JPSAショートボード第2戦「伊豆下田 CHAMPION PRO」大野修聖が開幕2連勝!

伊豆が沸いた!JPSA第2戦「伊豆下田 CHAMPION PRO」大野修聖が開幕2連勝! 


 

(静岡県下田市白浜、2013年6月30日日曜日)JPSAショートボード第2戦「伊豆下田 CHAMPION PRO」は大会最終日。今朝は昨日同様のヒザからモモ前後のタフなコンディションでスタート。コンテストは、会場を白浜正面から海に向って右側の岩切に移動し、女子のセミファイナルからスタート。続けて男子のセミファイナル、女子のファイナル、男子ファイナルと、ラウンドを増すごとに会場はギャラリーを増し、伊豆下田の白浜海岸はクライマックスを迎えた。

 

セミファイナルヒート1は、先手必勝のセオリー通り、田中樹がバックハンドで5.00、4,24と2本のスコアをまとめて、前半をリードする。田中海周はライトの波でフォアハンドの3つのマニューバーを描き、7.00をスコア。更にライトブレイクに的を絞った田中海周は、スコアを重ね、ヒートスコア11.70で逆転。トップを奪い、2位の田中樹とともにファイナル進出を決めた。

セミファイナルヒート2では、ホーンと同時にライトブレイクを掴んだ加藤嵐がフォアハンドで6.25をマーク。加藤はさらにバックサイドでキックリバースで3.9をスコアして前半をリードする。大野修聖もバックハンドサーフィンで応戦。5,25をスコアして、2位に付ける。そして力のないブレイクでも、しっかりとフォアハンドのリバースを決めファイナル進出を決めた。

 

優勝した川邉 聡美

 

苦節7年、川邉 聡美がJPSA初優勝!

 

女子ファイナルは、川邉 聡美、宮坂桃子、斎藤ユリ、田原啓江。セミファイナルから「波が見えていた」と言う川邊が、スタートからレフトの波でスコアを重ね、ファイナルの前半をリード。宮坂桃子もバックハンドのリエントリーで3.15をスコアして2位に付ける。残り時間10分を切り、宮坂がライトの波を掴み、バックハンドのターンを繰り返して、追撃するも逆転出来ず。ヒート後半に入り、川邉 聡美が再び長いレフトの波にテイクオフ。ホワイトウォーターもキッチリ決めて5.0をスコア。その差を広げてJPSA初優勝を決めた。

 

大野修聖。昨日から会場の右のポイントに砂がついていると指摘。決勝では一人右に移動してぶっちギリで優勝。良く見ています。

 

小波も魅せた!マー大野が地元応援団の声援に応え2連勝!

 

男子ファイナルは、スローな展開。田中樹が小振りなライトでインサイドまで繋ぎ、3.25をスコアしてファイナルが開始。大野修聖もバックハンドでスタート。田中海周はインサイドまで繋ぎエンドセクションでリエントリーを決める。右奧で波を待つ大野修聖は、しっかりとした3つのビッグターンのマニューバーを描き、8.75というエクセレント・スコアをマーク。この厳しいコンディション中で大きなアドバンテージとなるビッグスコアの獲得で大きくリードした。加藤嵐も5.75をスコア。しかしレフトの波でスコアを重ねる田中樹は、バックアップを持っていない加藤を逆転して2位につける。

 

ダントツでトップを走る大野修聖はバックアップも7.25に塗り替え、2位以下の選手をコンビネーションに追い込み、開幕戦のバリ島クラマスに続き圧倒的な強さを見せつけて、今季2連勝を決めた。前回の開幕戦が海外だったため、そのギャラリーの多さなど比べることは出来なかったが、今回の地元伊豆で、人気実力共に日本一であることを証明した大野修聖。この後のJPSAの試合は全戦フォロー。グランドチャンピオンを狙うと宣言した。いまのJPSAに大野修聖を止めることのできるサーファーはいるのか?

 

JPSAショートボード第2戦「伊豆下田 CHAMPION PRO」結果

・男子
優勝 大野修聖
2位 加藤嵐
3位 田中樹
4位 田中海周
5位 田中英義、和光大
7位 仲村拓久未、小川直久

・女子
優勝 川邉聡美
2位 宮坂桃子
3位 田原啓江
4位 齋藤ユリ
5位 庵原美穂、並木今日子
7位 武知実波、野呂玲花

 

写真、キャプション:山本貞彦

 

JPSAオフィシャルサイト:http://www.jpsa.com/
USTREAM RECORDED LIVE site

http://www.ustream.tv/channel/jpsa2013-izushimoda-champion-pro

 

 

JPSA開幕2連勝の大野修聖と苦節7年JPSA初優勝の川邉聡美

JPSA、クラマス、白浜と二連勝!大きい波から小さい波まで完璧。それにしても、決勝は全員コンボって。スゴ過ぎです。

「たくさんのローカルの応援と今回は母親も見に来てくれて。地元の伊豆の大会で優勝できたのは言葉にならないぐらい嬉しい」とコメント。
この後もJPSAをフォロー。グランドチャンピオンを狙うと宣言。
ローカルとの集合カット。みんな笑顔です!
背中に1番マーク!マーを応援!
男子ファイナリスト。
加藤嵐。ファイナルでは途中、マーのいる右へ移動。勝負を仕掛けたが、逆転ライドはできず。しかし、その攻めの姿勢はイイね!
田中樹。波がしょぼいとなると先手で勝負。ポイント重ね、あとは良い波を待つ作戦。しかし、思った波が来ず、先攻逃げ切りならず。
田中海周。初のファイナル進出。今大会は気持ちも乗っていたね。この経験を次ぎに繋ぐことが大切。
川邉聡美。セミから波が見えていた。小川幸男の指示の元、作戦がすべてズバリ当たった。初優勝おめでとう!
プロになって7年目。群馬出身で茨城、千葉へ通い、今は宮崎。なかなか勝てない中、「スポンサーや応援してくれているみんなのおかげです。」と感謝の言葉。
父親の「優勝しなさい!」という遺言を叶えられて嬉しいとコメント。母親には下田名物「金メダル」の語呂合わせの金目鯛を送ると笑顔。
宮坂桃子。勢いがある中、優勝かと期待されるもこのコンディションにやられ準優勝。今は経験値を増やすこと。次に進もう。
田原啓江。会場が移動となっても、波が悪くてもコンセントレーションの整え方はさすがベテラン。
齋藤ユリ。久しぶりの大会参戦で決勝へ。波を見極める力は昔と変わらず。
女子ファイナリスト