ASPジャパンツアー第1戦「IZU Super Kids Challenge」で村上蓮と平原颯馬が優勝。

静岡県下田市吉佐美、多々戸海岸（2014年 4月27日、日曜日）未来のスーパースターはここから誕生する！2014年ASP ジャパンツアーの第1戦となる「IZU Super Kids Challenge」がファイナルデイを迎え、グロムROUND 4からスタート。早朝の弱かった風も、北寄りから南に回り、朝のクリーンなコンディションから、オンショアによるマッシーなコンディションへと変わって行った。しかし、そんな中でも、ファイナルデイに残った未来の日本を担うスーパーキッズ達は、素晴しいパフォーマンスを披露した。

グロムU12セミファイナル

グロムのセミファイナルヒート1は、グーフィー同士の平原颯馬（ひらはら・そうま）と進士海理（しんじ・かいり）の対決。平原がレフトの小さいフェイスをフォアハンドで巧みに使いスタートからヒートをリード。ヒート後半にもコンビネーションターンを入れて、ローカルキッズ進士を破り、ファイナル進出を果たした。

ヒート2は矢作紋乃丞（やはぎ・もんのじょう）と竹内克斗（たけうち・かつと）といったトップグロムの対決。じっくり波を選んだ矢作が、セットを掴みバックハンドで4.73をスコア。バックアップを4.33として、ヒートをリード。竹内克斗もチャージするも、再び矢作がバックハンドで駄目押しとなる5.67をスコアしてファイナル進出を決めた。

カデットU16セミファイナル

ヒート1では、クオーターを大逆転で勝ち上がった、今回気合いを感じる村上蓮と、クオーターでエクセレントの8.00と7.17で 15.17というハイスコアをマークした藤沼佳太郎が対戦。そのヒートは開始から全くセットが入らず、８分経過して２人が同じ波にテイクオフ。藤沼が村上に不運のインタフェアを侵す。その後、村上蓮がフォアハンドで続けて巧みなターンのコンビネーションで、6.17、5.00をスコア。藤沼をコンビネーションに追い込んでファイナルへ勝ち上がった。

ヒート2では、今回のイベントでは、エクセンレントまでマークし、絶好調の都筑百斗（つづき・ももと）が、クオーターを大逆転で勝ち上がった、昨年のイベントでグロム優勝の小笠原由織（おがさわら・ゆうり）と対戦。小柄な小笠原がスタートから軽快なサーフィンで、4.33をフォアハンドでマーク。続けて3.50をマークする小笠原がヒートをリードする。体重制限のある小波に苦戦する都筑だったが、ヒート中盤に5.00をスコア。しかし、小笠原も再びバックハンドで素晴しいマニューバーを描き、4.63をスコア。トップを奪い返す。そのまま波は入らず小笠原が僅差で勝ち上がった。

グロムファイナルで平原颯馬が大逆転優勝。

グロムファイナルは平原颯馬と矢作紋乃丞。厳しいコンディションの中、ヒート前半はワンアクションの勝負でスコアを重ねる両選手。しかし小柄な矢作が、小さいフェイスに上手く板を当て込み、得点を重ねてリードする。ヒート残り時間10分を切り、平原がファハンド・ターンのコンビネーションを見せて、5.67をスコアして大逆転。更に終盤には再びフォアハンドで駄目押しとなる5.17をスコアした平原颯馬が勝利を決めた。

カデットでは村上蓮が昨年のリベンジを果たす。

カデットのファイナルは村上蓮と小笠原由織の対決。村上蓮がスタートからバックハンドで４つのハードなターンを決めて7.17のハイスコアをマークして素晴しいスタートダッシュを見せる。続けて村上はフォアハンドでクイックなターンを披露して4.67をスコアして、小笠原を引き離す。追い込まれた小笠原はスコアリング・ウェイブを探し続けるが、彼の前に波を入らず、村上蓮が昨年のリベンジを果たし、ASPジャパンツアーの初戦を勝利した。