ケリア・モニーツ(HAW)2年連続ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトル獲得

ケリア・モニーツ(HAW)2年連続ASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトルを獲得。 


2年連続の栄冠。ケリア・モニーツ(HAW)(C) ASP/Will H-S

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万寧、海南島、チャイナ(2013年11月22日金曜日)ASPウイメンズWLT「スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ」が終了。ケリア・モニーツ(HAW)が、ファイナルでチェルシー・ウィリアムズ(AUS)を下し、2年連続となるASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・タイトルを勝ちとった。

 

このイベントは3年連続で海南島で開催されており、その3試合のファイナルは全て同じ2名のサーファーによって争われた。2011年はウイリアムズが優勝、そして昨年の2012年はモニーツ。そして今年もモニーツと、20才のケリア・モニーツは、2度目のASPウイメンズ・ワールド・ロングボード・チャンピオンを獲得することによって、サーフィン史に刻まれた。

 

ケリア・モニーツ(HAW)©swatch/poullenot

 

今回のイベントで前半は危ない場面もあったモニーツだが、ファイナルデイにピークを迎え、彼女のトレードマークであるエレガントなスタイルとパワー&フローで、エクセレント・スコアをロック。勝利を手に入れた。勝利後、モニーツは、今年10月にポルトガルで、カレントASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンのカリッサ・ムーアが勝利を祝うために用いたのと同じハワイアン・フラッグを手渡された。

 

ケリア・モニーツ(HAW)©swatch/poullenot

 

ファイナルは少し動揺していましたね。自分を取り戻しパドルアウトしたんです。

 

「まだ実感は沸かないです。家に戻って家族と友達とお祝いをする時に実感出来ると思います。」と、モニーツが言った。「イベントがスタートした時は、自分のベストのサーフィンが出来ているとは感じていなかった。チェルシー(ウィリアムズ)がイベントを通して8ポイント・ライドをゲットしていましたから、ファイナルは少し動揺していましたね。それから、自分を取り戻し、グッド・ミュージックを聞いて、祈りをささげ、パドルアウトしたんです。あとは自分のボードから落ちないようにしてました。それがうまくいったみたいですね。連続でASPワールド・ロングボード・タイトルを獲得出来たなんて信じられない!こんなに幸せなことはありません。」

 

チェルシー・ウィリアムズ(AUS)©swatch/poullenot

 

チェルシー・ウィリアムズ(AUS)は、今年のイベントのフォーム・サーファーであった。ファイナルでもケリアとバトルを演じたが僅差で2位となった。「世界で2位は素晴らしいです。でも2位は4回目。ちょっと多過ぎね。」と、ウィリアムズが言った。「ケリアは素晴らしいサーファー。私たちは小さなバトルを楽しみながら続けています。3回連続のファイナル。少なくとも私たちは一貫性がある。素晴しいイベントで、最高な波で凄く楽しかったわ。今年タイトルを獲得するのに充分なサーフィンをしていたと感じていました。でも、それがサーフィン。他の素晴らしいサーファーと海と一緒にやっているのですから。」

 

3位となったジャスティーン・デュポン(FRA)は、僅か 0.05ポイント差でファイナル進出を逃した。セミファイナルで、デュポンはウィリアムズを終了間際まで追い詰めていたが、ウィリアムズが掴んだラストウェイブで逆転された。「去年の5位よりは3位の方が良いですね。でも、僅か0.05ポイント差での敗退は痛いです。」と、デュポンが言った。「私は、スコアが読み上げられるのを聞くことができませんでした。聞こえていれば、おそらく違ったヒートをしていましたね。でも、それはOKです。素晴らしいイベントでしたね。ロングボーディング・イベントが大好きです。女の子全員がとてもフレンドリーで、一緒に楽しみました。」

 

17才のサン・クレメンテ・サーファーであるカリーナ・ロザンコ(USA)は、昨年同様の3位タイとなった。足首の怪我を押しての出場だった彼女は、ワールド・ベスト女性ロングボーダーたちを相手に素晴しいパフォーマンスで勝ち上がったが、セミファイナルでケリア・モニーツに破れた。

 

植村未来が5位。 


 

日本勢が敗退するなか、ハワイ枠のシードで出場した3度のJPSAロングボード・グランドチャンピオンである植村未来は、クオーターファイナルまで進出。カリーナ・ロザンコ(USA)と対戦した。スタートからスコアを重ね、先制攻撃を仕掛けた植村は、ヒート中盤に5.00をスコア。バックアップを3.25としてヒートをリードするも、僅差の戦いで予断を許さない状況が続く。

 

残り時間10分を切り、植村は再び4.40をスコアし、バックアップを塗り替えてリードを広げる。しかし、ヒート終盤にカリーナが5.50をスコアして大逆転。スコアリング・ウェイブを探す植村のもとに波は入らず、そのままタイムアップ。植村未来は惜しくもここで敗退となり、2011年のWLTイベント同様の5位でフィニッシュとなった。

 

これで、2014年のASPウイメンズWLT「スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ」が終了。このあとは、メンズASP-WLT「日月湾ASPワールド・ロングボード・チャンピオンシップ hosted by Wanning」が同じ会場で11月25日から29日まで行われる。今回のASP-WLTには、櫻岡甲太、畑雄二が日本代表選手として参加。今年も彼らの活躍に期待しエールを送りたい。頑張れ!日本!

 

オフィシャルサイトはこちら。
http://www.swatchgirlspro.com/china/2013/home

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ最終結果:
優勝:ケリア・モニーツ(HAW)、def.。
第2位:チェルシー・ウィリアムズ(AUS)

 

スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ・セミファイナル:
SF 1:ケリア・モニーツ(HAW)def.カリーナ・ロザンコ(USA)
SF 2:チェルシー・ウィリアムズ(AUS)def.ジャスティーン・デュポン(FRA)
スウォッチ・ガールズ・プロ・チャイナ・クオーターファイナル:
QF 1:カリーナ・ロザンコ(USA)def.植村未来(HAW
QF 2:ケリア・モニーツ(HAW)def.ジェニファー・スミス(USA)
QF 3:チェルシー・ウィリアムズ(AUS)def.クロエー・カルモン(BRA)
QF 4:ジャスティーン・デュポン(FRA)def.サマー・ロメロ(USA)
イメージ・クレジット:(C) ASP/ウィルH-S