JPSAロングボード第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』でユージン・ティール、吉川広夏が優勝。

JPSAロングボード第4戦『ALL JAPAN PRO 新島』でユージン・ティール、吉川広夏が優勝。 


 

8月29日(木)、東京都新島シークレットにおいて、JPSAロングボード第4戦『ALL JAPAN PRO 新島 supported by LesPros entertainment』が終了。男子はユージン・ティールがバリに続く今季2勝目を挙げ、カレントリーダーとなり、女子は吉川広夏がJPSA初優勝を飾った。男子クオーターファイナルかスタートしたファイナルデイは、尾頭 信弘に続き、カレントリーダーの櫻岡 甲太も敗退する波乱の展開。佐藤 広、石塚 晃もここで敗退となった。

 

ユージン・ティール

 

 

メンズのファイナルは、畑雄二を下したユージン・ティールと、鈴木 剛を下した秋本祥平の対決。オープニングライドは秋本祥平がゲット。ハングファイブとカービングのコンビネーションで、4.25をスコア。ユージン・ティールも5.00をスコアしてファイナル・キャンペーンを開始した。右奧のライトを掴んだユージンは、長いハングファイブとホワイトウォーターへの見事なアプローチで5.50をスコア。ファイナルをコントールする。

 

秋本祥平

 

ビッグセットを掴んだユージンは、テイクオフと同時にハングファイブ。そしてハング10を入れて、ハングファイブ、ハング10というノーズテクを披露。更にカービングスラッシュを炸裂させる。その波でジャッジはユージンにエクセレントの8.50を与え、そのスコアは尾頭の持つベスト・スコアを塗り替えることとなった。

完全に波のリズムを掴んだユージン。続けざまに優先権の無いままミドルの波をキャッチ。ノーズライドからのソールアーチ。そして十八番、伝家の宝刀レイバックスラッシュを決めて6.10をスコア。バックアップを塗り替え、ヒートスコア14.60。秋本をコンビネーションに追い込んだ。

 

ユージン・ティール

 

今季2勝目でカレントリーダーとなるユージン

 

しかし諦めない秋本祥平は、セットの波を掴むとロングウォールに長いハングファイブを決めて5.70をスコア。コンビネーションから抜け出した。しかし逆転に必要なスコアは8.9ポイント。刻一刻と時間がなくなって行く中、プラオリティのない秋本は小振りな波に手を出すがスコアは伸びない。そして、残り時間30秒を切り、優先権を持っていたユージンが波にのある。待ちに待ったセットの波が秋本祥平のところへ入る。ハングファイブからハング10、そして2つのビッグターンを決めたがスコアは7.00と僅かに届かず、ユージン・ティールがバリに続く今季2勝目を挙げ、カレントリーダーとなり、3度目のグランドチャンピオン獲得に挑む。

 

 

新島も初上陸で、初優勝!ピロタン!おめでとう!

 

 

吉川広夏、JPSA初優勝


 

ウイメンズのファイナルは吉川広夏と鈴木由貴。吉川はセミファイナルで田岡なつみを、鈴木由貴は昨日グランドチャンピオンを決定した植村未来を下してのファイナル進出。ディフェンディングチャンピオンの鈴木由貴は2年連続の優勝を狙う。また吉川広夏は初優勝をこのオールジャパンで獲得したい。

 

吉川広夏 女子の中でもノーズの演技がズバ抜けている。センスがイイね!

 

ヒートは開始のホーンと同時に激しいデッドヒートが展開され、2つのハングファイブを決めた吉川が5.00をスコアしてヒートをリード。鈴木も果敢にフォアハンドでライトブレイクを攻る。安定感のあるノーズライドとカーヴィングのコンビネーションを見せる吉川は、さらに4.60、4.25とスコアを重ねてリードを広げて行く。鈴木もじっくりのセットの波を待ち4.80をスコア。吉川を追い上げる。

 

昨年のオールジャパンのディフェンディングチャンピオンとしてどうしても勝ちたかった鈴木由貴。マニューバー勝負で攻めたものの、ポイントが伸びず。でも準優勝、おめでとう!

 

プリオリティを持って奧から割れるライトでハングファイブとハング10の見事なノーズライドのバリエーションを見せる吉川。続けて長いハングファイブからのカーヴィングで6.00をスコア。追い込まれる鈴木。ヒートも終盤に差し掛かり、ハイタイドに向けてセットの本数も減るなか、再び吉川がグッドウェイブを掴み、ハングファイブとリエントリーのコンビネーションで5.75をスコア。バックアップを塗り替え、そのままゲームオーバー。吉川広夏が悲願のJPSA初優勝を決めた。

 

明日はいよいよショートボード第4戦「オールジャパン新島」がスタート。台風からのビッグスウェルが期待され、エメラルドグリーンの海で素晴しいパフォーマンスに披露されることだろう。

 

明日もサーフメディアでは現地から最新情報をお伝えしますのでお楽しみに。

また、今回もライブ中継が行われるので要チェック!

ライブ中継はこちら。http://www.namiaru.tv/ust/jpsa/

 

 

写真、キャプション:山本貞彦

秋本祥平。上げ込みで波が来なくなったファイナル後半。ユージンリードでニード8.90pt。最後の1分で逆転ライドの波が。ノーズライドからリップ2発で7.00pt!逆転ならず。

石塚晃。珍しくワイプアウトが目立った石塚晃。それだけ攻めた証拠。
ベストオブザベストライド賞のふたり。
プライオリティが無い波でベストスコアを揃えたユージン。ファイナルは冷静だった。
自分でシェイプした板を新島で使用。オールジャパンで優勝したかっただけに喜びを爆発させた。おめでとう!ユージン!
鈴木剛。QFで足をカットするアクシデント。それでも攻める姿勢は素晴らしい。
今日は波回りも良く、自分のサーフィンで勝てたことが嬉しいと語った。あとはマニューバーを磨いて、ルーキーオブザイヤーを狙うんだゼッーーート!
ボードは修理するから突っ込んで来いと父からもメッセージ。吉川広夏。
クオーターで惜しくも破れた佐藤広。
ランキングトップを走っていた桜岡甲太だったが、クオーターで敗退。
メンズファイナリスト
植村未来。今回は鈴木由貴に押さえられたものの、グラチャンの称号は今年も植村未来の元に。
田岡なつみ。焦ったか、ワイプアウトもあり、自分の波乗りができなかった。次に向けゴー!
大会のベストスコアを保持していたが、ユージンに持って行かれた尾頭信弘。
ウイメンズファイナリスト
優勝候補のひとりだった畑雄二だったが、セミでユージンに敗退

秋本祥平。本人曰く最後の最後でチキッたとのこと。それでも見せ場を作った祥平には拍手!次は優勝だ。

 

 

写真、キャプション:山本貞彦

 

 

 

JPSA ロングボード第4戦「ALL JAPAN PRO 新島 supported by LesPros entertainment」

男子

優勝 ユージン・ティール
2位 秋本祥平
3位 鈴木剛、畑雄二、
5位 尾頭信弘、櫻岡甲太、佐藤広、石塚晃

女子

優勝 吉川広夏
2位 鈴木由貴
3位 田岡なつみ、植村未来
5位 内田一音、小高恵子

ベストオブザベストライド賞
サポーテッドバイ ヴィリダリ・デセルタ(キッズセイバー)

男子 10万円  ユージン・ティール (8.50pt)
女子   5万円  植村未来                     (8.00pt)