ASP「MURASAKI SHONAN OPEN」はベスト16が決定。大橋海人が17.35をマーク

ASP「MURASAKI SHONAN OPEN」はベスト16が決定。大橋海人が最高点17.35をマーク 


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神奈川県藤沢市、湘南海岸 (2013年 7月12日金曜日)2013年ASPジャパンツアーの第4戦目となる3スター「MURASAKI SHONAN OPEN」は大会2日目。湘南にヒットしている台風7号からのウネリは更に強まり、胸肩セットオーバーヘッドのコンディションで、トップシードが出場するラウンドオブ64 からスタート。R64の16ヒート終了後には、続けてラウンドオブ32が行われ、激しいデットヒートの末、ベスト16が決定した。

 

本日のラウンドオブ32では、ヒート1から激しいデットヒートが繰り広げられ、渡辺寛と高橋健人の二人がヒート終了間際に大逆転。ワンツーフィニッシュでラウンドオブ16へ勝ち進んだ。

 

ヒート3では、メキシコのアカプルコで行われた4スターで3位となリ、絶好調の大橋海人が、スタートからフォアハンドのブローテール・リエントリーを含む、素晴しい技のバリエーションを見せ9.00をスコア。更にバックアップも8.35をマーク。本日のハイエスト・ヒートトータルとなる17.35をマークし、2位以下をコンビネーションに追い込み、ダントツ1位でランドアップを果たした。

 

「みんな上手い選手なので、最初に1本良い波が乗れたら良いなと思っていたら、ちょうど入って来て良かったです。この大会は3年間とも悔しい思いをして来たので、今回は優勝したいと思います。」大橋は練習中にメキシコで使っていたサーフボードを折ってしまった。「調子良い板だったんですが、同じスペックの板をもう1本用意してあって、それも調子が良くて助かりました。」

 

またヒート5では、スタートから7.50をスコアした大野修聖が、バックアップを見つけられず、4位を強いられていたが、ヒート終了間際に大逆転して勝ち上がった。ハワイの拠点として世界を転戦する田嶋鉄兵もバックハンドのチャージを見せてラウンドアップ。「作戦としては来た波に乗ろうという感じでしたね。このようなコンディションで、本数のって2本揃えるパターンが上手く行きました。ハンティントンに似ているリフォーム系の波なので、楽しんで出来るように次も頑張りたいと思います。」とコメント。

 

湘南では、あまりサーフィンするチャンスが少ない千葉の田中樹は「ミドルセクションが凄くファットで難しいですね。ウェイブセレクションも厳しいです。千葉にはちょっと無い波ですね。ずっと練習して来たけど、まだタイミングがあっていません。サーフボードもスピードが出るようにローロッカーのサーフボードにしました。」とコメント。

 

また、ここで育ち、鵠沼の波を良く知る和光大だったが、R32のハイスコア・バトルで惜しくも敗退となった。「最初はレギュラーを狙っていたんですが、だんだんにグーフィーがよくなって来ました。昨日とは全然コンディションが違いますね。うねりの方向なのか、風なのか分からないですけど、リップ出来る波がたくさんあって楽しかったです。」

 

昨年は、国内最大級のプロジュニアを主体に行われ湘南オープン。今年はメンズのスターイベントへグレードアップし、週末の海の日にかけてサマーフェスタが同時開催され、盛り上がりを見せる。(詳細はこちらをご覧下さい

 

明日はラウンドオブ16から。明日のファーストコールは明朝7:30。

 

イベント公式ページ:http://www.aspjapantourlive.com/2013/shonan/index-jp.php

 

ASP「MURASAKI SHONAN OPEN」ラウンドオブ16マッチアップ

ヒート1;渡辺寛、オニー・アンワー、田嶋鉄兵、田中樹
ヒート2:大橋海人、高橋健人、ケオニ・ヤン、高梨直人
ヒート3:新井洋人、」加藤嵐、大原洋人、深川達也
ヒート4:コナー・オリアリー、大野修聖、村上舜、田中英義

 

写真、フォトキャプション:山本貞彦

 

加藤嵐。一週間前に右足のかかとをフィンでカット。縫ったら6針を医療用ホッチキスで止めて強行出場。不安があるものの、それでも最後は逆転でラウンドアップはスゴいです。
何か気持ちが強くなったと感心した。自分のサーフィンに徹する新井洋人。イイね。
大原洋人。マイペース。でもこの図太さがコンペには一番必要。
田中樹。波の選択が難しいうえ、調子悪いと言いながらも来た波をすべて乗って勝ち上がる。サスガです。
大橋海人。メキシコで3位になった5’9″の板を朝の練習で折ったが、同じスペックの板をすぐに用意して試合に出場。今日の海人は調子が良いだけでなく、波のサイクルも含め、すべてがうまくハマった。これはこの大会アルね。
ケオニ・ヤン。日本のパワーの無い波でも、緩急付けてパワフルな演技。
渡辺寛。今までだったら負けてしまった試合でも今回は違う。最後まで諦めない。これは大切。
大野修聖。R-32ではジュニアに追い上げ食らうも、乗れば間違いない。落ち着いています。
高梨直人。ビーチブレイクの湘南で手こずるものの、波の選択は間違いなかった。
メキシコの不甲斐ない結果で坊主にした大澤伸幸。今大会のサーフィンはイイね。しかし、まとめることができなかった。
オニー・アンワー。湘南のクセある波に苦労するも、メリハリある演技でR-16へ。
田嶋鉄兵。このコンディションならば、待つよりも来た波に乗ってポイントを加算すべき。いつもと違った作戦で臨んだことが功を奏した。
川畑友吾。敗退するものの最後まで攻め続けた。これは次に繋がるからね。
ヒート終了間際にまさかの逆転負けを食らったハワイから参戦のカイレン・ヤマカワ。