ニュージーランドで開催されたASPプロジュニアでタティアナが優勝。野呂玲花は5位。

ニュージーランドで開催されたASPプロジュニアでタティアナが優勝。野呂玲花は5位。 


ハワイのタティアナ・ウエストン-ウェッブが優勝。© ASP / Robertson

 

 

タラナキ、ニュー・ジーランド(2014年5月2日金曜日)ニュージーランドのフィッツロイ・ビーチで開催中の「NZホーム・ローンズ・ サーフ・フェスティバル」は大会4日目。本日は、ASPウイメンズ  6スターイベント「ポート・タラナキ・プロ」及び、メンズASPプロジュニアはデイオフとなり、ウイメンズのプロジュニア「チェーン・リソース・プロジュニア」がファイナルまで行われた。

 

波はクリーンながら大きくサイズダウンし、波数も少ない厳しいコンディション。時折入るセットは2フィートはあり、ライダブルではあるものの、コンスタントにうねりは入らず、如何にその少ないセットでハイポイントをマークするかが勝敗の鍵となった。

 

そんな中で見事勝利を掴んだのは、ハワイのタティアナ・ウエストン-ウェッブ。ファイナルでバルバドスのチェルシー・トゥアクを下して優勝した。彼女は、昨年10月ブラジルで行われたASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップで、ニュー・ジーランドのエラ・ウィリアムズに敗れ2位となり、ジュニアの世界チャンピオンを逃した。そのリベンジに燃えていたタティアナは、ラウンド3で宿敵ウイリアムズを破り、クオーターで9.50ファイナルでも9.00のエクセレントをマーク。ファイナルデイのタティアナは誰にも止めることは出来なかった。

 

 

タティアナ・ウエストン-ウェッブ。© ASP / Robertson

 

メイン・フォーカスが6スターだったので、プロジュニアにはプレッシャーはありませんでした。

 

「今日は本当に最高な一日でした。」と、ウエストン-ウェッブが言った。「波が無くタフなヒートもありましたが、ファイナルでは、チェルシー(トゥアク)と良い波を掴むことが出来ラッキーでした。今回の自分のメイン・フォーカスが6スターQSだったので、プロジュニアにはプレッシャーはありませんでした。ヒートを楽しんでいたのが、勝因かもしれませんね。昨年ブラジルで、エラ(ウィリアムズ)に敗れてから、リベンジしたかったので、あのヒートに勝てて本当に嬉しかった。それで自信がついて、勢いに乗って勝てたんだと思います。」

 

 

2位には、イベントを通して、シャープなバーティカル・スナップでビッグスコアを記録したチェルシー・トゥアク(バルバドス)。3位には、ニュー・ジーランドの選手の中で最高位となったサラ・メイソンと南アフリカのサラ・バウム。またクオーターファイナルで破れたキーリー・アンドリュー(サンシャイン・コースト、QLD/AUS)は、ASPオーストラレーシア・ウイメンズJQSランキングのトップとなった。

 

 

ASP/Will H-S

野呂玲花がプロジュニアで5位。

 

早朝に行われたラウンド2で、6.00 と 5.80をマークし、ヒートスコア11.80で、ジュニア・チャンピオンのエラ・ウィリアムズに次いで2位でラウンドアップを果たした野呂玲花。ラウンド3のヒート1では、オーストラリアのキーリー・アンドリュー、ホリー-スー・コフィー、ハワイのブリアンナ・コープと対戦した。

 

波数も少ないスローなヒートで、野呂玲花はヒート中盤にロングレフトを掴み、コミットしたターンを連発し6.75をスコア。アンドリューがライトブレイクでエクセレントをマークしてトップ。コフィーもスコアを重ねて2位に付ける。波をじっくり待った野呂玲花は、残り時間10分を切りワンライドのみだった。辛抱強く波を待った野呂は、再びレフトの波をキャッチすると、フォアハンドのパワフルなターンを繰り出して、4.70をスコア。逆転に成功して2位に浮上。そのままセットは入らず、野呂玲花が見事クオーターファイナル進出を果たした。

 

 

クオーターファイナルでは、海外初のマンオンマンでサラ・メイソンと対戦。更に波数が減り、両者とも波に乗らず時間だけが過ぎて行く。そんな中でオープニングライドを掴んだのは野呂玲花。グッドレフトでナイス・スナップを見せて5.65という貴重なスコアをメイク。メイソンもレフトでマネーターンをメイクし、グッドライドを決めて7.00をスコアする。

 

野呂玲花はリズムを掴んで波を次々に掴み、バックアップ3.00でヒートスコア8.65。サラも2.75をスコアして、僅かにリード。僅差の戦いが続く。残り時間10分、野呂玲花はセットをゲット。インサイドで鋭いリエントリーを決めて4.00をスコアするも、僅かに逆転ならず。再びセットを掴み、素晴しいスラッシュ&スナップを見せ4.25をスコア。ついに逆転に成功。しかしメイソンが5.25をマークし再び逆転。これでニード6.61と追い込まれた野呂玲花。最後までチャージを続けたが逆転出来ず、ここで敗退となった。

 

今回の6スターとダブルエントリーで挑んだ野呂玲花は、6スターのヒートでも、力みのないリラックスしたスタイルでグッドウェイブを掴み高得点をマーク。前半はリードするも後半逆転され、ラウンドオブ48の厚い壁に阻まれる結果となった。それでも、今回のプロジュニア5位という結果と、この6スターでの経験は、世界を目指す彼女にとって貴重なものとなったに違いない。さらに大きく飛躍するために、何をしなければならないのか。それを判断し、決断することが「次なるステップ」となるはずだ。世界を目指す彼女達にエールを送り続けたい。

 

 

「今回のニュージーランドで全てのヒートが、最近の自分にかけていた、自分を信じて攻める!っていうことができました!今回ニュージーランドの試合に参戦して本当によかったと思います!これを忘れたら、いままでの自分と同じなので、この感覚を忘れずに、これからももっと頑張っていきたいと思います!次は表彰台に立てるように、もっと練習します!応援してくださったみなさん。本当にありがとうございます!」

 

今回の大会を終えた野呂玲花のコメントはこちら:http://reikanoro.com/blog/?p=3791

フェイスブックhttps://www.facebook.com/reika.noro

 

ASP 6-スター・クオリファイ・シリーズ・ポート・タラナキ・プロとメンズのプロジュニアは週末にチャンピオンが決定する。

 

日本とニュージーランドとの時差は3時間。現地時間の7時は、日本時間の4時です。

 

ウェブサイトhttp://www.nzsurffestival.co.nz

 

 

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