ASP バンズ・プロでパット・グダスカスが優勝、ジュニアではジョシュア・モニーツが優勝。

ASPバンズ・プロでパット・グダスカスが優勝、ジュニアでジョシュア・モニーツ優勝。


 

ヴァージニアビーチ、ヴァージニア/USA(2013年8月25日日曜日)8月19日からアメリカ東海岸のバージニアビーチで開催されたASP 4スターイベント「Vans Pro &プロジュニア」がついにファイナルデイを迎え、前日よりサイズアップしたピーキーな2~4フィートのコンディションで4スターのラウンドオブ32から試合が再開。パトリック・グダスカス(サン・クレメンテ、CA)が4スター・バンズ・プロで優勝した。

 

ASPワールド・チャンピオンシップ・ツアー(WCT)の補欠選手であるグダスカスは、強烈な7ポイント・ライドで彼のキャンペーンをスタート。そして、5ポイントのバックアップをすばやく見つけ出し、ファイナルを終始リード。2位だったデイヴィッド・シルヴァ(BRA)によるヒート終盤の追撃を振り切って勝利を掴んだ。「それは、とてもクラシックでしたね」と、グダスカスが言った。「素晴しくファンなイベントで、良い波とグッドバイブレーションがありました。僕はもう少しで勝利を逃すところでした。デイヴィッドは、最後にはほとんど僕を捕らえていました。バンズと自分のファミリーみんなに感謝したいです。優勝出来て本当にハッピーです。」

 

今シーズン思うような成績を残せていないグダスカスは、今回の優勝を起爆剤にして、残りのシーズンに挑む考えだ。「ずいぶん長い間ファイナルをメイク出来なくて辛かったですね。」と、グダスカスが言った。「みんながイベントを通して素晴らしいサーフィンしていたので優勝するということは本当に素晴らしいと思いますよ。ダークホースのブラジリアンとジャパニーズ・サーファーはずっと素晴しいサーフィンを見せていました。そして、もちろんキアヌ(アシン)はリッピングしていました。本当にみんな頑張っていた。僕はもう少しで勝利を逃すところでしたよ。」

 

惜しくも第2位となったデイヴィッド・シルヴァは、オンショア・コンディションで印象に残るカーヴィングとエアリアルのコンビネーションで攻め続けた。逆転にミッド・レンジ・スコアが必要だったシルヴァは、ファイナル・ホーンの前に波を見つけたが、僅かに逆転には届かなかった。「僕はとてもハッピーです。パトリック(グダスカス)はWCTでサーフィンをしている選手ですし、第2位でフィニッシュすることは気分が良いです」と、シルヴァが言った。「優勝で来たらそれは良かったですが、最後はかなり僅差でした。全体として、僕にとって良いイベントでしたね。パトリックにおめでとうを言いたい。そして、自分のファミリーとスポンサーに感謝します。」

 

男子バンズ・プロ・ファイナルの前には、プロジュニアのファイナルが行われた。ファイナルは、ジョシュアとセスのモニーツ兄弟とノースショアのカラニ・デビッドという3名のハワイアンに、今回絶好調だった日本の大原洋人が顔を揃え、ハワイのジョシュア・モニーツが見事優勝した。今回のイベントは、ASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップのクオリファイとASPノース・アメリカ・プロ・ジュニア・チャンピオンを決定するために非常に重要なイベントとなった。

 

ジョシュア・モニーツはジュニア・バンズ・プロを通して勢いがあり、プログレッシブでパワフルな見事なコンビネーションを見せて、ファイナルでピークに達した。ヤング・ハワイアンは最初から最後までファイナルをリード。15.97のデイズ・ハイ・ヒート・トータルをスコアしての圧勝だった。「楽しいファイナルでした。でもファイナルまでに良いヒートが無かったので、ファイナルちょっとビビってました。」と、モニーツが言った。「良い波にが必要なのは分かっていました。僕は直ぐに良いライトを掴めてラッキーでしたね。実際のところ、この手の波は好きで、だから僕たちが上手くやれたんだと思います。小さくてファンなピークがあったんです。いつもハワイでは、このようなな波でサーフィンしていて、慣れたコンディションだと思っていました。」

 

日本の大橋海人大原洋人が大健闘。


また今回のイベントには、ヨーロッパのコンテストに出場していた大橋海人、大澤伸幸、新井洋人の3名に加え、日本から加藤嵐、大原洋人、辻裕次郎、稲葉玲王が参戦した。大会2日目まで残った多くの日本勢も、イベント前半のパワーの無い波に苦戦し、大橋海人と大原洋人のみがラウンドアップ。ジュニアでは大原洋人が19.00というパーフェクトスコアをマーク。加藤嵐も2位でアップしたものの、翌日のクオーターで破れ9位となった。

 

そして、ファイナルデイに残った大橋海人と大原洋人の快進撃は続き、WQSではセミファイナルで破れ5位となった大原洋人が、ジュニアでファイナル進出して3位入賞。また、WQS4スターでは大橋海人がファイナル進出を決めて、4位となった。大橋海人は、今年の7月にメキシコで開催されたASP4スター「サーフ・オープン・アカプルコ presented by Vans」では、マンオンマンでセミファイナルまで勝ち上がり3位入賞。今回のイベントでは4人ヒートでファイナルまで勝ち上がったが、自身の記録を塗り替えることは出来ず4位となった。

 

