.17, Torrey Meister (HAW) 13.00, Saxon Lumsden (AUS) 9.26
Heat 10: Dylan Goodale (HAW) 14.27, Rafael Teixeira (BRA) 13.20, Taylor Clark (USA) 10.34, Vicente Romero (ESP) 9.50
Heat 11: Ian Goiveia (BRA) 11.83, Arashi Kato (JPN) 10.53, Evan Valiere (HAW) 8.87, Chase Wilson (USA) 3.30
Heat 12: Chris Ward (USA) 10.96, Michael February (ZAF) 10.46, Dylan Lightfoot (ZAF) 9.46, Jhonny Corzo (MEX) 5.97
Heat 13: Alex Smith (ZAF) 12.83, Marco Giorgi (URY) 12.60, Cristobal De Col (PER) 11.27, Angelo Lozano (MEX) 9.93
Heat 14: Brent Dorrington (AUS) 13.94, Flavio Nakagima (BRA) 11.94, Kylen Yamakawa (HAW) 10.83, Lincoln Taylor (AUS) 8.27
Heat 15: Santiago Muniz (ARG) 13.34, Nathaniel Curran (USA) 12.33, Mitchell James (AUS) 8.73, Ty Watson (AUS) 7.27
Heat 16: Michael Rodrigues (BRA) 15.94, Jean Da Silva (BRA) 13.50, Cahill Bell-Warren (AUS) 9.56, Yan Daberkow (BRA) 9.50
Heat 17: Evan Geiselman (USA) 17.17, Kalani David (HAW) 11.30, Manuel Selman (CHL) 9.33, Nils Schweizer (USA) 8.44
Heat 18 : Masotoshi Ohno (JPN) 12.14, Gabriel Villaran (PER) 10.17, Koa Smith (HAW) 8.80, Jerome Forrest (AUS) 8.33
Heat 19: Cory Arrambide (USA) 14.67, Kanoa Igarashi (USA) 13.57, Vasco Ribeiro (PRT) 11.70, Victor Done (USA) 10.73
Heat 20: Conner O’Leary (AUS) 13.66, Nic Von Rupp (PRT) 12.50, Luel Felipe (BRA) 11.26, Slade Prestwich (ZAF) 11.17
Heat 21: Messias Felix (BRA) 12.67, Francisco Bellorin (VEN) 11.00, Hiroto Ohhara (JPN) 9.53, Lucas Santamaria (ARG) 7.70
Heat 22: Matt Pagan (USA) 13.60, Michael Dunphy (USA) 12.24, Yujiro Tsuji (JPN) 10.73, Sidney Guimaraes (BRA) 9.13
Heat 23: Medi Veminardi (REU) 14.00, Steven Pierson (PYF) 11.90, Thiago Guimaraes (BRA) 10.90, Leandro Usuna (ARG) 9.87
Heat 24: Heitor Alves (BRA) 12.54, Kaimana Jaquias (HAW) 11.40, David Van Zyl (ZAF) 10.66, Martin Olea (MEX) 8.16