ASP6スター「ロス・カボス・オープン」でディロン・ペリローがWQS初優勝

ASP6スター「ロス・カボス・オープン」でディロン・ペリローがWQS初優勝 


ディロン・ペリロー(USA)

YouTube Preview Image▲ファイナルデイの映像

 

 

ジッパーズ、ロス・カボス/メキシコ(2013年6月22日土曜日)メキシコのバハ・カリフォルニア半島、南端のリゾート地、ロス・カボスで開催されていたASP 6スター「ロス・カボス・オープン・オブ・サーフ」が終了。クリーンな2−3フィートのコンディションのジッパーズで行われたファイナルで、ベイリック・デ・ブリース(ZAF)を下したディロン・ペリロー(USA)が見事WQS初優勝を手に入れた。

 

 

 

 

スタートから、コミットしたフォアハンドの多彩なマニューバーを披露し、8.67、8.47とエクセレントを続けてスコアしたディロン・ペリロー(USA)は、あっという間にデ・ブリース(ZAF)をコンビネーションに追い込んだ。さらにヒート終盤には、爆発的な3つのターン・コンビネーションで9.57というイベントのハイエスト・シングル・ウェイブ・スコアをマーク。彼にとって初のメジャーASPメンズ・タイトルを手に入れた。

 

「何と言ったら良いか分からないですね。」と、ペリローが言った。「メキシコは、世界で一番好きな場所なんです。僕は子供の頃から、父親に連れられて、ここに来ていました。これは最高なコンテストですよ。ファイナルはずっと緊張していました。ヒート中は深呼吸してリラックスしろって自分に言い聞かせていましたね。」

 

ペリローは、ASPノース・アメリカ・プロ・ジュニア・シリーズで活躍後、その後、数年間はフリーサーフィンにフォーカス。今シーズンから本格的にコンペティションに復活した。「ジュニア・ツアーを回ったあと、2、3年間フリーサーフ・ツアーをしていたんです。そして今年からコンテストに取り組んでいるんです。」と、ペリローが言った。「シーズンの始めは、思うように行かなくて、パイプラインで負け、ニューキャッスルは2ヒートだけメイク、プエルトリコでは1ヒート、日本では1コケ。そしてここで優勝なんて信じられないですね。僕はこのあとアカプルコとエルサルバドルの試合にも行くつもりで、そこでも良い結果を出せればと思っています。」

 

ミッドイヤーのカットオフをメイク出来るよう挑んでいた。

 

イベントを通してフォームサーファーだった南アフリカのベイリック・デ・ブリースは、ファイナルデイでも際立ったパフォーマンスを見せ、ファイナルまで勝ち上がったが、ペリローの勢いを止めることは出来ず2位となった。「このコンテストのために来たんですが、ラウンドオブ96から48へ勝ち上がれた時は嬉しかったです。ミッドイヤーのカットオフをメイク出来るよう挑んでいたのです。だから来年の前半はプライムにいられるんです。」と、デ・ブリースが言った。「何とかヒザの怪我から抜け出せて。今回は、技のレパートリーにエアを加えられた初のイベントなんです。これまで多くのコンテストでヒザをかばって手堅いサーフィンをして、シードをキープしてきました。ここで2位になれて本当に嬉しいです。」

 

サン・クレメンテのタナー・グダスカス(USA)は、バックハンド・サーフィンでロス・カボス・オープンのイベントを通してハイパフォーマンスを披露。ファイナル・デイもエクセレントなフォームを見せ、クオーターファイナルでは優勝候補の一人であったヘイター・アルベス(BRA)を下した。しかしペリローと対したセミファイナル・マッチにおいては、逆転出来る波を見つけられず、3位でフィニッシュとなった。「海はスローダウンしていて、ディロン(ペリロー)は見事なウェイブ・セレクションを見せました。」と、グダスカスが言った。「3位は良い結果なので、この勢いでASPプライムのバリートを頑張ります。」

最終的な自分の目標は、プライム・イベントに出るために必要なポイントを集めることだった

 

ロス・カボス・オープンでブレイクアウト・パフォーマンスを見せたヴィセンテ・ロメロ(ESP)は、3位に入賞して、彼のヤング・キャリアにおけるベストリザルトを手に入れた。「僕は本当に嬉しいです。これは自分の人生最高の結果です。いま自分にはスポンサーがないんです。」と、ロメロが言った。「今回は今年2度目のコンテストで、ファイナルはメイクしたかったですが、最終的な自分の目標は、プライム・イベントに出るために必要なポイントを集めることだったので、僕はかなりストークしました。」

 

ASPワールド・ランキング342位で今回のイベントに出場したヴィセンテだが、今回のメキシコと残りのラテン・レッグを通して、ランキングを急上昇させることだろう。「僕はお金がなくてオーストラリアに行かなかった。」と、ロメロが言った。「僕は祖母にメキシコに行くために500ドル貸してくれと頼んだんです。彼女は僕を助けてくれました。僕は祖母にベストを尽くすと誓いました。だから今回3位になれて本当に嬉しいんです。僕はこの後、アカプルコとエルサルバドルに行くつもりです。本当に素晴らしいスタートになりました。」

 

田嶋鉄兵、辻裕次郎、加藤嵐、大原洋人とカメラマンの土屋高弘

 

 

今回のイベントには、日本から田嶋鉄兵、辻裕次郎、加藤嵐、大原洋人の4名が参加したが、大会2日目にして全員敗退という結果。ASPノース・アメリカは、今年ラテンアメリカの4ヶ所でコンテストを開催。今回のはロス・カボス・オープンは、その第2戦。ASPノース・アメリカは、 この後、コパカバーナ、エルサルバドルという場所でコンテストを開催予定で、7月2~7日にメキシコのコパカバナで開催されるASP4スター「サーフ・オープン・アカプルコ」。これには、大澤伸幸、大橋海人、辻裕次郎の3名の日本人の名前がクレジット。7月9~14日にエルサルバドルのプンタ・ロカで開催されるASP6スター「リーフ・エルサルバドル・プロ」には、辻裕次郎のみが参戦予定となっている。辻裕次郎はラテンアメリカに約1ヶ月間滞在となる。
彼らの活躍を期待してエールを送り続けよ う。頑張れ!日本。

 

 

 

ロス・カボス・オープン:ファイナル結果
優勝:ディロン・ペリロー(USA)18.24
2位:ベイリック・デ・ブリース(ZAF)13.84

 

ロス・カボス・オープン:セミファイナル結果
SV1:ディロン・ペリロー(USA)11.47 def.タナー・グダスカス(USA)が、11.13
SF2:ベイリック・デ・ブリース(ZAF)12.16 def.ヴィセンテ・ロメロ(ESP)10.80

 

ロス・カボス・オープン:クオーターファイナル結果
QF 1:ディロン・ペリロー(USA)13.94 def.ギャレット・パークス(AUS)13.83
QF 2:タナー・グダスカス(USA)13.17 def.ヘイター・アレシュ(BRA)11.70
QF 3:ベイリック・デ・ブリース(ZAF)12.66 def.リチャード・クリスティ(NZL)6.00
QF 4:ヴィセンテ・ロメロ(ESP)12.33 def.カルロス・ムノス(CRI)11.93

 

オフィシャルサイト:

 

http://loscabosopenofsurf.com/