しかし、ファイナルデイでは大原洋人ともに世界にジャパニーズ・コンペティターとしての素晴しいパフォーマンスをアピールした大橋海人。優勝候補の一人として注目され、ラウンドアップを続けた。ファイナルでは思うような波を掴めず4位となったが、次ぎに繋がる素晴しい結果を手に入れ、ランキング・ポイント492ポイントと賞金$ 3,500を獲得した。

 

今回のジュニアのハイエストスコアを次々とと叩き出し、優勝候補の注目選手だった大原洋人。4スターとジュニアのダブルエントリーでラウンドアップを続けた大原洋人にとって、ハードなヒートが連続するファイナルデイは相当タフなものだったに違いない。それでも4スターイベントでもセミファイナルまで勝ち上がり、5位で貴重なワールドランキングの422ポイントと賞金$ 2,500を獲得。ジュニアでは3位入賞で563ポイントと賞金 $ 1,600を獲得。海外での大きなイベントで次ぎに繋がる素晴しい経験をしたと言えよう。

 

そして、8月前半のフランス・ラカナウ、そしてアメリカ東海岸のASP 4スターに出場した大橋海人、大澤伸幸、新井洋人の3名。彼らの戦いの場は再びヨーロッパへと移動する。彼らは、8月27日から9月1 日でスペインのパンティンで行われるASP3スターイベン「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」に出場する。今回は、大橋海人、大澤伸幸、新井洋人の3名に加え、バージニアで大活躍した大原洋人も参戦。また、ASPウイメンズ6スター「パンティン・クラシック・ガリシア・プロ」も同時開催され、大村奈央、野呂玲花、武知実波、水野亜彩子が出場予定。世界を目指しチャージを続ける彼らの活躍を期待しエールを送り続けたい! 頑張れ!日本!

 

VANS PRO FINAL RESULT:
1 –
Patrick Gudauskas (USA) 12.67
2 – Deivid Silva (BRA) 12.63
3 – Keanu Asing (HAW) 11.00
4 – Kaito Ohashi (JPN) 9.10

VANS PRO SEMIFINALS RESULTS:
SF 1:
Patrick Gudauskas (USA) 13.17, Kaito Ohashi (JPN) 11.97, Hiroto Ohhara (JPN) 10.80, Ryan Briggs (USA) 10.23
SF 2: Keanu Asing (HAW) 16.17, Deivid Silva (BRA) 14.27, Evan Geiselman (USA) 13.97, Cory Arrambide (USA) 12.40

VANS PRO QUARTERFINALS RESULTS:
QF 1:
Kaito Ohashi (JPN) 13.26, Ryan Briggs (USA) 12.10, Ben Bourgeois (USA) 11.97, Jonah Carter (USA) 4.53
QF 2: Hiroto Ohhara (JPN) 15.23, Patrick Gudauskas (USA) 12.86, Nathaniel Curran (USA) 12.47, Matt Pagan (USA) 5.40
QF 3: Deivid Silva (BRA) 14.83, Cory Arrambide (USA) 12.46, Rafael Teixeira (BRA) 11.67, Cam Richards (USA) 9.27
QF 4: Evan Geiselman (USA) 13.10, Keanu Asing (HAW) 13.10, Carlos Munoz (CRI) 11.13, Italo Ferreira (BRA) 9.47

VANS PRO ROUND OF 32 RESULTS:
Heat 1:
Kaito Ohashi (JPN) 15.16, Hiroto Ohhara (JPN) 12.83, Ian Gouveia (BRA) 12.70, Parker Coffin (USA) 11.80
Heat 2: Ben Bourgeois (USA) 15.33, Patrick Gudauskas (USA) 13.30, Kanoa Igarashi (USA) 12.26, Michael Powell (USA) 9.60
Heat 3: Matt Pagan (USA) 10.80, Jonah Carter (USA) 10.50, Gabe Kling (USA) 8.33, Chris Foster (USA) 6.90
Heat 4: Nathaniel Curran (USA) 13.00, Ryan Briggs (USA) 10.73, Phillip Goold (USA) 9.60, Tanner Gudauskas (USA) 9.17
Heat 5: Deivid Silva (BRA) 16.03, Italo Ferreira (BRA) 12.94, Brian Toth (PRI) 10.30, Evan Thompson (USA) 10.17
Heat 6: Cory Arrambide (USA) 14.50, Carlos Munoz (CRI) 11.33, Chris Waring (USA) 6.54, Brad Ettinger (USA) 4.93
Heat 7: Evan Geiselman (USA) 12.24, Cam Richards (USA) 11.90, Cody Thompson (USA) 10.64, Aaron Cormican (USA) 10.40
Heat 8: Keanu Asing (HAW) 15.17, Rafael Teixeira (BRA) 15.03, Wesley Santos (BRA) 11.40, Joshua Moniz (HAW) 9.66

VANS PRO JUNIOR FINAL RESULT:
1 –
Joshua Moniz (HAW) 15.97
2 – Seth Moniz (HAW) 13.16
3 – Hiroto Ohhara (JPN) 11.74
4 – Kalani David (HAW) 10.90

VANS PRO JUNIOR SEMIFINALS RESULTS:
SF 1:
Hiroto Ohhara (JPN) 14.94, Seth Moniz (HAW) 13.23, Rafael Teixeira (BRA) 12.13, Cam Richards (USA) 8.33
SF 2: Kalani David (HAW) 13.33, Joshua Moniz (HAW) 11.57, Kaimana Jaquias (HAW) 11.07, Noe Mar McGonagle (HAW) 10.13

 

オフィシャルサイトではヒートオンデマンドもあり、見逃したヒートもチェック出来る:http://www.vans.com/eventsites/ecsc2013/

 

Watch the event LIVE via www.vans.com/ecsc